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2020年に読んでよかった本を紹介します

もう2021年の2月になってしまいましたが、毎年恒例の読んでよかった本の紹介をします。去年は100冊くらい本を読みました。(漫画や雑誌は抜いています)「本くらい自分で選ぼうぜ!」というのが本心ではありますが、「中島の読んでよかった本が知りたい!」との声が多かったので、自分の記録を振り返る目的もかねて厳選した本を紹介します。もちろんここで紹介した本だけ読んでも何も意味はありません。自分でいろんな本を買って、当たり外れ色々読みながら圧倒的多読をしていきましょう。では参ります。

1. 現代経済学の直観的方法

目からウロコな本でした。「資本主義は"縮退"する」という考察の元、資本主義が止まれない理由、ケインズ経済学、貨幣が増殖する理由、仮想通貨の仕組みなどをタイトル通り「直観的」に解説しており、経済の理解がグッと深まりました。だいぶ分厚い本ですが夢中で一気に読みました。今でも定期的に読み返すくらい新しい発見に満ち溢れた本でした。

2. 2020年6月30日にまたここで会おう

「若者はどう未来を切り拓いて進めばいいのか」というありきたりなテーマを、とことん熱く、かつ本質的に語った一冊。2019年8月に若くしてこの世を去った瀧本哲史氏の伝説の東大講義を書籍化した本。瀧本哲史氏は東大法学部卒業後、東大大学院で助手を勤めたのち、マッキンゼーに入社。その後、危機に瀕していた日本交通の経営再建に携わりました。エンジェル投資家や経営コンサルタントの顔を持ちながら、京都大学客員教授として若者の背中を押し続けた伝説の男です。この本を読んで”船長”になることを決意しました。あまり本の感想をブログに書かないのですが、この一冊は書きました。それほど"本質"が詰まっています。

同氏の「僕は君たちに武器を配りたい」も読み返しました。同様に非常に本質的です。併せてぜひ読んでみてください。

3. PRINCIPLES

一代で総資産169億ドルを築いた天才投資家レイ・ダリオの人生や仕事の哲学が600ページに渡って語られている珠玉の一冊。レイ・ダリオの別名は「金融界のスティーブ・ジョブズ」。世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーターアソシエーツ」の創業者です。サイコパスだと周りに思われるくらい自分の中に厳格な原理原則を持つことの大切さを教えてくれました。

彼が出してる「30分で分かる経済の仕組み」という動画も必見です。

4. 安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生

ドン・キホーテ創業者安田氏がドン・キホーテと歩んだ人生を語った自伝。僕と同じく金が無いというコンプレックスから妬み僻みを力に変え、周りの陰口をガン無視し、信念を貫くことで大成功を収めた安田氏の人生に感動しました。僕は綺麗な経歴のエリートよりも、泥臭く、地を這うような気合と根性でのし上がった人に心が惹かれます。コンプレックスや欲望は大切。満たされない、渇いているという気持ちを忘れずにいたい。

5. 自分の中に孤独を抱け

僕は岡本太郎が好きで、中学時代から美術の授業で模写するのは決まって彼の絵でした。そんな岡本太郎のエッセイは、彼の溢れんばかりのエネルギーが爆発しており、「生きる」とは何なのかを教えてくれます。ビンタされたみたいな衝撃を毎回感じます。「安売り王一代」に通ずる、飢えや渇きをエネルギーに変える底力の大切さを感じました。

6. 大暴落1929

1929年の世界恐慌が起きるまでのバブルに湧くアメリカの様子を克明に綴った古典的名作。バブルは崩壊して初めてバブルと皆が気付くことが分かります。世界経済が崩壊する様子が静かに淡々と語られ、恐怖を覚えるとともに歴史は繰り返すという原則を学びました。(Kindle版がないのがもったいない!僕は98%の本は電子書籍です。iPadで読んでます。)

