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ナカさんの寄席日記 国立演芸場 12月中席 柳家はん治主任

大大大好きな柳家はん治師匠が主任!!初日を予約してずーっと楽しみにしていました!なんと生のはん治師匠にお会いできるの今年初なのです。動画配信では何度か拝見しましたが、はん治師匠カメラが苦手なのかいつもちょっと緊張気味に見えました(汗)やっぱり演芸は生が一番ですよね!はん治師匠、トリで何おかけになるかしら~古典かな?新作かな?トリで「妻の旅行」でもOKよ~大好きな噺家さんなら何聴いたって嬉しいですから!

と、ウキウキしながら国立演芸場に到着すると・・・貼り紙が・・・・
「代演のお知らせ 柳家はん治⇒柳亭燕路 何卒ご了承ください」
ええっ!がーーーーん!!初日なのに、どうして?!
はん治師匠急病につき燕路師匠に代演だそう。まさか発熱?例の流行り病か?と心配になりましたが、持病の痛風の悪化だそうです。ひとまずホッとしました。明日からは元気に出てこられますように(祈) でも代演が燕路師匠でよかった~!燕路師匠も大好きです!やっぱり代演って同じ位の香盤で芸風もルックスも似た人が選ばれるのかしら?(はん治⇔燕路、小三治一門の丸顔枠)寄席で代演はつきもの、気持ち切り替え楽しみます~♪

小はぜさんもかなり久しぶり。丁寧に道灌。相変わらず柔らかで品のある落語。柳家はん治の一番弟子。地味ですが将来が楽しみな二つ目さんです。
小八師匠、出囃子が喜多八師匠の「梅の栄」だからビックリする。
橘之助師匠、年齢を重ねた美しさ粋さが素敵です。小唄端唄もハスキーボイスが色気ありますね。たぬきの三味線の手はプログレっぽくて好きです。
玉の輔師匠で紙入れ。鉄板ですね。紙入れといえば志ん輔師匠か玉の輔師匠かってくらい良く聴くし。玉の輔師匠のエッチっぽさに似合ってる。

後半は扇辰師匠で田能久。田能久はあんまり聞かないネタだから嬉しい!なんで田能久ってやる人少ないのかな?田能久やる噺家と言えば正雀師匠、扇辰師匠、三三師匠、天どん師匠あたりかな。珍ネタというほどではないけど聴く機会が少ない。面白い噺なのにね。扇辰師匠のウワバミが面白いです。
笑組。古典的な掛け合い漫才が楽しくてホッとする。「色物が少ないので」と南京玉すだれを披露してくださいました。賑々しくて良かったです。

おまちかねトリの柳亭燕路師匠!マクラで「はん治兄さんはお酒が好きで痛風なんですけど、師匠の小三治も心配していて・・・少しはお酒控えて欲しいですね」と仰っていました。そんなにお酒飲むのかー、はん治師匠。初日をお休みするくらいだからよっぽど痛かったんでしょうね。お大事に。
燕路師匠は「大工調べ」。この師匠では初聴きでした。与太郎さんがポヘっとしていて可愛かったです。たまに燕路師匠アヒル口っぽくなるところがキュートでした!ただただ馬鹿っぽく与太郎さん演じる人いますが、与太郎といったって大工さんの腕はしっかりしているし、ちょっとトロくてボケっとしているだけの人だと思うので、このくらいのポヘ加減が可愛いと思う。
言い立てはスピード感あって見事でした。燕路師匠の美声について。高座に上がり座布団に座って第一声がビロードのようなバリトンヴォイスを発するのが不思議です。この一声だけ深い声であとは普通の調子なのに。独特の発声ですね。あと真ん丸顔でちょっと下がり眉の笑顔が可愛いですね。ちょっと斜め後ろに体を反らし気味にしてお喋りするのも燕路スタイル。弟子のこみちさんもたまに仕草が師匠に似てるなーと思うことある。燕路師匠が狸札とか狸の噺やるとめちゃくちゃ可愛いんですよね!柳家はん治師匠にもお会いしたかったけど、楽しい番組でした。国立演芸場の番組、以前より少し長くなってきたかな?9月10月は2部制で1時間半の番組、11月からは1部制に戻り2時間半に。コロナ以前は3時間だったので元に戻りつつあります。

仲入りの時に軽食を食べようとしたらなんとロビーにこんな張り紙が!

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最初気が付かずに食べ始めてしまうところでした。やはり気が付かずに食べ始める人がいて、劇場の方がすぐにきて「飲食禁止なので・・・」とやんわり注意してました。食べ始めてしまったお客さんは「ええっ・・どうすればいいの?」「はぁ、どうしても食事されるようでしたら壁に向かって食べてください」と言われていました。規則とはいえ侘しいし切ない・・・。

国立演芸場のホームページには「客席、ロビー等での会話やご飲食はお控えください。」と赤字で明記されていますが(2020.11.28)全員がホームページ見て確認してるわけでないから、軽食持ってきて仲入りに食べようという人はいると思う。ちなみに2020.6.19の「国立演芸場主催公演再開のお知らせ」では「対面や密集でのご飲食はお控えください」となっていました。やはりロビーでお喋りしながら飲食する人が多くて「弁当禁止マーク」が誕生したんでしょうね。貼り紙に気が付かないのがいけない、と言われたらそれまでだけど、特に演芸場は高齢のお客さんが多いので、たとえばチケット販売時に一言添えるとか、何か配慮が必要じゃないかなと思いました。壁に向いて食べてください、なんて言う方も言われる方も悲しいよね・・・国立劇場は無料休憩所があって食事できる場所があるのに演芸場は小さいから無いのです。まぁ番組が2時間半と短いので事前に飲食禁止と知っていてば全く問題ないのですが。知らないで買ってきちゃった人はお腹空いて可哀相だなと思いました。私も食べそびれたお握りは帰宅後に食べました🍙🍙
早く平和に演芸が楽しめる日常が戻ると良いな・・・。

12/11 国立演芸場 12月中席
いっ休 たらちね
小はぜ 道灌
小八 普段の袴
橘之助 浮世節
玉の輔 紙入れ
 仲入り
扇辰 田能久
笑組 漫才
燕路 大工調べ

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