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英語が必要になるタイミングは忘れたころにやってくる

英語、それは多くの人にとっては中学や高校のころの必修科目であり、いつ使うのか分からないのに大学受験のために何故か学んでいる…という存在だったと思う。かく言う私もそうで、大学受験以来全くと言ってよいほど英語に触れて来ずに過ごしてきた。もちろん留学も行っていない。
しかし、たとえ日本に生活していても英語が突然必要になるタイミングがやってくる。私にとってのそれは大学院入試であった。
当然大学院では英語で書かれた論文も読むのだから、少なくとも英語の読解能力は求められる。大学では日本語で書かれた論文しか読んでこなかったものだから、いざ大学院の出願や入試の時は困ったものである。
大学院に進む人たちは当然研究に対するモチベーションが高いし、研究をする能力もある。大学でも英語で書かれた論文を読んでいる人も多いから「英語苦手なんですよ~」とか言いながらも、TOEICやTOEFL、論文の英訳もそれなりにこなすことができる。しかし私は大学の4年間をほとんど英語に触れて来ずに過ごしてきたものだから、院試のときは大変苦労したものである。運よく付け焼き刃の英語力で大学院の入試は突破したものの、英語弱者というコンプレックスは大学院の間も私につきまとったものである。

今までの人生の中でこうした英語に対するコンプレックスを抱きつつも他の資格勉強をしていたりして中々本腰を入れることはできなかった。それでも決められた時間に少しでも英語を勉強する習慣をつけようとはじめた、NHKラジオ英会話は2年くらい続けることができ効果を感じることができた。(←忙しい人にはおすすめ!)

しかし、そんな日々を送っていると昨年末また英語が必要になるタイミングがやってきた。
私がホームで電車を待っていると、トランクを持った旅行客と思われる女性に英語で話しかけてきたのである。
「英語は話せますか?」と聞かれたので「少し…」と答えると、「東京駅に行きたいけど、どういけばいいのかわからない」とのことである。
私も行き方を説明できない(英語力もそうだが、駅の構造が複雑すぎて日本語でも答えることができなかった)ので、「ついてきてください」と言って該当するホームまで案内した。
海外旅行に行ってもそうなのだが、簡単な言葉であればそれなりに聞き取れるし、ジェスチャーも加えれば意思疎通自体はできないこともない。しかしもっとスマートに、たとえば道案内するときにちょっとした会話も挟んじゃったりしたいものである。(それには英語力だけではなく、コミュ力も必要になるのだが…)
そんなこともあって今年はもう少し本腰を入れて英語の勉強をしたい!と思ったのである。

最後に英語学習の長い道のりの中で最近あったちょっとした明るい話を紹介したい。先ほどの旅行客の人を案内した後「ありがとう!」と返されたのだが、その時私はどこからともなく自然と「Not at all!(どういたしまして!)」と発していたのである。
これは初めての感覚で、反射的に発話しており、英語を話す際に日本語を介していなかったのである。なぜなら私自身「どういたしましては英語で何というか」と聞かれて「Not at all!」、と瞬時に答えられる自信がないからである。
それではなぜ日本語を介さずに口から出たかというとNHKで放送している「英会話フィーリングリッシュ」を見ていたからだと思う。おそらくスキットの一部にフレーズとして出ていて、それが実際の会話の中、無意識下でフラッシュバックし、口から自然と「Not at all!」が出たように思う。
そういえばNHKで長年教鞭をとっている大西泰斗先生も「とにかく文を覚えるまで音読!」と言っていた。日本語を介さずに言葉が出た感覚を得た私は、なるほどこれが「英語が話せるようになる」ということか、と偶然にも感じることができたのである。

とはいえ、この1年で日本語を介さずに英語を自分のものにするというのは難題であろうことも承知している。今年はこの英語習得の意識を忘れずに、まずはTOEICの申し込みをしようと思う。英語が話せることとTOEICのスコアアップというのはまた別の話であることは重々承知だが、TOEICのスコアは取っておきたいし、TOEIC対策をしなくとも英語の勉強をしているうちに自然とTOEICのスコアも伸びてくるだろうということと、自分の英語力の上昇をスコアで確認したいためである。
そんなこんなで今年は英語の資格・スコアアップに限らない、英語力上昇を目指す元年にしていきたいです。今年は年始から『1億人の英文法』を読破した。少し出遅れたが、悪くないスタートかなと思っています。
Twitterでも何かしらの記録を発信していこうと思うので、引き続き温かい目で見守っていただけますとうれしいです。

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