【綿町ダイアリー】#491 日曜の朝
日曜の朝の通勤道路事情は穏やかである。
駐車場に車を停めオフィスへと向かう。
オフィスまでは800mくらいの距離だ。
それにしても今朝の天気は最高だ。
凛とした空気が心の底まで沁みてくる。
僕の横を1台の自転車が抜き去っていく。
薄茶色のパーカーに黒のパンツの女性。
ビルの中に溶け込んで朝の風景に合っている。
まるで一枚の絵のようだ。
少し歩くと新しいマンションが3つ続く。
ハイソなイメージのマンションだ。
数家族がお出かけのご様子。
アウトドアグッズを積み上げてる横で
奥様や子供たちがご主人の車を待っている。
おそらくランドクルーザーかレクサスか
メルセデスあたりが登場してくるのだろう。
オシャレな場所でオシャレなBBQ。
そこでのステキな写真がインスタにアップされる。
何となく想像できちゃう。
はぁ....、僕はため息をつく。
いやいや、これは妬みのため息ではない。
羨ましいなぁという羨望のため息である。
総社の前を通りかかると、
参道手前からお祈りしているお婆さんの姿。
キリスト教なら「敬虔なクリスチャン」だが、
神道はどう言えばいいのだろう。
日本の宗教は、ことごとく曖昧にできている。
こんな文化は海外の人には理解できないだろう。
そう思うと、曖昧さの中で生きている僕たちって
案外スゴイ民族なのかもしれない。
オフィスに着いた。
今から綿町珈琲の開店準備だ。
扉を開けて、
日曜の朝の空気を部屋の中に入れる。
気持ちいい!
さぁ珈琲でも淹れよう。
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