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いつも通りにやる!

今日はコンディショニングの整え方についてお話したいと思います。競技スポーツをしている選手は試合に向けて良い状態を保つことが重要です。拮抗した力を持つ相手に勝つには相手よりもハードなトレーニングや練習が必要ですが、怪我や不調によるパフォーマンスの低下を試合時に避けるためには日々の調子を一定に保つことが大切です。


経験上、選手は良い調子の時に怪我をしやすいことがあります。「今日は体の切れが良い、身体が軽い」と感じる時は注意が必要です。脳と身体のバランスが乱れている可能性があります。

逆に「体調がすぐれない、痛みがある」場合、気持ちを奮い立たせて、筋出力を上げようとすることがあります。この場合も怪我をしたり痛みを増幅させる危険性があります。

自分について良く理解し、平常心を保ち、現状の最大限のパフォーマンスを発揮することが重要だと考えています。

多くの選手はその日の練習で全力を出し切ろうとします。チーム内の競争もあり、全力を出し切ることに理解はしています。ただし、トレーナーの立場から「今日は練習に参加しても良いが、6〜8割でやるように」と伝えることがあります。チームとして考えた時に、必要な場面に状態の良い選手を揃える事が私の仕事だと考えているからです。

それでも選手の中には「つい楽しくて最後まで全力を出し切ってしまいました。」と伝えてくる選手がいます。個人として全力を出し切ることは素晴らしい事だと思います。しかし、チームの一員であることも考えさせる必要があります。選手の性格をとらえながら、抑えの効かない選手は別メニューで調整していく必要もあります。


コンディションを整える手段として治療院などのケアも重要ですが、セルフケアが一番大切であると考えています。自分の体を理解し、その日の状態の良し悪しを敏感に感じることができれば、こまめに調整しながらセルフケアをすることができます。


そうはいっても、不調の原因の根本までわかる選手はほとんどいません。チェックを行い、根本原因へのアプローチ方法を伝えていく必要があります。そして、選手にはパフォーマンスのピークをどこに向けるか意識して取り組むように指導していきます。


コンディション作りは難しいですが、自分を理解し、一定の感覚で取り組むことが、勝利に貢献し、また選手生命を長くする鍵だと思っています。

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