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お仕事なにされてるんですか?パティシエしてましたが、今はお休み中です

とある田舎の小さなお店の大きな店主


会社を辞めてしばらくは体調の回復に努める。早く仕事を探さなきゃ、でも働くのが怖い。親に養ってもらいながら毎日ただ生きてるだけの日々が続く。

友人が飲みに誘ってくれる。せっかくなので参加させてもらう。働いてない後ろめたさは常にある。そこでいつもの質問「仕事なにされてるんですか?」「パティシエしてたんだけど今は休んでます」
精一杯の強がり。

毎週眺めるだけの求人情報誌。
やっぱり目が行くのは菓子製造。
退職して半年。ようやく重い腰をあげて再び洋菓子店へ。

オープンして1か月ほどの小さなお菓子屋。
別の店で5年ほど働いてた方が店長。社長はいかにも経営者という佇まい。最初の会社とは色んな意味で毛色の違う店。不安と期待は五分五分。

変わった風習はあるものの、「会社とはこういうものだ」と言い聞かし、今回は逆らわず言われた通りに働く。やれと言われればやる。
店長が一年ほどで辞めてしまい、なし崩しに店長になる。初めての役職。23歳。ちょっとだけ天狗になった。給料は相変わらず低いのに…

そんな時間は長く続かない。
経営素人のじぶんでもわかってた。
会社が倒産。
またも2年半で元パティシエに逆戻り。

次回、失業保険で生きていけるかも

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