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#001_北海道の食 "いいねと困ったね"


前回の投稿から、少し時間が空いてしまいましたね。フォローしていただいている方、申し訳ありません。

その前回までが、期せずしてネガティブな話題になってしまったので、ここから、もともと私が発信していきたいなと思っていたネタを、順次、記事にしていこうと思います。

豚肉いいね😊


ここ北海道では、近所のスーパーなんかでも、けっこうなクオリティーの豚肉がとても安価で販売されています。道外から北海道にやって来ると、まずはこのことに、ものすごく驚かされました。

パック詰めされた100円/100gの切り落とし肉でも、関東のスーパーで時々見かけたような、いわゆる"豚臭い"残念なお肉と出逢うことは、まずありません。

う~ん、そこがスゴイ!


でも、多くの道産子は、そんなハイクオリティーな豚肉を普通に食べて育ってきているので、この感覚を理解してもらうのはなかなか難しい。

だから、そんな姿を観ていると、当たり前のモノに正当な価値を見い出すことって、本当に難しいんだなと気づかされたりもするわけです。

私自身も、東京では当たり前だったものが、北海道に来て当たり前でなくなったなんてことも、実際にはたくさんありますから。


ところで見出しの画像なんですが、これは、北海道ルスツ産豚肉の自家製味噌漬けを七輪で焼いているところ。原料の豚肉は、留寿都町の国道沿いに店を構える「どんどん市(辻畜産直売所)」さんで購入した、220円/100gの肩ロース肉です。

このお肉は、道内では「ルスツ豚」としてよく知られているブランド豚なんですが、それでもこのくらいの価格ですから、さすがに毎日は無理でも、週に一回くらいなら、庶民でも十分に手が届きますよね。

でもね、このお肉、マジ旨なんですよ! 脂身はほんのりと甘くて、赤みは実に濃厚な味わい。東京に住んでいる頃だったら、少なくともこの倍の金額は出さないと、「旨い!」と言えるような豚肉は手に入らなかったでしょう。


ということで、やっぱり北海道の豚肉は"いいね"!

味噌困ったね😢


北海道内のスーパーで売られている味噌は、多くが北海道産。札幌に本社がある大手の商品が、だいたい棚の7割くらいを占めている状況が一般的でしょうか。

ただ、私が北海道に移住してからというもの、スーパーで売られている北海道産の味噌を、ひととおり試してはみたのですが…。

正直、どれも「う~ん」という感じでした。


北海道の味噌は、特にクセが強いわけでもないので、よく言えば、好き嫌いなく使えるともいえます。ですが、どれもがいかにも工業製品チックで、香りや味の深みなんかは、かなりもの足りない印象が強いのです。

その点、道内各地の道の駅などで売られている農家さんの手づくり味噌は、少しだけ趣が異なっていて、「これは悪くないな」と思えるものに出逢うこともあります。ただ、やっぱりそこは、醸造のプロがつくったものではないので、どうしても"おふくろの味"の域を出ることはありません。

味噌は、日常使いする調味料ですから、できればこだわりたいポイントではあるわけですが、結局、北海道に移住して15年が経過した今でも、北海道内で「これは!」と思える味噌には出逢えていないのが実情なんですよね。


ちなみに、見出し画像の味噌漬けに使っている味噌、これは昔ながらの天然醸造の製法でつくられた信州味噌。長野県上田市にある「大桂商店」さんから、北海道に取り寄せたものです。

この味噌でルスツ豚を漬けて炭火で焼いたら、もう、そんじょそこいらの店では、豚肉の味噌漬けを食べられなくなりますね。複雑なレシピなんてないんですけど、これはもう最高の贅沢。日本酒との相性も抜群なんですよ。

本当なら、北海道産の味噌で旨い味噌漬けをつくれたら最高なんですけれど、それができないのが残念! そこが、やっぱり"困ったね"、かな。

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