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クイックネスと反応スピード向上と感覚刺激(視覚は見たものを直接認識するのではなく、形の検出、適合、形の情報、動きの情報の結合など様々な処理を行ってから初めて認識される)

クイックネスの定義とメカニズム

クイックネスとはあらゆる方向への身体移動を瞬間的に行う能力になります。

最大スピード時においてはスタート局面であり、アジリティ動作での切り換えの局面になります。

また、各部位の素早い動き、球技スポーツにおける投球動作、蹴動作、フェイク動作など対人スポーツにおけるパンチやキック動作もクイックネスの動きになります。

クイックネスの限定因子はパワー、可動性(各関節部位を素早くかつ効率よく動かせる能力)になります。

反応スピード

反応スピードの短縮もスピード系の動きの改善に関与します。

陸上のスプリント競技のように音刺激によって動作を行う”単純反応”と球技や対人スポーツにおいてボールなどの対象物や競技相手や周囲の状況に即応する”複雑反応”に大別されます。

単純反応は音からの聴覚刺激によるスタート練習により改善していきます。

複雑反応は特に視覚刺激による反応動作の繰り返しだけではなく、予測や戦術に従った周囲の状況において「次にどう動けば良いのか」という素早い選択、そこからの反応動作を実際のスキルトレーニングの中で改善していかなければなりません。

聴覚と視覚

聴覚は情報が片方の耳で点を認識し、2つで線として捉えます。

より多くの情報を引き出すために音が両耳に達するわずかな時間差を検出して位置を推測します。

特に視覚は見たものを直接認識するのではなく、形の検出、適合、形の情報、動きの情報の結合など様々な処理を行ってから初めて認識されます。(この処理の時間がかかるために聴覚よりも認識の速度が遅くなります。)

スピードとは

スピードとは、単純にストライド長(SL)とストライド頻度(SF)の積になります。

ストライドの距離と素早さで決まります。

スピードを向上させるには、アスリートの身長や体重に関係なく、ストライド長とストライド頻度を最大限に向上させなければなりません。

そのためには、ストライド長とストライド頻度にそれぞれ特化した各種のドリルを利用したトレーニングが必要になります。

勝つためのスピードカリキュラム

• 基本的な有酸素性能力のプレコンディショニング
• スプリントのフォーム作りと基本的な無酸素性能力のトレーニング
• ストライド長のトレーニング
• ストライド頻度のトレーニング
• パワーと加速力のトレーニング

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