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赤ちゃんの哺乳量と体重増加

赤ちゃんが生まれると、幸せな気持ちに包まれる反面

「ちゃんとおっぱいを飲めているかな」
「ミルクの量は足りているかな」
「体重がなかなか増えないけど大丈夫かな」

など、心配なことも成長に合わせて増えていきます。
とくに授乳量や体重の増加は、赤ちゃんそれぞれのペースがあるため、周りと比べてはいけないと思いつつも気になるポイントですよね。

そこで今回は、月齢別の目安となる哺乳量と体重増加について解説します。
赤ちゃんの成長の参考にしてみてくださいね。


1.生後1ヶ月までの哺乳量と体重増加

生後1ヶ月までの赤ちゃんは、おっぱいやミルクを上手に飲めるようになるまで時間がかかります。

ミルクの場合は、生後1週間までは10mlずつ増やします。
生後0日で10ml、生後2日で30mlと増やし、1週間後には1回で80ml程度飲めるようにするといいでしょう。
生後2週間までは80ml程度、それ以降は80~120mlが目安です。

1日に7~8回、トータルで700ml程度が目安です。
母乳の場合の哺乳量もミルクと同等ですが、飲ませたあとの体重を量るとどのくらい飲んだかわかります。

体重の増加は1日に20~50gずつ増えるのが理想。
毎日測るのではなく、1週間ごとに量り平均を出してみるといいでしょう。


2.3ヶ月までの哺乳量と体重増加

生後3ヶ月頃になると、赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲むのが上手になり、1回の哺乳量もぐっと増えます。
1日の哺乳量の1kgあたり150mlが目安で、まだ1日に7~8回飲む赤ちゃんも。

このころになると目安の哺乳量では足りないという赤ちゃんもいます。
授乳が終わったのに満足できずに泣く様子が見られたら、追加で10ml程度を与えてみるといいでしょう。
母乳の場合は、赤ちゃんが満足するまでしっかり飲ませてあげてくださいね。

体重の増加は、1日に30g程度が理想です。1000g増加し、生まれた時より3000g増えていると安心ですね。

3.5ヶ月までの哺乳量と体重増加

生後5ヶ月のころには、寝返りができるようになり動きもますます活発になります。
もう少ししたら離乳食、という赤ちゃんもいますね。

哺乳量は1日1kgあたり120mlが目安です。1日のトータル授乳量は個人差が大きくなるため、1,200~1,500ml程度を目安にしつつ、赤ちゃんの飲みたい欲求に任せるようにするといいでしょう。回数は6回程度に減ることも。

体重の増加は少し緩やかになり、1日に15g~20g程度になります。
体重の増加が緩やかでも、赤ちゃんがしっかり飲んで元気に活動していれば、まったく問題はありません。


4.7ヶ月までの哺乳量と体重増加

生後7ヶ月になると離乳食が1日に2回~3回と増えて本格的になり、哺乳量が減る傾向にあります。授乳回数は5回程度になり、1日のトータル量も1,000ml程度になります。

1回の哺乳量は200mlが目安ですが、離乳食のあとに授乳をする場合は200mlよりも飲む量が少ないことがあります。
離乳食を食べて満足していることがほとんどですので、おっぱいやミルクを無理に飲ませる必要はありません。
体重の増加が気になる場合は、離乳食と離乳食のあいだや、赤ちゃんののどが渇いたタイミングを見計らって授乳するといいでしょう。

体重の増加は1日に10~15g程度と、さらに増加スピードが緩やかになります。


5.1歳までの哺乳量と体重増加

1歳ごろになると離乳食と授乳の量が逆転し、栄養補給のメインは食事の方へと移っていきます。
1回の哺乳量は1回100ml程度、回数は5回ほどになり、1日の哺乳量は500mlと、生後6ヶ月頃と比べるとかなり少なくなりますね。

離乳食が3回食に落ち着くため、おっぱいやミルクをしっかり飲むのは朝と夜の2回だけになるケースや、夜泣き対策で夜中に少し飲ませる程度になるケースも増えていきます。

体重の増加は、生後7ヶ月ごろと同様10~15g程度です。
1歳以降はますます体重増加が緩やかになっていきます。
母子健康手帳に載っている乳児成長曲線(パーセンタイル値)を活用するなどして、赤ちゃんの成長過程を知っておくことも大切です。


6.まとめ

赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲む量は、個人差が大きく一概に「何ml飲ませましょう」と言えるものではありません。
飲む量はもちろん、体重の増加も個人差が大きいのが当たり前です。

「体重増加が目安量に届いていない……」
と不安になることもあるでしょうが、1日に30g増える日もあれば、10gしか増えないときもあります。
赤ちゃんの成長は、発達や元気さなど総合的に判断が必要なので、体重の増えが悪くて心配なときは、お近くの助産師やかかりつけの小児科に相談してみてください。

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