7. 君は1万円札を破れるか

2020年の初めに苫米地英人先生の本を濫読したのは大きな転換点でした。「君は1万円札を破れるか」でまずお金に対する固定観念がぶっ壊れ、自由に商売について考えるきっかけになりました。ちなみに以降で紹介する苫米地英人先生の本は全てKindle Unlimitedで読めます。プライム会員なら今だけ新規登録で2ヶ月299円で利用できてお得です。通常月額980円なので1661円も得します。もちろん無料体験もあります。

登録or無料体験はこちらから→ Kindle Unlimited公式ページ

8. 宗教の秘密

こちらも苫米地英人氏の本。意識が高い人なら一度は「宗教について勉強したいと思って本を取ったものの専門用語ばっかりで挫折した」経験があるかと思います。が、この本は各宗教の歴史を解説するのではなく、宗教がどのように信者を獲得し世界を支配したのかを体系的に語っており、より実践的でした。

9. 苫米地英人の金持ち脳

同じく苫米地英人氏の本です。彼はお金に関する本を多く出してますが、先ほどの「君は1万円札を破れるか?」もそうですが、お金の固定観念をぶっ壊してくれます。「現代人はお金教の信者」と同氏の語る通り、お金という教祖からの開放の道を探すのが本当の「自由」だと感じました。

他にも苫米地氏の本は山ほどあり、そのほとんどがKindle Unlimitedで読めます。全部買ったら余裕で数万円はするので読み放題の方がお得です。ぜひ。

登録or無料体験はこちらから→ Kindle Unlimited公式ページ

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10. 予想通りに不合理

恥ずかしながらこの本を読むまで「行動経済学」を何も知らなかったです。「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」など、合理的な生き物なはずの人間が、いかに不合理な行動するかを実験結果を元に解説した行動経済学の名著です。

11. ブラックスワン

ブラックスワンとは「ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象」のこと。まさに2020年のブラックスワンは新型コロナウイルスでした。人間には不確実性を扱えない根本的欠陥があることを痛いほど思い知らされました。こちらもKindle版はまだ出ていません。

12. 身銭を切れ

こちらも「ブラックスワン」の著者であるタレブの著作です。「魂を捧げた先にしか、価値ある”生”はない」がテーマ。リスクとの向き合い方など一言では言い表せない内容の豊富な本です。ちなみに僕はこの本を読んだこともあり、本は借りることはせず、身銭を切って買っています。

13. 「ついやってしまう」体験のつくりかた

あのWiiを作った任天堂の伝説の企画開発者の方が書いた本。「なぜマリオは右に進むのか」「なぜポケモンは最初に3匹から1匹を選ぶのか」など"つい"ハマっちゃう体験の作り方を実践的に紹介しています。すぐ試したくなる内容が満載です。

14. ユダヤの商法

日本マクドナルド創業者・藤田田の幻の名著。言葉遣いが荒々しく、一部過激な表現もあるため、同じ内容の本を現役経営者が出版したら確実に炎上してると思います。でも、商売の本質をド直球に突いてます。ただ「ユダヤの商法」を紹介するだけでなく、日本のマクドナルドを作り上げた藤田田の商売の哲学が学べます。名作。

15. 隣の億万長者

僕に「世の中の"歪み"を利用すること」を本を通して教えてくれた橘玲氏や、ひふみ投信の藤野英人氏が推薦していたので読みました。ビジネスで大成功を収めた起業家ではなく、身近にひっそりと暮らしている億万長者にスポットを当てた本で、固定費を減らすことや資産になる買い物以外しないなど、お金持ちになるために必要な法則が1万人以上のインタビューを元に紹介されています。

16. 銃・病原菌・鉄

これは読んだことのある方も多いでしょう。ヨーロッパが世界を支配できたのは人種的に優れていたからではなく、「ユーラシア大陸が東西に長かったから」というパラダイムシフトな考察をした本です。人類史の見方が180度変わりました。

17. スターバックス成功物語

ほぼ毎日スタバに通っているので読みました。他のカフェにはない居心地の良さは一体どこから生まれたのか、ブランドの歴史を学べました。

18. 職業、挑戦者―澤田貴司が初めて語る「ファミマ改革」

1月にファミリーマートの社長を退任された澤田貴司さんがファミマにかける熱い思いを綴った本です。実は澤田さんには何度かお会いしたことがあり、平凡な学生に過ぎない僕の話を真剣に聞いてくださり、心から尊敬しています。体からほとばしるエネルギーが半端なく、何歳になっても挑戦する心を忘れないカッコいい大人になりたいと思いました。本書で繰り返し語られていた「現場第一主義」はどんな仕事にも通ずると思います。

