見出し画像

第49回衆議院総選挙を総括するならば

「野党共闘の敗北」ということになるんですかね。今回の選挙の結果は。

事前の調査等でも自民党に厳しい数字が挙げられており、当日の出口の結果もなかなかに大変そうだという感じがしていました。

しかしながら開票速報を見ていると不思議なんですよね。率直な感想としては「あれ?負けてないなぁ」でした。

確かに甘利明幹事長が落選したり、石原伸晃が落選したり、波乱はありましたが、全国の小選挙区をつぶさに見ていくとそこまで負けていない。また、出口の結果で厳しい情勢が伝えられていた選挙区も、開票が進むにつれて徐々に盛り返し、なんとかかんとか当選を果たしていきました。言うほど負けてないんだけどどこで負けてんの???と思ってたら近畿でガッツリ負けてました。関西における維新の力はここまでか、とびっくりしましたよね。でもまぁそれだけなんですよ。おかしい。

んで、開票が進んでいくと立憲もかなり厳しい情勢。海江田は落ちるし小沢一郎は落ちるし中村喜四郎まで落ちる始末。代表の枝野の当確は日付越えるまで出ないし、菅直人もギリギリまで追い詰められるし、こっちも波乱がありました。野党共闘とはいったいなんだったのか。

そんなこんなで未明になってくると「立民が公示前勢力下回る」という報が流れるわけです。野党共闘とは以下略

大勢が判明して見えてきたのは、
自民党は議席を減らしたものの衆議院における単独絶対安定多数を確保↘
公明は議席増↗
維新は議席三倍増↗↗↗
立憲は議席減↘
共産党は議席減↘

こうしてみると自民党としては特に負けてないんですよね。自民党だけで絶対安定多数を確保して、それ以上の議席は本来であればおまけ程度のものです。もしそれ以上の議席が必要と言うなら、それは「憲法改正発議」のための2/3で、それは俗に「改憲勢力」と呼ばれる「自公維」の数で考えるべきもので・・・って維新躍進してね?むしろ改憲勢力大幅議席増じゃね?2/3確保できるじゃんね?ってことで、問題ないどころか前進してさえいる始末。「安倍がベラボウに選挙強すぎただけだから、どんな総理総裁になっても議席は減らして当たり前」って状況でこの獲得議席は、議席減とは言え責任問題が発生し得る状況ではないでしょうねぇ。

仮に問題があるとしたら、自分の小選挙区の勝利すらおぼつかないような選挙下手な人に、300近い小選挙区選出候補者の命運を預けてしまっていたというその一点でしょうね。学生時代に一時期座間市に住んでいたことがあり、そのときの選挙でも甘利明だったのですが、本当にこれで二世議員なのか?と思うくらいには選挙強くなかったですしね。

それはともかく、問題は立憲民主党ですよ。

なに議席減らしてんの。連合切って共産と手を組んでそれで本当に国民がついてくると思ったの?連立とか共闘ってそんなに簡単なことではないですよ。自公政権ができてどれくらい経つと思います?未だに、今でも、自民党の支持者の中における公明アレルギーってあるんですよ。それくらい党としては難しい判断なんですよ。劇薬を、それと知らずに飲まされた多くの同僚議員に詫びるべきではないですかね。

そんな状況でも、個人的に応援している議員は勝ち上がってきているので、それは心強いですね。与野党問わずいい議員はやっぱり選挙民に信頼されますよ=選挙強いですよ。

今後の立憲民主党の動向が来年に控える参院選を占う上では重要になってくるんでしょうね。当初は枝野代表が責任を取らないって言ってて「マジカヨ」と思いましたが、さすがにそこまでは無責任政党にはならなかったみたいです。

立憲民主党に関しては、党の方針がどんどん先鋭化して先細りしていることにそろそろ執行部は気付いたらどうですかね?ジェンダーが争点とかアホですか?フェミニストみたいな過激活動家と心中したいなら勝手にすればいいですが、そんな破滅主義の心中劇に国会を巻き込まないでいただきたい。

代表選に関してはオープンに党員投票も含めて行う方向らしいのでそれは歓迎したいですね。タコツボに入り込んで民意が見えなくなる前に、せめて党員とくらいは向き合ってください。あとは支えてくれたボランティアの人たちとかね。こんな候補者ばっかりじゃないと思うけど、ちょっとひどいよ?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?