ヴェネツィア-1

ヴェネツィアの、ここが面白い Vol.1

 こんにちは。Naokiです。
 添乗員としてイタリアによく行くようになりましたが、その中でも心奪われた都市が、ヴェネツィアです。水の都と呼ばれていて、ヴェネツィアには118の島があり、それぞれを結ぶ橋が400ほどあります。

 街は迷路みたいですが、どの路地を歩いても絵になる場所だらけ。歩くだけでもとても楽しい街ですが、知っていると、もっとヴェネツィアを印象的に観光できることがいくつかあるので、それをまとめていきたいと思います。まずはヴェネツィアがどう成り立ったのか、歴史と地理に焦点を当ててまとめていきます。

敵から逃げる場所がなくて、海上につくった埋立地

 ヴェネツィアはイタリア本土のメストレという地域から4kmくらい離れたところにあります。先人たちは、海の上に街を作り上げたのです。いわゆる埋立地です。今から1600年くらい前の時代に、海を埋め立てたのです。

海以外逃げる場所がない。。。ないなら造り上げろ!

 世界史を学校で勉強した方は特に馴染みがあると思いますが、ヴェネツィア誕生に大きく関係のある出来事が5世紀ごろに起こります。ゲルマン民族の大移動です。暴力をふるいまくるヤバイ人たちがヨーロッパまで戦力拡大を目論んでやってきたのです。先述したメストレ付近に住んでいたイタリア人が、
「東からやばい奴らが俺らの土地とか財宝を奪いに来ているらしい。逃げる場所もない。海ならある。埋め立てて、避難場所作っちゃおうか」
と一致団結して、ヴェネツィアを作りあげたのです。
ヴェネツィアの街を歩くと、
(よくまあ大昔に、しかも海の上にこれだけの都市を作ったもんだな)
と驚いてしまいます。

ヴェネツィアを逆さにすると森ができる

 埋立地と聞くと、コンクリートで海を埋めたのかと思ってしまいますが、ヴェネツィアを支えるのはコンクリートではなく、なんと木の柱です。その柱を海に所狭しと突き刺して、その上に石材を並べて今のヴェネツィアの街が形成されているのです。ヴェネツィアの観光のハイライトの一つ、リアルト橋周辺はヴェネツィアの中でももっとも地盤がしっかりしており、なんと500万本の杭が使われています。

 今回はヴェネツィアの成り立ちについてまとめました。次回はヴェネツィアがどのように繁栄していったのか、また衰退していったのかをまとめます。

オススメのヴェネツィア絶景ポイント

 最後にヴェネツィアに訪れたらぜひ行って欲しい絶景ポイントをご紹介します。

 先述したリアルト橋の近くにある、免税店の屋上からの眺めは最高です。おすすめ時間帯は夕暮れです。日中は基本逆光になるので写真映えはあまりしません。もともとドイツから来た商人が、商売をするために作られた館ですが、今では立派な免税店としてオープンしています。一昨年までは屋上は出入り自由だったのですが、去年から事前予約が必要となりましたので、訪れる際は予約をお忘れずに!(入場料は無料です。)
https://www.dfs.com/en/venice/t-fondaco-rooftop-terrace

ご覧いただいて、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。

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