【謎】ビオディナミの赤ワインと生ガキのペアリングに可能性を感じてしまった…!禁断の組み合せにもチャレンジしていくべきか…?
先日、とあるメーカーから赤ワインをもらって帰ってきたので危険なペアリングにチャレンジしてみました。
その赤ワイン(暴走ネタで使ってしまった&もらいものなので銘柄は伏せます…)は、フランス南部が産地でビオディナミで栽培されたブドウを使用したもの。
シラーが使用されているわりにはスパイシーさは穏やかで、カシス、ストロベリーなど、フレッシュな風味。
アタックもピュアで酸も強過ぎず、タンニンがきめ細かや…というか穏やかでとても「のみやすい類い」の赤ワイン…という印象でした。
さて、そんな赤ワインと合わせてみたのが永遠のライバル「生ガキ」。
とりあえず、最寄り駅近くのデパートで半額になっていたので、“つまみでもするか”と思って購入したのですが、夕食の準備中に赤ワインとあえて合わせたくなって暴走してしまいまったのです。
結果は…。
そのままだとなぜか…悪くない
赤ワインと生ガキ。
正直、意味不明にもほどがあるペアリングと思われている節すらある組み合せでしょう。
https://cavewine.net/contents/8152
このコラムでお伝えしたように、白ワインに比べて赤ワインはpHが高いことも関係していることからどうしても親和性が弱い。
白ワインは殺菌効果があるので、昔からフランス人は経験則的に白ワインと生ガキを合わせていたのではないか、という見解は今なお信憑性がある説のひとつだと思います。(日本には日本酒があるので白ワインと合わせる理由がなく、舶来的なイメージでこういった組み合せが広がった…?)
しかし、
※
『生ガキそのものと白ワインを合わせる、となると合いませんね。生ガキの主成分はグリコーゲンというもので、もともと白ワインには合わないタイプなんですよ。
さらに、牡蠣の中には乳酸が含まれており、白ワインとの相性が良くない。ただし、生ガキにレモンをかけると、白ワインに合うんですよ。』
という部分があるわけですが、確かに生ガキに何もかけずに白ワインを飲むより、レモン汁、ポン酢などをかけるだけで相当親和性が高くなります。
乳酸でいえば、赤ワインに軍配が上がります。(マロラティックか?)
ということで、思い切って今回赤ワインと半額だった生ガキを直接合わせたわけですが…
これが…悪くない。
いや、積極的に合うとは思いませんが、“うげ…”という感じにならなかったことに驚きました。
恐らく、ビオディナミというか…こういったタンニンが少なくピュアな味わい(よくいえば飲みやすい、悪くいえば…んん…弱い?)のワインとであれば、生ガキ本体とはさほど喧嘩せずに楽しむことができるのかもしれません。
逆に、ポン酢、レモン汁をかけたものと合わせたら最悪…。
久々の口内ノイズが発生しました。
ただ…オイスターソースを混ぜたものだと少し和らいだかな…という印象。(そこまでして生ガキを食べたいと思う人も少ないでしょうが…)
しかし、意外なことに生ガキ本体とであれば、こういった系統の赤ワインは最悪な組み合せでもないな…ということを発見することができました。
他人にすすめるためには工夫が必要
他人にこの組み合せをすすめるには、少々工夫が必要でしょう。
甘いベリー系のソースを使うとか、ハーブを使う、赤ワインに合いそうな雰囲気にする…など苦労が耐えなさそうです。
そもそも、『生ガキと赤ワイン』という見た目が日本人には厳しいかもしれませんし、日本酒やレモンサワー(?)と生ガキの相性の良さを知っているだけに、どう伝えていいかよくわかりません。
しかし…しかしです。
赤ワインと生ガキという新しい組み合せを提案できる可能性はちょっとだけあるような気がしてなりません。
仮に飲食業界の方であればなにかチャンレジしてほしいですし、自宅シェフ(奥さまのおかかえシェフという旦那さんたちなど…)の方などはぜひアレンジしておもしろいペアリングを考えてみてほしいと思います。
そして…どうぞ、その時は教えてください…。
そのネタを広めていきましょう…
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