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明日から1on1を再開する方向け。もうモヤモヤしない!1on1の進め方とは?!

”1on1ミーティング”が注目されてしばらくが立ちますが、相変わらずいろいろな本が出版されています。(当社は本屋が祖業です。念のため・・。)つまり、単に1対1で話せば良いという簡単なものではないということです。それは、効果が実感できるか否かはもちろんのこと、継続的に実施することも難しいからだと思います。

かく言う、私も、昔は、なかなか継続的にできなかったクチです。

そこで、本日は、私と同じように1on1などのスタッフとの対話を初めてみたは良いものの、「定期的な対話が継続できない」「効果が実感できない」「もっと、うまくできるはずなのに・・・」などのお悩みをお持ちの経営者や中間管理職、人事担当者さんに向けて、私がこれまで学んできたことをお伝えしたいと思います。
このnoteをお読みいただくことで、少しでもみなさまの思考がすっきりして、継続的かつよい対話が実施できるようになればとてもうれしく思います。
もし、少しでも興味を持たれましたら、あなたにもコーチを目指していただいても良し、コーチングを受ける側になっても良し、とにかく行動していただきたいのです。そして、身近な誰かに貢献し、身近な誰かから学びましょう。本noteは、当社メディアのダイジェスト版になっています。本編は、こちらから
「1on1の進め方についてなんとなく知っている方向け!明日から再開しましょう!」/堺なかもず経営支援センター

▼1on1セッションの全体像

対話(コーチングセッション)の全体像

1on1セッションは、カジュアルにかつ話し手にとっては突然始まるものです。加えて、ほとんどのケースで、終了時期が決まっていません。決めづらい気持ちはとても良くわかるのですが、延々といつまでも続けることは、話し手(クライアント)が聞き手(コーチ)に依存してしまう恐れがあり、推奨していません。3ヶ月~最長6ヶ月程度でなんとなくでもよいので設定してからスタートしましょう。

1on1セッションの全体像
①事前準備→②目標設定→③対話(毎回のセッション)→④振り返り

コーチングフロー/対話(コーチングセッション)の全体像
対話(コーチングセッション)の全体像

1.事前準備(プレコーチング)

コーチング業界では、プレコーチングと呼ばれています。
その内容は、お互いの信頼関係の構築が中心ですが、セッション全体の進め方(いつからいつまで、どこで、誰が、どのような方法で行うのかなど事務的なこと)の確認も行います。

2.目標設定

目標設定では、6ヶ月から1年程度先の最終ゴールの確認と、そこへたどり着くまでの2~3ヶ月単位での中間目標を設定し、共有します。当たり前のことなのですが、これをしっかりやっておかないことで、毎回のセッションが単なる雑談や愚痴で終わってしまうことが往々にしておきます。あとは、業務連絡mtgになることがとても多いです。

3.毎回のセッション

事前準備と目標設定は、1~2回程度かけて丁寧に行います。目標設定は、それだけ難易度が高く、価値も高い作業だから十分に時間を費やしましょう。私の場合、目標設定だけで3ヶ月位かかってしまうこともあります。
毎回のセッションでは、主に、中目標をテーマにどのようなアクションを行うべきなのかについて対話を深めます。セッションで具体的で、明らかにした事柄についてクライアントは、実行に移していくことで目標達成に近づきます。ですから、目標達成には、セッション以外の時間がとても重要になります。
毎回のセッションは、電話、対面、WEBミーティングのどれでも良いのですが、時間は30分程度がお勧めです。

4.振り返り

振り返りは、まさにその字の通り、当初決めておいた期間や回数に到達したら、いったんの区切りとして対話(セッション)全体を振り返り、できたこと・できなかったこと・やめれたこと・やめれなかったことなど話し手の変化や目標の達成度について話し合います。

ときには俯瞰してみる。メタの意識が大切

▼事前準備(プレコーチング)での5つの留意点

事前準備(プレコーチング)のポイントは、5つです。

  1. 対話(コーチングセッション)を受けたいと考えた背景やきっかけ

  2. 対話(コーチングセッション)の全体像、進め方や約束について

  3. 信頼関係を築くプロセス

  4. 目標達成は、話し手(クライアント)の主体的な取り組みによってのみ実現することの確認

  5. 対話(コーチングセッション)のテーマ設定

1.対話(コーチングセッション)を受けたいと考えた背景やきっかけ

社内のスタッフ同士での対話(コーチングセッション)の場面で起きがちですが、「会社からの指示でスタートしたため主体性が低く、取り組み意欲が低い」ということが多くあります。しかし、大切な二人の時間を使うわけですから、どうすれば、有意義な時間にすることができるのかについて、ぜひ、話し手(コーチ)の方から問いを投げかけてみてはいかがでしょうか?
例えば・・
「対話(コーチングセッション)を受けることのメリットとデメリットは?」
「この、せっかくの機会をどのように活用できそうでしょうか?」
「もし、これからの対話(セッション)で成果が出せるとしたら、どんな成果を手にしたいですか?」

