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#002_北海道の日常 "いいねと困ったね"


水いいね😊


私が北海道に移住してからというもの、めっきり買わなくなった日常のアイテムがミネラルウォーター。

基本、水道の蛇口をひねれば、いつでもおいしい水が飲めるわけですから、そりゃー、わざわざミネラルウォーターを買おうなんて、思わなくなるの当然でしょう。

もちろん、災害用に備蓄している分は一定数あるけれど、賞味期限内に飲み切るのをつい忘れてしまいがちになっているのが実情です。本当は、ダメなんですけどね。


見出しの画像は、住宅街からほど近いところを流れる湧水の川。

札幌市の中心部からわずか1時間圏内に、こんな素晴らしい環境があちこちに残されているんですよ。

関東周辺で言えば、忍野八海とか柿田川湧水群が、近所にあると思ってもらったら、イメージしやすいかもしれませんね。


だから、浄水器を買おうなんて発想にもならないのも、言ってみれば当然でしょう。

厳密にいうと、稚内周辺など、蛇口から出てくる水が「おいしい」とまでは言えない地域もあります。それでも、浄水器の必要性を感じたかと言えば、そこまでの状況ではありませんでした。

実際、北海道に住んでいると、TVで浄水器のCMを見る機会がほとんどないくらいですから。


意外と、軽視されがちな視点ではあるのですけれど、こんな素晴らしい生活環境を手に入れられるということは、北海道移住の大きなメリットなのだと思います。

逆に、道産子が初めて東京に出た時に、あまりの水の不味さに驚いたなんて話も、よく耳にするくらいですし…。


ということで、やっぱり北海道の水は"いいね"!

不法投棄困ったね😢


一方、北海道に来てからとても気になっているのは、川への不法投棄の実態があまりにひどいということ。

移住前、北海道民には良いイメージしかありませんでしたから、まさかこんなひどい実態があるなんて、夢にも思っていませんでした。


私は、仕事としても趣味としても、川や湖をフィールドに活動することが多いのですが、道北を流れる天塩川で釣りをしている時、橋の上から大量の廃棄物を川に投げ捨てるという行為を、過去に4回も目撃しています。

そのうちの一回は、ちょっと間違えば廃棄物が人を直撃していてもおかしくない危険な状況だったので、流れてきた廃棄物を引き上げて、警察に届け出たこともありました。

私が目撃した廃棄物の中身は、乳牛の飼料が入っていたと思われるビニール袋や箱でしたから、投棄した人はおそらく酪農家なのでしょう。「モラルがない」と言ってしまえばそれまでですが、ごく一部の地域住民には、「川=ゴミ捨て場」という意識が未だに残っているという現実があるのかもしれません。


実のところ、このような残念な風景を目の当たりにするのは、これが初めてではありません。東京に住んでいる時は、富士の湧水が豊富な地域の川で、似たような光景を幾度となく目の当たりにしていましたから。

もしかすると、「大事なものは、失ってはじめて、それが本当に大事なものだったのだと気づく」という共通項があるのでしょうかね。

よそ者があれこれ言い過ぎると無駄に角が立つわけですが、それでもやっぱり"困ったね"であることは間違いありません。

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