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植物の身を守る方法②

森のかおりの秘密

私たちヒトは自然豊かな場所へ行き体と気持ちをリフレッシュするためにラベンダーなどのお花畑や森林浴をしに行ったりする方がいると思います。

その中で森林浴をしていると樹木が放出する香りが私たちヒトををリラックスさせる効果がありますが、実はこの香りを嫌っているヤツがいるのです。

この香りを「フィトンチッド」と呼ばれ、カビや細菌などが嫌っています。

事例としてはマツやヒノキなどが葉や幹を守るために香りを放出しています。建材や風呂の浴槽や桶などに使われているのはカビなどによる腐食に強いため使われているではと考えられるのではないでしょうか。

植物の香りの効果

私たちヒトにとって有益な植物の香りがカビや細菌が嫌う類のものはほかにもあり、桜餅や柏餅の餅を包んでいる葉も細菌の繁殖を防ぐために使用されています。刺身に添えてあるワサビやシソも同様の効果があります。

このワサビの効果を利用してつくられたものがあります。弁当屋で販売されている弁当のふたと中味の間に敷かれているプラスチックのシートにワサビの香りを付けた「ワサビシート」で食中毒の原因の最近の繁殖を防ぎながらふたが汚れないシートとしての役だっています。


私たちの生活を支えている植物のチカラの香りを紹介してきました。以前に紹介したパイナップルが自分の身をたくさん食べられないために私たちの口の中をヒリヒリさせる物質を持っているのと同様に、植物の発する香りで自分の身を守っている事を知ることが出来ました。またこの香りを利用してヒトの生活を支えているのだということを再認識して感謝する気持ちを持たなければならないと思いました。

植物はすごい!私たちヒトだけでは自分の身を守ることに限界があります。植物のチカラを借りることで私たちは豊かに過ごすことが出来るのです。


参考図書:ふしぎの植物学  田中 修著 中央公論新社刊

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