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仕合わせ

現在、「A.Aの自室」ブログから引っ越し中です。


今日は休日。

今日は休日です。久しぶりのお休みでかつチートデー。今日は何をしてもいいのです。良く晴れてくれて気持ちのいい日で家事が捗ります。こういう日は外に出ません!インドア派なのです。家で気分な曲を聞きながら、洗い物をしたり、洗濯物を畳んだり、掃除機をかけたりします。
中でも一番好きなのはアイロンです。熱いです。熱いのは嫌だけど、次の予定を何も考えないで、アイロンを当ててしわがすーっと伸びていく様は気持ちがいいです。もちろん誰の服かにもよるし、どの服かにもよるでしょうけれど。ハンカチなんかはちょっとつまらないです。構造が単純すぎますし、伸ばしてもマチが違うので結局ぴったりと合わさりません。残念です。かけていて気持ちがいいのはワイシャツです。構造がそこそこ複雑ですし、手順を守ればきれいにしわが伸びて、ハンカチと違ってマチがズレたりしません。気持ちがいいです。
マンションに住んでいるので周りの生活音とか鳥の声とか電車の音とかそういう暮らしの音を聞きながら、何も考えずにアイロンをかけるのが好きです。そういう環境なら他の家事も好きです。大学時代の恋人の世話をしている時に感じ気付いたことです。私の大学生活はほとんどが家事でそれよりもちょっと少ない割合で勉強をして、お付き合いと遊びをして過ごしました。その日々があって気付けたことです。ありがとう!
しかしながら、私らしいなって思うのは、一人でも仕合わせを感じられていることです。これはいい仕合わせと思います。強かさです。人は一人でも仕合わせを感じられます、という証明です。けど、独り身としてはもしこれ以上の「普通」と言われる基準の仕合わせを目指そうとすると気が重いのです。今の時点でも、仕合わせだからです。満たされているからです。
一つ言っておきますと、私の生活はかなり質素です。ちょっと、悲しくなるくらい質素です。それでも現代はかつてなく生活が守られていると思います。内々の戦はそれなりにあるでしょうけど、個々人の単位で暮らしてもこれほど平穏無事に過ごせることは驚くべきことと思います。
話を戻します。これ以上の仕合わせについてです。正直、誰かのためにする家事ほど私にとって幸福なものはなかったのですが、それでも私のそういう気持ちをその誰かだけには蔑ろにされたくないわけで、その辺りが上手くいかず離別したので、これ以上を求めるとそういうリスクがあると認識しています。中々に辛いものです。頑張って頑張っているのに、生活として消費されてしまう家事は大切な人にこそ見えにくいものです。そんな当たり前は大変に過度な贅沢なのに。お金でも時間でも替えられるものではありません。誰かが誰かを想わなくはいけないのですから。想いは対価を必要としないと、大好きな『xxxHOLIC』の有子さんが言っているのは本当だと思います。対価が要らない分、行為そのものにしか対価を払えないのです。お金を払って家事をしてもらうことはできますが、気持ちのこもった家事はお金で買えないのです。裁量です。ホスピタリティ。あってもなくてもサービスとしては質が変わるかもしれませんが問題にはならず、強制できない。意思の問題です。
なので、これ以上の仕合わせというのはきっと私にとってもかけがえないものになってしまって、大変な思いをするのだろうと思います。なかなかな変わり者の私を受け入れられる人がいるとは思えませんが(笑)
冗談はさておき、今日はいい仕合わせな日です。

午後から母と餃子を食べに行きます。楽しみです!大変楽しみです!

では、さようなら。また会いましょう。


※文体を『ガンゲイルオンライン』の時雨沢恵一先生風、もしくは『昼間なのに昏い部屋』の江國香織先生風にしてみました。内容問わず、丸い印象の表現になって私には重宝しそうです。

2021年7月12日 09:31 A.Aの自室にて公開

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