悲嘆のプロセスを歩む

救命医の「これ以上は…」という問いに「はい…」と答えて君が 死んだ
繰り返し繰り返し見る亡き人に出会う映画を自分に重ねて
春が来るたびに歳の差縮まりぬ横顔ようよう亡き母に似る
サンタには逢えると信じる末っ子もママにはもう逢えないって知ってる
子とともに手つなぎ歩くよ途中まで君と歩んだ未来への道

「短歌往来7月号」掲載作品

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