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指名されるコーチの「体験セッションのつくり方」

個人向けコーチングをお仕事にしているフリーランスの中野あすかです。

乾燥しすぎててほうれい線が!アァ!



さて、個人向けのコーチングやカウンセリング、キャリアコンサルティングなどを売っている人・売ろうとしている人の中には、体験セッションを実施している人も多いと思います。


かく言う私も、このたび初めて純粋な体験セッションを実施するのですが、準備をしている最中に、「あ、体験セッションって、ちゃんと設計しなきゃダメだな」と強く思いました。



私はこのnoteやstand.fmで、「お客さんを振り向かせるための商品設計があるんだよ」と何回も伝えてきていますが、体験セッションにも同じことが言えて、成約につながる体験セッションと、成約につながりにくい体験セッションがあるなと思うのです。



なので今日は、「指名されるコーチの体験セッションの考え方」というテーマで、

コーチングやカウンセリングを仕事にしておまんまを食べていくためには、体験セッションというものをどういった立ち位置として作るべきか?

というお話をしたいと思います。れっつご~~!!





なぜ体験セッションをやるのか?を考える


そもそもなぜ、体験セッションを受けてほしいのか


から考えていくと良いかなと思います。


「なんとなく」「みんながやってるから」だけだと、やっぱりちょっと体験セッションを提供する理由は足りなくて、体験セッションを申し込んでくださる方(=以降、「お客様」とします)に”体験の理由”を委ねてしまうことになります。


本セッションのご契約につなぐためには、お客様に”体験の理由”を委ねず、コーチ側から体験してもらう理由を提示していく必要があります。



体験セッションのゴールを、コーチ側が決めるというイメージです。



あなたが理想とする、体験セッション後のお客様の一言を想像してみてください。



A.「コーチング(カウンセリング)ってすごいですね!」

B.「悩んでいたことがスッキリしました!」

C.「あなたともっと話したいです」


どれを思い浮かべましたか?



実は、成約につながる体験セッション後のお客様の一言は、
「あなたともっと話したい」
なんです。



お客様に「もっとこのコーチと話したい!」と思ってもらうことをゴールとして体験セッションを設計していく。


これを念頭に体験セッションを作らない限り、お客様は"私たちの"継続セッションを買ってくれることは難しいのです。




指名されるためには、「コーチング」を体験させない


私は、「コーチング」を体験してもらうための体験セッションを開催しません。


私は「コーチング」を売っているのではなく、「中野あすかとの時間」を売っています。


なので、

「コーチングってどんなものなの?」
「すごいコーチング技術を体験してみたい!」

という方は、私を選ぶべきではないし、私はその期待をお返しすることができません。


私はカウンセリングはともかくコーチングに関しては独学なので、すんごい国際資格を持っているコーチから見たら、私のコーチングなんて鼻くそレベルと言われる可能性も十分に秘めています。

(一応キャリコンの資格は持ってるから鼻くそ、、、ではないと信じたいし、もちろん自己研鑽を怠っているという訳ではないですが)



私は、この期待値をうまくコントロールしないと自分が不必要に傷ついてしまうから、あえて技術を売りにすることをしていないんです。


コーチングを知ってほしい、カウンセリングを知ってほしいという名目で体験セッションを行ってしまうと、

「なんか思ってたのと違った」
「こんなのコーチング(カウンセリング)って言わない」
「コーチ(カウンセラー)なのに○○してくれなかった」

こんな感想をもらうことだってあるかもしれないからです。



なぜこんな悲劇が起きてしまうのかというと、「コーチング」や「カウンセリング」を求める方には、無意識下に自分の理想のコーチ像やカウンセラー像があって、そこに支援者を当てはめようとしてしまうから。


これは決してお客様が悪いのではなく、そうなってしまう心理がある、というだけ。仕方のないことなのです。


万が一お客様の満足のいくセッションができたとしても、「あなた」ではなく、「コーチング」や「カウンセリング」自体がすごいと思われておしまい。


あーコーチングって良いものなんだなァ、で満足されて体験セッションが終わってしまう。

あなたからセッションを買う理由をつくることが難しくなるのです。




しかし、「あなたとの対話」を求める方は、あなたと過ごす時間を体感しに体験セッションにやってきてくれます。


コーチングとはこうあるべきだ、カウンセリングとはこうあるべきだ、をぶん投げて、"あなた"を体験しにきてくれるのです。



スキルではなく、
「あなたがいい」で選ばれる。

私は、この世界線を大切にしています。


実際にこの方法で、「業界で有名な方にコーチングしてもらったこともあるんですけど、あんまり合わなくてあすかさんのとこ来たんです。」ということが起きています。

無名のしがないコーチが、です。


あなたがいい、と指名されるためには、お客様には「コーチング」を体験してもらうのではなく、「あなたと過ごす時間」を体験させるのが近道なのです。



簡単に申込みをさせない


私のセッションは決して安いものではなく、「コーチングを受けたいな」という気持ちで受けられるものではありません。


大きなトキメキ大きな動機がないと私のセッションは買えないと思っています。金額が金額なので、やっぱり「中野の力を借りて、本気で人生を好転したい」という人にしか覚悟が決められないものだと思います。


だからこそ、簡単に体験セッションに申し込めてしまう流れをつくってしまうと、お客様の本気度や、自分を選んでくれた理由を把握しにくくなってしまうんです。



今回の体験セッションのお知らせも、私の空いてる日を公開してそのまま予約できる!みたいなシームレスな流れをつくっていません。

あえて、「あなたのことを教えてください。」というフリーな質問をさせてもらい、LINEでメッセージを送ってもらうというワンクッションを挟みました。


昔の私なら、それじゃ離脱しちゃうじゃん!と思っていたでしょう。

でも、個人向けビジネスにこってり向き合ってきて分かったのは、「あなたがいいんです」と指名してくださる方は、この工程に面倒臭さを感じないということ。


これ、マジです。まじのすけ。



「中野さんのセッションを買いたいです」「中野さんとお話がしたいです」と言ってくださる方からは、ほとんどの確率でスマホの画面をスクロールをするほどのご自身の現状や想いの長文が届きます。



心のことを扱うコーチングという商品という意味でも、「伝えたい」という気持ちをコーチに寄せてくださるのは割と自然な流れなのかもしれないです。

だからこそ、おそらく、この「あなたのことを教えてください」の問いを面倒くさがってしまう人にセッションを売れたとしても、なかなか良い効果を発揮しないと思うのです。




まとめ


☑体験セッション後のお客様の理想の一言は「あなたともっと話したい」

☑体験セッションでは「コーチング」を体験させない。「あなたとの時間」を体験してもらう。

☑体験セッションの申込みには、大きなトキメキと大きな動機を確認する工程をはさむ


あなたのビジネスと、あなたの体験セッションが、より良きものになりますように。



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