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夏休みはチャンス

そろそろ小さな生徒さんたちも夏休み。
よく親御さんは嘆きます。
自分から練習して欲しい。もっと練習して欲しいのに。中身のある練習をして欲しい。
まだまだありますが!笑

お気持ちはわかります。
でも僕は生徒さんの気持ちもわかるんです。
そう、親御さんがアイロンで、生徒さんがアイロン台なら、先生はシワだらけのシャツです。

大人の趣味...へんな表現とも感じますがそういうものがあるとして...残業だらけ、繁忙期、休み返上、という時期にヴァイオリンを手に取れるかといえばなかなか難しいと思います。

一方ら子どもの生活でも学校がある。宿題もある。お家のお手伝い、部活、塾...
学校という社会のお友達づきあいと会社の同僚の付き合いって似ていると思いますしね。

これはヴァイオリンを弾かない方にはなかなか伝わらないかもしれませんが、まず体力が要る。それに新しい曲を読むのにも集中力が要る。慣れてきた曲だとしても通して弾くためには根気が要る。ヴァイオリンは何より全身運動ですし(脚は大事、腹筋も要ります)、頭を使わないとスラスラ弾けるようにはなりません。

スラスラ弾くためには、スラスラ読めて、スラスラ歌えて...音の流れを瞬時に両手の動きに置き換える頭の回路が必要です。

これは一朝一夕では無理で、最初は道無き道からはじまって舗装、修繕、最終的に高速道路のような回路を頭の中に構築しないといけません。

コツコツ心がけてバッハ、パガニーニ、ヴェニアフスキ、サラサーテ...と一通りさらったとしても!より良い方法は探すほど出てきます。

何が言いたいかというと、頭の中や気持ち、身体がスッキリしていないとヴァイオリンの練習は効率が落ちますし、しんどい。

もちろんしんどいときもトレーニングとして、集中しなくても出来るべきこと、無意識に出来るべきことはやるべきです。

でも、積み残しがある、根本が怪しい、ここを集中的に取り組んで応用してくれればぐんと変わる...時間的にも体力的にも負担が少ない夏休みこそチャンスです。

頭がスッキリして、余計なタスクがない状態でないと、曲を納得するまで仕上げられないのは僕自身すごくわかります。
みんなそろそろ特訓開始です。

まず明日のレッスンの子のために、夏休み中彼の課題を克服できるドリルを練っています。

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