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#003_北海道の道 "いいねと困ったね"


景色いいね😊


この記事を読んでくださっている皆さんの中にも、北海道の道をドライブした経験があるという方が少なくないと思います。

基本、道は広いですし、景色も最高! ですよね。


私が北海道に移住してから感じたのは、同じ道を走るにしても、季節ごとで見える景色が劇的に変化し、それがまた、どれも素晴らしいということ。

観光の場合は、どうしても、景色を"点"でしか見られないわけですが、北海道に移住してしまえば、季節ごとの景色の移り変わりを"線"として楽しめるようになるんですよね。

そこが、非日常と日常の顕著な違い。もしかしたら、「移住者の特権」という言い方ができるのかもしれません。


ではここで、北海道でのドライブシーンにおいて、季節ごとにどんな美しい景色が見られるかを簡単に紹介していくことにしましょう。

1月、2月は、真っ白な雪景色とダイヤモンドダスト、晴れの日が多くなる3月は、青空をバックにした山々の景色が美しい。

4月になると、道路脇の林床では、黄色のフクジュソウ、ピンク色のカタクリ、紫色のエゾエンゴサクの競演を、そして湿地帯では、水芭蕉の大群落をあちこちで目にすることができます。

5月は、新緑とエゾヤマザクラのコントラストが絶妙で、6月は、海沿いに広がる砂丘でエゾカンゾウやエゾスカシユリの花が見ごろに。

7月は定番のラベンダー、8月は広大な畑の景色が夏空にいっそう映えるようになります。

9月に入ると、赤とんぼの大群が北の大地を埋め尽くし、10月は色鮮やかな紅葉の季節。

11月は、立派な角を持ったオス鹿が姿を現すようになって、12月は、雪景色の中でクリスマスイルミネーションがまばゆいほどの輝きを放つんですね。


ほらほら、どうでしょう。

皆さんも、年間を通じて、季節の移り変わりを肌で感じながら、北海道の道をドライブしてみたくなったんじゃないでしょうか。

エゾシカ困ったね😢


ただし、北海道の道には、数多くの"こまったちゃん"が出没します。

ヒグマ、キタキツネ、エゾタヌキ、エゾクロテンなど、さまざなが動物が、トライブ中に突然目の前に飛び出してくるわけですが、中でも一番恐ろしいのがエゾシカなんですよね。


かつて私が東京に住んでいた時、ドライブ中に飛び出してくる動物と言えば野良猫が定番だったわけですが、彼らは、まだ警戒心がある分だけマシ。

エゾシカは、どうも危機管理能力が不足しているところがあるらしく、道路の真ん中に数頭でたむろしていて、車が走ってきても、逃げないことなんかは当たり前。もっとも嫌なのは、道路脇から、突然、ものすごい勢いで飛び出してくるパターンでしょうか。

しかも、一頭が飛び出すと、そのあとを追うように次々と飛び出してくることが多いので、一頭をギリギリのところで交わしても、その次に飛び出してきたエゾシカと衝突してしまうケースが多いよう。

道外にお住いの方にはちょっとイメージしづらいかもしれませんが、とてもとても笑い話になんかならないレベルで、本当に恐ろしいのですよね。



エゾシカとの衝突事故がもっとも多いのが、春と秋。春は3月と4月、秋は10月と11月が特に危険な季節です。

日暮れの時間帯に、レンタカーが山道を猛スピードで走っている光景をよく目にしますが、道民目線で言えば、明らかにそれは自殺行為。

「レンタカー会社の人も、もっとちゃんと注意喚起すればいいのに」なんて思ってしまいますが、もしかすると忠告があったのに運転手が無視しているだけかもしれないので、そこはなんともなんですけれど…。


なにはともあれ、自分がキッチリと止まれるスピードで走る。これを心掛けておくことで、事故に至るリスクを大幅に減らすことができますし、万一、衝突してしまった場合でも、被害を最小限に食い止めることができます。

いずれにしても、皆さんが北海道の道を走る時には、くれぐれもエゾシカの急な飛び出しにはお気をつけくださいね。





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