19. 父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。

今回紹介する経済系の本の中ではこれが一番易しいと思います。タイトル通り「とんでもなくわかりやす」く経済の仕組みをゆるっと語っています。

20. 奇書の世界史

お気づきの方もいるかもですが、歴史の本を多めに読んでます。それは全く同じ出来事は二度と起こりませんが、同じような出来事は歴史の中で何度も繰り返し起きるからです。要するに、歴史を学べば予測不可能な未来に対しても柔軟に対処ができると思っています。この本は「奇書」に焦点を当てたトリッキーな世界史ですが、魔女狩りのベストセラーやヴォイニッチ手稿など好奇心そそられる奇書の歴史が学べて楽しかったです。

21. Think Clearly

人生の残り時間は限られているため、自分が最も成果を出せる数個のことに注力しようと考えるようになったのはこちらの2冊によるところが大きいです。

22. エッセンシャル思考

99%の無駄を捨てるために、気乗りしない遊びの誘いは全て断ってます。僕にくる仕事の依頼も同じです。人生の残り時間を意識することはとても大切。

23. ハーバード流「聞く」技術

2020年春に日経新聞さんにお声がけいただきパックンをインタビューする機会があり、そのときに読みました。

コミュニケーションでは「話す力」の方が重要視されがちですが、「聞く力」も同じくらい重要です。ただ読んで終わるだけでなく、実践法も書いてあります。

24. なにものにもこだわらない

何度か書いてますが、僕は森博嗣という作家が特に好きで中学生の頃からずっと読んでいます。特定の作家の作品ばかりを読まないようにしてますが、森博嗣だけは例外です。僕の「群れることを嫌い、全て自己責任で生きる」という信念は彼の著作の影響も大きいです。

25. 孤独の価値

26. 作家の収支

森博嗣は「お金が稼げるから作家をやってる」と公言してる稀有な作家で、年収を公開しています。元々、名古屋大学の助教授だった彼が、突然執筆を始め億単位の収入を得るまでの変遷が書かれています。

27. 渋谷ではたらく社長の告白

サイバーエージェント創業者藤田晋の自伝です。「ITで起業して大成功」とだけ聞くと華やかな世界を思い浮かべますが、現実は非情です。失敗、裏切り、バッシング......数々の困難を乗り越え、今のCAがあることを知りました。起業や自分で商売する道を志す人は必読。

28. 不格好経営

こちらはDeNA創業者の南場智子氏の自伝。良い意味でマッキンゼー出身とは思えないポップで楽しげな語り口でDeNAが歩んできた歴史を振り返っています。

29. ロング・グッドバイ

ここまで小説を紹介しなかったのは、小説の好みは性癖みたいなものだと考えているからです。ですが、ロング・グッドバイは個人的に好きなので紹介します。ハードボイルド小説の代表格とされる名作です。村上春樹が影響を受けた3冊の小説のうちの1冊に挙げていたので読みました。内容は、ぜひ自分の目で読んでお確かめください。

30. グレート・ギャツビー

厳密に言えば2020年に「初めて読んだ本」ではないですが、以前から繰り返し読んでおり昨年も読んだので紹介させてください。スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」も同じく村上春樹が影響を受けた3冊の小説のうちの1冊で、これほど完成度が高い小説とは未だに出会えていません。こちらも内容に触れるのは野暮なのでしません。

以上、2020年に読んでよかった本30冊を紹介しました。冒頭で述べたとおり、昨年100冊ほど読んだうちの30冊しか紹介していません。大切なのはとにかくたくさん読むことです。ぜひ僕が紹介した本は参考程度に、自分が読みたい本を自分の頭で考えて見つけ、手当たり次第読んでみてください。

読書については以下の記事もぜひご参考に。それでは素敵な一日を。








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