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Dupixent はじめました

自分は子供の頃アトピー性皮膚炎持ちでした。成長とともに状態はだいぶよくなり、薬を塗ることもなくなっていたのですが、20 年前くらいからでしょうか、また手に湿疹が出るようになりました。

塗り薬は医者からもらっていて、つけると一旦良くはなるものの、だいぶ綺麗になったなと思うとまた痒みがぶり返して、寝ている間にかきむしってしまい悪化してしまい、という繰り返し。

指の関節部分などでパクっと皮膚が割れてしまっていることも多々あり、人と話すとき、なんとなく手が荒れているのを見られているのではないか?気持ち悪いと思われていないか?などと自意識過剰になってしまうこともあります。

ところで、アメリカでは、薬のテレビ広告がバンバン流れます。それも、処方箋が必要な医薬品。ターゲットは実際の患者さんたち。そして決まり文句は「Ask your doctor(お医者さんに聞いてみてください)」。要は、医者に行ったときに「XX という薬があると聞いたんだけれど、自分に向いてませんか?」と言わせたいのです。

糖尿病関連の薬が特に多いなと感じるのは、やはり(自分も含め)肥満な人が多い国ならでは、でしょうか…。

処方箋を書くのは医者であり、どんな薬を飲んだらいいのかを決めるのは医者、という意識だった自分にとって、最初はなかなか衝撃的でしたが、まあ、でも医者と治療方針などをきちんと話し合うことは悪いことではない、と合理的に捉えられるようになりました。

Dupixent はそうやって知った薬です。(日本でも、そのままですがデュピクセントと呼ばれています。)中程度から重い湿疹患者向けの薬で、自分でもできる注射です。薬を毎日(何度も)塗るという行為はそれなりに手間がかかりますし、なによりそれでも湿疹は手にほぼずっとある状態なので、これは、自分はこの薬の対象になるのではないか、と考えました。

皮膚科に行きそれについて尋ねると、長い間外用薬を続けているが完治しないということから、試す価値があるだろう、とのこと。薬剤費が高額であるという障壁はあるものの、これについては保険を活用させていただくということで、問題にはならなそう。これで QOL が上がるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

実際に 1 回目の注射(1 回目は 2 本の注射を受けました)から 1 週間ほどが経ちましたが、間違いなく痒みが改善されています。前からあった湿疹の肌荒れはもちろんあるので、これは引き続き薬を塗って、少しずつ改善してきています。でも、なにより痒みが引いているのが本当に快適。とりあえず 1 ヶ月続けて、また医者を訪問することになっています。今後の経過が楽しみです。


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