5月22日(日記)資格本を捨て続けてきた
晴れ
いい天気
自分が資格を取ろうと思うとき
だいたい、小説に行き詰まっているときと、今の仕事を辞めたいなと思ったときである。
自分の能力を試したい、会社を辞めたい、誰かに見下されたとき、人生にリベンジしたい、人が資格を取る理由はそれぞれだが、誰しも長い人生、司法試験とか、会計士とか、一瞬でも高難度の試験を受けようかなという思いが、頭がよぎったことはあると思う。
私の場合、取りたい資格のテキストを本屋に行って買ってくるまではいい(それがわくわくして楽しい)。
合格までの勉強計画を立てているうち(それもまた楽しい)に、初年度で受かるような気になって、衝動的に試験に申し込んだりする。
そして、いざねじりはちまきで勉強を始めるけれど、日に日にページが進まなくなる。それも、翌日復習しても内容はほとんど覚えていない。さらに、一週間後には、必勝合格勉強計画が早くも頓挫する。
そして、あることに気づく。「自分って、ひょっとして勉強が苦手なのでは・・・」、「そういえば、学校の授業、一回もまともに聞いてこなかったな・・・」、「もう辞めよう」。
そして結果として、高い受験料を支払いながらも試験を受けない。
だいたい、過去を振り返ると、その繰り返しだった。そして、それはもう、嫌になるほど何度も繰り返してきたことだった。
そう、簡単にいってしまえば勉強ができないのだ。
特に暗記系、数字を使うもの。残念ながらほとんどの資格はこの二つを使う。
覚えた先から次々に忘れていく。一年もたつとその基礎すら思い出せない。されに悪いことには、勉強が苦手なこと自体も忘れてしまう。
だったら、受験はどうやって乗り越えて来たのか?と言われるけれど、それは、すべて超短期決戦で済ませてきた。
死ぬ思いで、三ヶ月(最大)は全力を尽くす。結果、そのレベルで入れるところで満足する。そうしてきた。というよりあきらめてきた。
しかし、難関資格はそうは言っていられない。資格によっては何千時間、何年も勉強を続けなくてはならない。そんなの不勉強人間には到底不可能なことである。
と、肝心なことを忘れて、また人生が詰んだような気になって、視界が暗黒に染まり出すと、また本屋に行って、自然に資格の棚の前に佇んでいるから不思議である。
今回も、同じ失敗を繰り返した結果、勉強ができるできないより先に、ひょっとして、自分の頭自体が悪いのかと、今まさに捨てようようとする新たに買い集めた資格勉強本の山を前にして思う。
というわけで、資格と名が付くものは何も持っていない。
強いて挙げれば自動車免許だけだ。それも資格は資格と言われたら元も子もないけれど、たしかあれも、二週間集中コースで取ったような気が・・・。
資格をいくつも持っている人・・・ただただ凄い。
そんな自分に呆れたとき、俳句でも詠うしかない。
葉柳に 自分を映して ゆらゆらと
夢はウォルト・ディズニーです。いつか仲村比呂ランドを作ります。 必ず・・たぶん・・おそらく・・奇跡が起きればですが。 最新刊は「救世主にはなれなくて」https://amzn.to/3JeaEOY English Site https://nakahi-works.com