ネットフリックスオリジナルドキュメンタリー「食品業界に潜む腐敗」2019年
https://www.netflix.com/title/80146284

食品業界の裏側に入り込んで、現代社会に潜む様々な問題を浮き彫りにするドキュメンタリー。原題はRotten。1話60分程度。

　アボカドの回とペットボトルの水の回を観たけど、両方なかなかショッキング。アボカドはここ10年で世界的に認知され、栄養たっぷり食材とされている一方で、メキシコの闇組織とアボカド栽培が密接に関わっていたり、カリフォルニアだと干ばつの影響からアボカドが育たず農家の人たちが苦戦していたり。メキシコの麻薬組織やマフィアとアボカドの関係性が複雑すぎて、簡単に「アボカドだいすきー！」なんて言えなくなってしまった。

　水の回ではボトルウォーターの観点から、世界中の一部の人たちが毎日ペットボトルで大量の水を飲む傍ら、安全な水へアクセスできない人たちが山ほどいるという事実や、行く先のないプラスチックゴミの問題に迫る。
年間で「ペットボトル水業界」は350億ドルの市場で、これは映画産業よりも大きいらしい。
　アメリカでは国民の水道水に対する不信感が増していることとか、ネスレによる水ビジネスの介入問題なんかも取り上げられている。

ハッピーな気持ちになるドキュメンタリーではないんだけど、実際にある問題を認知する入口として観ていかねば。