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【和訳】Royce da 5’9” ft. J Cole- Boblo Boat -

年末年始でJ Coleのバースのみ対訳をさせて頂いたBoblo Boatですが、リクエストを頂いたのでRoyceのバースも追加させていただきました。RoyceはタイトルにもなっているBoblo Boatが過去の自分の人生でいかに大きな意味を持ったか、思い出を交えてラップしています。

決していい思い出ばかりではなく、自らがアルコール中毒になるきっかけにもなったBoblo Boatですが、それでもRoyceはこの時期は幸せだったといっています。

ちなみにBoblo Boatは火事で今はもう焼失してしまったようです。Boblo Amusement Parkは1898年にできた非常に古い遊園地で、1994年に営業終了しているとのこと。

[Verse 1: Royce Da 5’9″]

Nothing compared to our family trips
俺の家族旅行と比べられるものなんてないさ(それぐらい素晴らしいモノだった)

My uncle shook hands with a manly grip
おじさんは男らしく力強い握手をしてた *

*おじさんは後にクラック中毒になってしまう、この時はまだしらふで力強い握手をしてた、という描写みたいです。

All this hand-me-down-shit; I had had an uncanny fit
服は全部おさがりなのに、俺にはおかしいぐらいピッタリフィットしたのさ

*hand me downは「お下がりの服」という意味で、ふつうおさがりだと服のサイズはフィットしません。その後の「Uncanny」は「ミステリアス・普通じゃない」的な意味の他に「おかしいぐらいピッタリ」みたいな意味があるらしいです。Royceは自分のことを特別な男で(社会に)フィットしない、と言いながら、「お下がりの服はおかしいぐらいピッタリサイズ」だったとも言っています。巧みなワードプレイです。

All the gangstas I had in my family had me anti-bitch
俺の家族はみんなギャングスタで、俺を男らしく育ててくれた*

*お母さんなど、女性もみんなギャングスタだったと。だからRoyceをanti bitch(非ビッチ=男らしく)に育ててくれたと。

My granddaddy mistress caught the business from my granny fist
おじいちゃんの不倫相手はおばあちゃんから大事なものを奪った *

*じいちゃんが不倫して不倫相手がおばあちゃんからおじいちゃんを奪ってしまったということでしょうか。

That was back ‘fore I was born
これは俺が生まれる前まで遡った話なんだ

Pop told stories ’bout it that would last for hours-long
親父は何時間にもわたる(祖父母にまつわる)この話を聞かせてくれた

And as a family, we was just so happy
そして家族として、俺たちはただただ幸せだったんだ

When him and mama got along on the Boblo boat
親父とおふくろがバブロボートで仲良くしてた、あの時代さ *

*get alongは「仲良くする」の他に「仕事が上手くいく」的な意味でも使えるので、もしかしたら両親はBoblo Boatで麻薬などを売って儲けてたのかもしれません。前のラインでギャングスタと言っていますし。

Uh, on our way to that black amusement park
俺たちはあの黒いアミューズメントパークに行く途中なんだ *

*ここでの黒い(black)は多分「不穏な」みたいなニュアンスかなと思います。この後出てくる通り、麻薬が売られていたりかなり危ない感じだったみたいです。

Wood rollercoasters, crack sold on plastic scooter cars
木製のジェットコースターがあったな。そしてプラスチックのスクーターカーではクラックが売られてた。

Uh, smoking grass at the vintage food court
古ぼけたフードコートでウィードを吸って

Broken glass, waiting on you on the swimming pool floor
割れたガラスの破片がプールの底で待ってるよ *

*荒廃した風景描写ですね。Grassは草、つまりウィードで、Glassはガラスです。割れたガラスは捨てられたビール瓶などだと想像できます。ウィードとアルコールが蔓延している、そんな遊園地だったと。

I came across my identity on the Boblo boat
俺は自分自身(のアイデンティティ)に、バブロボートで出会ったんだ。*

*訳がへたくそですみません。要はバブロボートの上で色んなことを経験した、それが自分自身のアイデンティティを形成したと言ってるのだと思います。

That’s where I lost my virginity, no condom, though
俺はそこで童貞を捨てたのさ、コンドームはつけてなかったけどね。

That’s when paranoia hit me like when superstition does
その時俺に変な妄想が過った、まるで迷信みたいなやつだ

Left my inhibitions I guess where my supervision was
俺は俺を監視してるやつらがいると思っていた背後に、何とか抑制を残したんだよ *

*初めてのセックスでコンドーム無しでやってしまい、ビビッて背後から監視されていると思って意識を集中してた、と。ただ実際にはそんな人はいるはずもない・・・という若かりし頃誰しもが通るような(?)ビクビクした気持ちを思い起こしているんだと思います。

Parties on the way to the island would be the livest, though
バブロ島に向かうグループこそがイケてるやつらなんだ。

First time big bro hit the bottle was on the Boblo boat
俺の兄貴が初めて(酒の)ボトルを空けたのもバブロボードの上さ

But neither one of us knew that we would both
でもあの時は俺も兄貴も知らなかったんだ、

Grow up and turn to alcoholics, though, the Boblo boat
大人になって、自分たちがアルコール中毒になるなんてな。そんな、バブロボートさ *

*Royceには兄がいて、父、兄、Royceは三人ともアル中になってしまったらしいです。Royceは酒のせいで捕まったり何度もトラブルにあっています。Eminemら仲間のサポートもあって今は復帰できていると。

[Interlude]
Hey, hey, hey, lil’ Craig, come here. Aye, hit this, nigga. Nigga, don’t worry ’bout what the fuck it is, just drink!
ヘイヘイ!がきんちょのクレイグ、エイ、これを飲めや、これが何かなんて心配すんなよ、いいから飲んでみろ!

<続きのJ.Coleのバースは↓で!!>



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