日常生活に役立つ生命原則
別記事でまとめた、『生命科学的思考』の感想。
この本から学んだ日常に役立つ生命原則的なことを私なりに解釈し、再度まとめたいと思います。
1,時間軸の切り替え
生命原則 : 短期的な“快”を求める
対応策 : 目標・目的からの逆算し、“今”を大切にする
長期的な最適行動と短期的な最適行動が必ずしも一致しないという
ことです。
それは個人でも組織でも同じです。
例えば、個人の場合。
お酒を飲む
タバコを吸う
デザートを食べる etc
例を挙げればキリがありませんが、これらは短期的な“快”を求めた結果の行動だと考えることが出来ます。
いずれの行動も短期には“快”の得られる合理的な行動です。
ただ、長期で考えた場合はどうでしょうか。
健康を害す可能性や時間の使い方・お金の使い方などいろいろなマイナスが見えてきます。
大切なことは、5年後、10年後を見据える視点や意識も持ちながら、目の前の行動を決めているかどうか。
時間軸の切り替えが出来る人になることです。
会社などの組織も同じです。
・今年の売上の達成
・10年後のビジネスが継続
両者の目的を果たすための行動は必ずしも同一ではありません。今年売上が上がらなくても10年後のビジネス継続に繋がることなどなんぼでもあります。
大事なことは時間軸毎の戦略をバランス良く持てているかどうかです。
2,変わらないように変える
生命原則 : 現状維持バイアスがある
対応策 :常に最適な行動かを考える
これも非常に重要な生命原則です。
人間の体を考えればわかりやすい。
細胞は常に入れ替わっています。 これは、人間の皮膚が皮膚であることを維持するために細胞を変える仕組みがあるということです。
もし、細胞を変えなければ、皮膚は皮膚として劣化が止まりません。
すべてのことに当てはまりますが、維持・改善には労力を投下する必要があるということです。
同じ体重を維持しようと思えば、10代と30代で生活習慣が同じでは無理です。
体重を変えないためには、生活習慣を改める必要があります。
部屋の中はほって置けばどんどん乱れていきます。お掃除や整理整頓をするから部屋の状態を維持できます。
だけど、残念なことに人間は“現状維持バイアス”のように今日あったことを明日も続けようとする生命原則が備わっています。
これは、体温の調整や自律神経系を整えるという意味では必要なことかもしれません。
が、人生で幸せを感じようと思うときには、行動を変えずに“現状維持”をすることは不可能です。
・子どもとの関係性
・会社での評価
こういうことでも毎日同じことをしていれば、変わらないというのは幻想です。
子どもとの関係性が変わらないように子どもの成長に合わせて自分を変える必要があるし、会社に対しては時代の変化などを考えながら、貢献の仕方を変える必要があるかもしれません。
変わらないように変わる!
非常に重要な法則だと思います。
3,未来差分が火をつける(自分の主観が大切)
最期に未来差分。
未来差分とは現在と将来との差のことです。
つまり、自分がこうありたいと考える将来と現実とのギャップと言い換えることが出来ます。
このギャップを埋め合わせる行動が自分には必要になります。
当然ですが、将来どうありたいかは全員が自由に考えることができます。
どの程度の熱量を持って自分の描いた将来に向けて行動するかも自由です。
ここで言いたいのは、将来=自分の主観。
自分の主観を大切にすることがまず1番。大切に思い、自分の主観を実現したいと思えば、ギャップを本気で埋めようと考えるはずです。
金メダルを取るとかそんな大きなことでなくてもいい。
・Aさんに気に入られたい
・屋久島へ旅行へ行く
どんな規模感は関係ありません。
熱量を持ち、目指せる将来を描き、本気で現在からその将来に向けて行動が出来るか。それが人生に取って大切なことです。
その行動自体が幸福をもたらしてくれます。
結果的にどうなるかはやってみなければわかりません。わかりやすく上手くいくことはほとんどないでしょう。
試行錯誤しながら、自分が描いた将来に向けて本気で動いている事自体が素晴らしいことです。
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