セキラララ

お話なら「そして四年が過ぎ去った」とただ一文で時は経つのに
死にたいと願うわけではないけれど生きる理由も見つけれてない
秒針が午前零時を通り過ぎ今日がふたたび繰り返される
頑張っているねと褒められ返答に困ってしまう怠け者の僕
やり切ると誓ったことを反故にするそんな自分がとても嫌いだ
漆黒の水面にかかる細い綱をふらふら歩む先は見えねど
「助けて!」と誰に叫べば届くのか世間は優しい他人で満ちてる
もし自分がリバーシブルな服ならば裏地は絶対黒だと思う
ベンツとか興味はないけどベンツとかサラッと買える余裕を羨む
若人の可能性を羨んで見るそんな日がもう来てしまうとは

「幻桃三月号」投稿作品

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