見出し画像

博士の学位取得までのステップ (文系博士課程)

「博士への長い道のり」というタイトルのホームページやブログを見ると、先人のお知恵がたくさん詰まった、興味深い内容を見ることができます。私もいつかひと段落したら、そういったタイトルの記事を書きたいと密かに憧れております。

自分の頭の中をスッキリさせるために、博士の学位取得までのステップをメモに残しておきます。なぜかというと、海外留学中で「自分が今どのステータス」なのかを説明する機会が多いので、ほとんどの大学で共通するステップを簡単にまとめてみました。

博士の学位を取得するには、詳細なプロセスや順番も大学によって異なりますが、ざっくりですが下記の3つのステップに合格する必要があります。

1) プロポーザル試験
 発表・質疑応答も含めて1時間程度
 (*一般公開で行われる、誰でも見にきてよい)
 プロポーザル試験に合格すると「博士候補生」と呼ばれる

2) 公聴会
 発表・質疑応答も含めて1時間程度
 (*一般公開で行われる、誰でも見にきてよい)
  公聴会に合格すると「博士取得見込み」の目処が立つ

3) 最終審査
 公聴会で頂いた指摘やコメントを受け、博士論文の修正
 (*候補者である学生と、主査・副査のみで行われる)
  最終審査に合格すると「学位取得」の目処が立つ

大学によって、呼び方が異なるので、異なる大学の人と話すときに、今どのステータスにいるか結構紛らわしいです。私の在籍している大学は、最終試験は基本的には一般公開ではなく、博士候補生である学生と主査・副査のみで行われますが、私が今留学している海外の大学では、最終試験も一般公開であるという違いもあります。

また、それぞれのステップを受けるために、要件を満たす必要があります。博士を卒業するための要件に、少なくとも論文誌2本は必要であり(大学によって異なるが)、1本の論文誌が出版されていて、2本目の論文誌が条件付き採録になった時点で、ステップ2の公聴会が実施できるようになります。

そして、ステップ2の公聴会の前後で「学位審査委員会の設置」(私の在籍する大学では公聴会の前)や、最終審査が合格と判断された際に、「最終合否判定」という学事的な申請と委員会での承認を受ける必要があります。(これらは申請は主査や学生が行い、基本学生は立ち会わない)最終合否判定を受ける申請に関連して、博士論文を製本のタイミングにも十分気をつけなければなりません。

基本的には、それぞれの大学のルールブックをよく読んで、ミスが起こらないようにダブルチェックするなどを徹底しないといけません。(誤読とか、勘違い、とかあるので、相談できる先輩とか先生達に早めに相談するのをお勧めします!)

就活も並行してやり始めているのであれば、一つでも特に学事的な申請上のミスをしてしまうと冷や汗ものです。なのでルールブックには、「締め切りに余裕を持って学事の担当者の方から予め確認してもらうように」とご親切に書いてある場合もあります。

普段、ケアレスミスも多く、ネジが一本抜けているような私なのですが、「石橋を叩いて渡る」ぐらいの慎重さが求められる時期なので、いい意味で緊張しながら毎日を過ごしたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?