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起立性調節障害のお母さん、お父さん

起立性調節障害を抱える子を持つお母さん、お父さん

私自身は起立性調節障害を経験したものの、現在大学院で研究をしている身であり、誰かの親ではありません。

その為、大切な我が子が起立性調節障害になり学校に行けず、来る日も来る日も家で寝ている姿を側で見守る親御さんの気持ちを私は完全には理解できないと思います。

しかし、私は最も苦しかった高校時代に
「あっ、もしかしたら、自分よりもしんどい状況にあるのは、お母さんなんじゃないか。」とハッとした出来事がありました。

それは母のとある一言でした。

「ごめんな、サッカーしたいよなぁ、、、
代われるなら今すぐに代わってあげたいねんけど、、、」

この「ごめんな」は、
恐らく起立性調節障害には遺伝傾向があることを知り、母は自分が昔から低血圧で、私に似た症状を抱えていたことを気にしてのことだったと推察します。

これを聞き、私も自分にとって大切な人が苦しんでいるが、代わってあげることは出来ず、ただ見守るしかない状況を想像してみると、そのどうしようもなく歯痒い、なんとも言えない苦しさを感じたのを覚えています。

それ以降は、起立性調節障害などの闘病生活において、病気の本人のみならず周囲の人、特に親などの近しい間柄の人が抱える苦しさを意識するようになりました。

そして、様々な勉強をしているうちに、
そういった方にとっても認知行動療法は有効だと思っています。

我が子を想うが故に募る、
我が子の将来に対する心配。

今は体調が第一だと考えながらも、
我が子に学生生活をエンジョイしてほしいという想いからくる葛藤。

子どもに焦りやプレッシャー、ストレスを与えないためにも、あまり口を出さないのが最善の方法だと理解しているからこそ、心配やどうにかしてあげたいという想いを抑えて、自分をコントロールするのは至難の業でしょう。

自分にとって重要な人が目の前で苦しんでいて、どうにか手を差し伸べて助けてあげたいのに、その最善の方法が、具体的なアクションは起こさずにとにかく見守る。

なんだかそれは、
アクション映画でよくある、
敵に手足を押さえ付けられながら、
目の前で大切な人を痛めつけられる。
そんな状況に似ている気がして、
想像するだけで心が苦しくなります。

私の母は、そのような日々を過ごしていたのかと思うと、伝えきれない感謝とともに母の強さ、偉大さを感じます。

小児の起立性調節障害は本人だけでなく親にとっても過酷な試練なのだと思います。

それに加え、起立性調節障害によるストレスなどで敏感になっている子どもは、親や周囲の人の状態を素早く正確に察知します。

その為、
親は子どものこと以外にも、仕事やご近所、親戚、保護者のお付き合い、学校の先生との連絡、その他私には想像のつかない問題や悩みがたくさんあるとは思いますが、
それでも自分自身の精神的健康を保たなければならないというスーパーハードな状況です。

だからこそ、認知行動療法を通して、不安対策や感情コントロール法などを習得することは、一つ有効な方法だと考えています。

(ちなみに感情コントロールをする際は、コントロールしようとしないことがPOINTです。)

今後は起立性調節障害に関する情報に加えて、様々な認知行動療法も紹介していくつもりですので、よろしければ参考にしてみてください!

https://note.com/naka55951/n/n4489417f2958

ODと闘う方々のお力に少しでもなれれば幸いです。

OD.naka🛤️

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