怒りと悲しみとそっち系

ここ数ヶ月前に10代後半から20代前半に好んでどっぷり聴いていた音楽を改めて聴き直したら、懐かしさと当時の記憶が蘇る感じとか、とにかく自分の語彙力では言葉でできないエモさが込み上げてきた。

まさかだったけど、41歳のいま改めて当時の記憶に飲み込まれてなかなかイマに出てこれなくなった。
とは言っても記憶ではなく、当時の思い込んだ感情に飲み込まれたと言ったのが適切なんだろう。

そう、自分の思い込み。
もう、それでしかないんじゃないかと。

当時、胸の内側でじわじわとずっーと居続けた怒りと悲しみ。

音楽に想いを馳せては、それらを解消しつつ増殖していたような。ひたすらそのループの中で生きていたような気がする。

そして、いまはっきりと頭でも感覚でもそうだよねと言えるのは、その沸いてくる怒りと悲しみを無意識に楽しんでいたんだなと。

例えば、若い男女の切ない恋愛テレビドラマや映画を鑑賞して、どう展開していくのか目が離せない次回が楽しみ!みたいなあれのようなこと。

本来の記憶を忘れて、肉体をもって不完全を、肉体の制限を、時間の制限を、不安や恐れ、喜怒哀楽を、食事した時の味覚や、五感を体験しにきたという。

こっちのが辻褄が合うんだよね。自分の場合は。

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