2.対話(コーチングセッション)の全体像、進め方や約束について

先述の通り、①事前準備→②目標設定→③毎回のセッション→④振り返りという一連の流れを数か月に渡って実施することを伝えます。また、それぞれの役割について共有します。例えば、聞き手(コーチ)は、話し手(クライアント)の目標達成に向けて、最大限の支援をすること。しかし、それは、コンサルティングやアドバイスといった支援ではなく、話し手(クライアント)の思考の整理を通じた行動変容の支援だということ。ですから、対話のテーマ(話したいことや達成した目標)については、話し手(クライアント)から提案すること。などです。
アイスブレイクからはじめ、目標設定や価値観に関する問いを立てつつ進めていきます。

3.信頼関係を築くプロセス

コーチングでは、本人がその気になって「成し遂げたい、変わりたい」と考えることからしか始まりません。「会社からの指示で・・・」といった方には、まずは、対話の時間を有効な時間とするために必要なこと、について対話するところからスタートしてみてください。
また、「前から少し興味があったので、ちょっと受けてみようと思いました」と言うケースも要注意です。こちらも、まずセットアップからしっかり時間をかけて取り組む必要があります。

4.目標達成は、話し手(クライアント)の主体的な取り組みによってのみ実現することの確認

始めて参画するクライアントが、最初から良い目標が設定できるとは限りません。大きすぎたり、小さすぎたり。多くの関係者や時間やお金が必要であったり、そもそも達成したいと願っていなかったり。いろいろなケースがあります。
まずは、これまでの経験やバックボーンなどクライアントのことを聞くところから始めましょう。そして、対話を通じて「とても重要だが、緊急ではない。やりたいと思いつつも着手できていないこと」を見つけていきましょう。その中に目標の糸口が隠されています。

5.対話(コーチングセッション)のテーマ設定

毎回の対話のテーマについても、必ず話し手(クライアント)に準備をしてもらうようにします。なぜなら、テーマを考えるところから自分との対話(セッション)は始まっているからです。スタート当初はやらされ感や宿題感が持たれるかもしれませんが、クライアントに準備してもらうことは、話し手(クライアント)の成長にとって、とても大切なことなのです。ちょっとしたことですが、私は、必ずクラアントから電話をもらうようにしています。こんなことにもこだわることでクライアントに主体性を持ってもらうことにつながると信じています。

フィードバックは言葉選びとタイミングが大切

▼目標設定(プレコーチング)~振り返り(エバリュエーション)までで忘れてはいけない大切な3つのこと

コーチングのテーマ(目標)を決めることを焦らない

目標が決められないなんて?!と思うかもしれませんが、日本では、子供の頃から目標は誰かが決めて与えてくれるものだからです。正直みなさんとても苦手にしています。コーチングセッションでは目標が設定できればほぼ終わったも同然なんて私は、感じてしまいます。

対話は質よりも量

過去の調査結果から、組織内の対話の効果は、対話の質よりも量との関係が大きいことが分かっています。短いセッションでも継続的に行うことが重要です。

振り返り(エバリュエーション)

セッションを振り返る目的は、セッションの効果を高め、効率的に目標達成へ近づくために実施します。
振り返るべきテーマは、次の4つです。
①目標の達成度
②プロセスで得た学びや成果
③達成できなかった課題や今後の成長テーマ
④セッションそのものが効果的だったどうか?

そして、注意スべきことは3つです。
①感想や憶測ではなく事実に焦点を当てて検討すること
②自己評価→他者評価→他者評価と自己評価のギャップ、について順番に確認していきます。
③もっともっと多様な軸で評価し、精度の向上を図る

▼毎回の対話(コーチングセッション)の流れ
毎回の30分について、私は、以下の通り6部構成で進めます。
決してこのとおりでなければ行けないわけではありませんが、方向を見失わない道標としては常に意識しています。
①セットアップ
②セッションの目標を確認
③現状と望ましい状態を確認
④ギャップを共有
⑤行動を決定
⑥振り返り

ずいぶん長くなってしまいましたので、これくらいに致します。ご興味がありましたら、

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ミニまとめ

いかがでしたでしょうか?
本日は、よりよい1on1セッション(対話)を継続的に実施するために全体及びそのプロセスにおけるコツについて一緒に考えてみました。実践に移すことは、実はそう簡単ではありません。
でも、私たちマネジャーは、これらを期待されているのです。
明日からといわず、今日から、気づきをもとにあなたなりに実践をしてみてください。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。<br> </p>
中小企業診断士&コーチ・エイ認定コーチ 山本 哲也

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