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お笑いチュパチュパ

 ヒートたかしがCIAテレビの廊下を無能な弟子40人引き連れて歩いていると、前から変な奴が笑いながら近寄ってきた。そいつはたかしを乗せる。たかしに自信をつけさせる。目を輝かせて、たかしは面白い話を始めた。
「いや〜オイラも長嶋さんと会って、吉本の悪口で盛り上がったよな。長嶋さんも吉本が大嫌いでさ、
『ほんこんっているでしょ。あいつ大嫌い』
『長嶋さんは、お笑いとか見るんですか?!』
『見る見る、ロンハー以外全部見る』
 だって。
 オイラ後輩のお笑い達には興味ないし、どいつもこいつも死んじまえって思ってるんだけど、長嶋さんが嫌いだって言うんじゃ、殺してやるよ」
 たかしは包丁を用意して、血ですべらないように柄の部分に包丁を巻き、自分の手の平には唾を吐き、気合いを入れた。
「オイラは必ず人を殺す。稲○会の親分にほれ込むオイラが、特攻隊の心情で、後輩を始末してやる。エ〜ウ。ロンハー連中を、今すぐここに連れて来いこの野郎!!」 
 たかしは稲○会の〇〇さんに連絡して、ヒットマンを派遣してもらうように頼んだ。ほんこんさんとロンブー連中を全員なぶり殺す準備はこれで整った。あとは実行を待つだけだったが、妙な太り方をした、坊主頭で変なおじさんが、たかしの前に駆け寄って大声でいきなりこう言った。
「明石家よんまちゃん、ポーン!!!田森ちゃん、ポーン!!!やったぜベイビー」 
 妙な太り方をした俺がいきなりたかしの前に出ていってコマネチを5回決めてやった。俺はたかしを笑わせたかった。たかしを捕まえてくすぐって笑わせると、俺は満足できた。そして「いや、冗談ですから。たかしさんすいません」と頭を下げると、たかしは俺に向き直り、殴りかかってきた。俺は距離を取ろうとして、たかしの動きを見て、…………アハハハハ!!た、たかしさん頭が親分になってる、ヤクザごっこしてるぞ!!アハハハハ!!と笑ってしまって気分も良かった。俺はたかしの正体を見た!!「ヤクザごっこするな!!アホ!!稲○会にお守りしてもらえ!!」と一喝すると、「エ〜ウ、うるせえこの野郎……」
と捨てゼリフを残して、たかしは消えた。たかしは別の場所で、テレビカメラに向かってこう言った。
「エ〜ウ、びっくりしたな〜バカ野郎!!!」
 たかしは堰を切って喋り出した。「すいません!!本当に、オイラはヤクザごっこし続けてる!!これが、良いだろ〜、大体オイラが」と言いかけて俺がたかしを突き飛ばして、たかしは慌てた。俺は小太りのエロボディをさらしたろかとTシャツを脱いだ。たかしは「汚ねえ体しやがって」と言うので下も脱いでチン棒も出した。チン棒を左右に降って打楽器のように音を鳴らすと、たかしは背を向けるので、
「俺はたかしより笑いの才能がある!!」
 と叫んで、自らをぜい肉マンと名乗った。俺はとりあえず「この国はおかしいぜ!!この国は弱すぎる!!たかしさんハハハハハ!!たかしさん面白い!ハハハハハ!!ハッハッハッ!!!つまんねーよたかし!!!!」と言って嘘爆笑をしながらガニ股で去った。
 呆れたたかしがコマネチを48回繰り返して「ダウソタウソのバカ野郎!!」と吠えてリングに向かった。俺もひそかにたかしを追いかけた。
 ブッ壊れたたかしは明石家よんまにブレーンバスターをお見舞いして、伝家の宝刀・空手チョップでよんまの体をメッタ打ちにして、最後にはフォール勝ち。レフリーがたかしの腕を高く掲げる。たかしはよんまを見下ろして、マイクを握り、「いや〜、こんな試合よりオイラのネタを見て下さい」と言ってコマネチをやると、100人ぐらいの笑い屋が一生懸命に笑い屋をつとめた。アハハ、アハハと笑い屋としてたかしのお笑いには必ず笑ってあげるのだった。
 たかしは自分で何をやってるのか分からなくなり、松村海宏を呼び出して郵便局の前で待ち合わせて、自分のものまねをやらせた。どっちがどっちか不明になり、お互いに、
「お前が松村だろ!!」
 郵便ポストが横に倒れた。

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