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#36 プロボノについて考える

皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
複業社労士地方公務員のNAKASHIMAです。今回は、「プロボノについて考える」についてわたくしの偏見ありきの記事です。

はじめに

 皆さん、プロボノという言葉を知っていますか?

知っている人
知らない人

おそらく知らない人が多いかと思います、私も最近知った言葉です。


私が所属するNPO法人T.upで受託した事業として今回、

富山県スキル活用社会貢献セミナー「とやまの未来に向け、私たちができることを考える。~大規模災害発生時を例に~

 が開催され、私自身もセミナーに参加し思ったことなどと記事にしていきたいと思います。

セミナー内容

前半は講義、後半はワークショップという2段で行われました

講義

「災害時、復旧から復興にかけて、地域ではどのようなニーズの変化があるか」
① 発災時、復旧・復興時における被災時の状況~東日本大震災を例に~
   東北大学大学院情報科学研究科准教授 河村 和徳 氏
② 福島県庁におけるプロボノ 推進の取組み
 ~副業マッチングを通じた「ふくしまプロボノチーム」の取組みから~
   地方公共団体金融機構経営企画部企画課長 橘 清司 氏
③ 令和6年能登半島地震における高岡市内の状況
   高岡市総務部危機管理課主任 青木 愛 氏

ワークショップ「自分のスキルを活かしたボランティア」

 講義内容や、平時からの個人、所属団体・企業での取り組みから、自分たちの経験やスキルを活かして活動できるボランティアについて考えよう
① 発災から、復旧・復興の過程で自分たちができるボランティア
② 平時にできるボランティア

 今回は、3名の講師による講義があったのですが、セミナーの内容などを織り交ぜつつ、プロボノについて考えてみたいと思います。

プロボノとは

記事の冒頭で伺いましたが、皆さん、プロボノという言葉を知っていますか?

橘氏のセミナーの中に、下記の引用内容が掲載されていました。
私自身大きな学びを得られましたので紹介させてもらいます。

プロボノ
 ラテン語で「公共善のために」を意味する「pro bono publico」の略で
「社会的・公共的な目的のために、自らの職業を通じてスキルや知識を提供するボランティア活動」

○ プロボノの位置づけ及び定義
【ボランティア】
 自発的な意志に思に基づき他人や社会に貢献する行為。主体性、社会性、無償性、先駆性に基づく活動
【プロボノ】
 個人が培ったスキルや知識を活かして、団体運営に大きく関わる業務を担うボランティア活動

出典:高瀬桃子(2020)「仕事や余暇の観点からみるプロボノの個人的意義ー曖昧化するワークとライフの境界線ー」

○ 個人における仕事、余暇とプロボノの関係
・ 本業の業務時間外に行うボランティア活動でありながら、本業の知識や
 経験を用いて働くことでもある。
・ プロボノは余暇を用いて行われる活動だが、労働と余暇それぞれの要素
 を持つため、双方の境界線上の概念
・ 今後新たなワークとライフの関係性に転換すると考えられるが、その境
 界が曖昧化する過渡期にプロボノは相性がよい。

出典:高瀬桃子(2020)「仕事や余暇の観点からみるプロボノの個人的意義ー曖昧化するワークとライフの境界線ー」

○ 本論文の結論
・ プロボノの価値は、「自ら選び、決める」こと。また、本業における問
 題意識を余暇の時間を用いて働くことでもある。
・ 個人が本業とは得られない関係の中で、試行錯誤や創造性を発揮し、結
 果的に自律性のある世界の再創造を行っている。
・ プロボノは、必ずしも個人の社会貢献意識に起因しないが、結果的に社
 会参加が広まれば社会全体として望ましい。

出典:高瀬桃子(2020)「仕事や余暇の観点からみるプロボノの個人的意義ー曖昧化するワークとライフの境界線ー」

私のプロボノ

 皆さんいかがでしたでしょうか?
プロボノに関連した、セミナーの中の講義の一つとして話された内容の一つではありますが、「プロボノとは?」についてよくわかる部分でした。

 複業社労士地方公務員を自称している私としては、「あ~自分が複業・ボランティアとしての活動、これプロボノだったんや~」と思いました。

複業ボランティアとして
① 学童事業所への労務相談
② 小学生へのキャリア教育
③ NPO法人としての活動
④ 研修講師(一部業務としてやってますが)

 などのことを実践していますが、始まりは社労士の資格をもっているから、その知識を活かしたことをしたい。がきっかけで始まったこと。また、キャリアコンサルタント養成講座修了した知識を活かしたキャリア教育などは、まさに「自分の専門性を活かしたボランティア」で、プロボノそのものという感じでした。

 そして、今回のセミナーを受託したNPO法人T.upでの活動そのものもプロボノ。面白い!

今後求められるのは自分の専門性スキルの見える化と周囲との共有

 いかがでしたでしょうか?
 プロボノという言葉。ボランティアと似ているけど違う。自分の専門性を活かせるかどうか。

 記事の中では言及できなかったのですが、今回のセミナーのテーマとして「震災復興・復旧」があり、その際にはボランティアの力が必要、また、状況に応じて、さまざまな専門性も求められるという場面もあるとありました。
 そういった際、
 
 誰がどんなことができるのか?
 自分はどんなことができるのか?自分の専門性ってなに?
 どんなことが求められている?

そういった分析も必要になってくるのではないかとも思います。

私も、さまざまな活動をしていくなかで、自分の強みや専門性、そしてやってみて面白いと思えることがわかってくることもたくさんあります。

面白いと思えることを実現するためのツールとしてのプロボノ

 最後になりますが、この言葉につきると思っています。
これからも


面白いと思ったことが本当に面白いか確かめたいだろう?(呪術廻戦:羂索

出典:『呪術廻戦』第239話 芥見下々 / 集英社


©NAKASHIMA

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