naka_ayako
2020年8月から俳句はじめました🌱 俳号は加那屋こあ
モノクロ写真集
読んだ本の記録です。
各地の沼・池・湖を訪ねた記録です。
最近は落語会の記録として
収骨台に白き刷毛目や春時雨 引き返すという選択麦の秋 加那屋こあ 2024.4.16
言葉も体もぜんぶ借り物鳥雲に 桜蕊降る曼荼羅は畳まれて 加那屋こあ 2024.4.15
春闌くや手首の先のない死体 まだカーテン付けぬ部屋あり夜半の春 加那屋こあ 2024.4.14
いち抜けの戦争ごっこつばくらめ 夏近しミンチにずぶり手首まで 加那屋こあ 2024.4.13
自画像は未だ描きかけ麦の秋 麦秋の素描に柔らかき陰影 加那屋こあ 2024.4.12
上州に雲の早さよ麦の秋 麦秋の風や消印無き手紙 加那屋こあ 2024.4.11
寛容なキャベツ家族に一個です 手包みの餃子百個や春の虹 加那屋こあ 2024.4.10
世界から切り離されて麦の秋 四拍でのぼる音階春の虹 加那屋こあ 2024.4.9
伯父さんの棺は軽し春の虹 父を焼く薔薇まっしろに敷き詰めて 加那屋こあ 2024.4.8
春泥をのせてゆっくり舟の出る 火葬炉に銀の静けさ芝桜 加那屋こあ 2024.4.7
絡みつく受話器のコード新社員 新社員モモレンジャーを引き受けて 加那屋こあ 2024.4.6
つばくろや双子に音の鳴るおもちゃ つばくろやカルテに術後良好と 加那屋こあ 2024.4.5
寄宿舎に白き窓枠燕来る 表札に美しき柾目や朝燕 加那屋こあ 2024.4.4
三鬼忌やくわえ煙草に薫るラム 囀や空港で読むラブレター 加那屋こあ 2024.4.3
海に弾丸 夏蝶を眠らせよ 死期いまだ知らさずにいて朝桜 加那屋こあ 2024.4.2
