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ナカさんのクラシック音楽コラム 19 《手放せない音楽》 アルト・サクソフォン,ピアノ弦楽のための三章他 上野耕路

幼いころからスィングジャズ、モダンジャズからフュージョン、テクノ、洋楽、高校生でクラシックに目覚めて以来、様々な音楽を聴いています。今は民族音楽や日本の伝統音楽にも興味があります。
好きな音楽がアチコチ向いてしまうのでCDも手放すことが多いのですが、何故かずっと手元にある上野耕路さんのCDをご紹介します。

Koji Ueno ‎– 3 Movimenti Per Sassofono Contralto, Pianoforte Ed Archi, Etc.
レーベル:Alfa ‎– ALCA-368

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まず、いつ頃どういう経緯で買ったのかが思い出せない。。。
上野耕路といえばゲルニカですが、ゲルニカは聴いていた記憶がないのです。(最近だと「たらこパスタソース」の音楽が知られていますが)
YMOとか立花ハジメとかが好きだったので、そんな周辺で名前は知ったのかもしれません。それかもしくは「ジャケ買い」だったのかも?
中学・高校生の頃は少ない小遣いからCD買うのを楽しみにしていましたがその反面、知らないアーチストのジャケ買いもよくしていたみたいです、私。(わりと内容が”当たる”確率は高かった!)

ジャケット写真ですが、粗目の写真の窓の風景、ブルーで物憂げな感じが素敵ですし、タイトルも「・・・弦楽のための三章」ちょっと知的に見えました。このころはまだクラシック音楽は知りませんでしたので。。。
しかし、買った当時はほとんど聴いても意味が分からず棚に仕舞い込んだままだったと思われます。(なんかモヤモヤする音楽だな、程度の認識)
それが30年程の時間を経た今、ようやく音楽がわかってきまして、最近良く聴く1枚となりました。(手放さなくて良かった。。。)

普段は大編成オーケストラの音楽が好きですが、最近はほとんど室内楽ばかり聴いています。小さめの音楽は落ち着くので家で聴くのにちょうどいい。
曲により編成は様々ですが、サキソフォンが入るのでフランス風に感じます。しっとりした肌触りの音楽、梅雨寒い日の夕方に似合う響きです。
1枚のCDやレコードも何十年も聴き続けると、自分自身が変化しているので音楽も違った聴こえ方をしてくるのがとても面白いです。このCDもこの先、大事に持っていようと思います。

レーベルは懐かしのアルファレコード。もちろん廃盤です。1992年リリースですがこの前に1991年にリリースされた「レゼルヴォワール」というアルバムもちょっと気になるので手に入れて聴いてみたいと思います。
上野耕路さんのピアノ曲もとても美しいです。
https://youtu.be/T4gWf-9GgAg

2020.6


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