最近の記事

【uku kasaiインタビュー】音に温度を宿す――オンリーワンなサウンドは「手持ちの音」から

(初出:2022.2.9) 連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 第6回目のインタビューはuku kasai。2020年から現在の名義で音楽活動をスタートし、同年UNIVERSAL MUSIC ARTISTSとCINRA.NETにより開催された新人発掘プロジェクト「XX AUDITIO

    • 【phritzインタビュー】海外からも注目される、有機的なエレクトロニック・サウンドのつくり方

      (初出:2021.12.22) 連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 今回インタビューしたのはphritz。透明感のあるトラックとエッジーなシンセ、無性的だが人肌を感じさせるボーカルワークが織りなす「有機的なエレクトロニック・サウンド」が評価され、「FORM」や「bitbird」など海

      • 【hirihiriインタビュー】hyperpop、futurebass、dariacore……気鋭クリエイターが語るネット音楽の最前線と「音割れ」論

        (初出:2021.10.27) 連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】が今回よりスタート。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 初回に登場してもらうのはhirihiri。パンデミック下に勃興した音楽シーン、hyperpop(ハイパーポップ)にいち早く反応し、過剰で暴走気味なポップネスを武器に活躍している。米ネットレーベルのD

        • 【E.O.Uインタビュー】抽象思考のピュアネス――岡崎出身「音ギャング」による、遊びとしての音楽

          (初出:2022.10.13) 連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 第11回のインタビューは、2000年生まれ、愛知県岡崎市育ちのトラックメイカー・DJであるE.O.U。京都を拠点に音楽活動を行い、2021年には自身のレーベル〈PAL.Sounds〉よりミックステープEP『E21』を

        【uku kasaiインタビュー】音に温度を宿す――オンリーワンなサウンドは「手持ちの音」から

        • 【phritzインタビュー】海外からも注目される、有機的なエレクトロニック・サウンドのつくり方

        • 【hirihiriインタビュー】hyperpop、futurebass、dariacore……気鋭クリエイターが語るネット音楽の最前線と「音割れ」論

        • 【E.O.Uインタビュー】抽象思考のピュアネス――岡崎出身「音ギャング」による、遊びとしての音楽

          【ウ山あまねインタビュー】 演歌と呼ばれてもいい──ジャンルレスな気鋭SSWが取り組むサウンド・デザインとは

          (初出:2021.11.26) 連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 今回インタビューしたのはウ山あまね。2016年からエレクトロポップ・ユニット<神様クラブ>の活動を始め、2019年からソロ・アーティストとしてデビュー。2020年にリリースしたEP『Komonzo』ではhyperpo

          【ウ山あまねインタビュー】 演歌と呼ばれてもいい──ジャンルレスな気鋭SSWが取り組むサウンド・デザインとは

          【yuigotインタビュー】システマチックに、フェティッシュに──若き“中堅”DTMerのデビューへの目論見

          (初出:2023.02.07) 連載企画【エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて】。この連載では、エレクトロニック・ミュージックシーンの先端で刺激的なサウンドを探求するアーティストにインタビューし、そのサウンド作りの心得やテクニックを明らかにしていく。 第14回のインタビューに登場するのはyuigot。2015年よりSoundCloudで音楽活動を開始し、当時高校生ながらKawaii Future Bassの音像を引いた高密度なプロダクションで注目を集める。2016

          【yuigotインタビュー】システマチックに、フェティッシュに──若き“中堅”DTMerのデビューへの目論見

          パンデミック下に狂い咲く、破壊と越境の音楽「hyperpop」とは何か?

          全世界が停滞した2020年から、「hyperpop(ハイパーポップ)」という音楽シーンが沸き上がっている。 Google Trendより「hyperpop」の検索数(全世界) インターネットを媒介に今も白熱するhyperpopがユニークであるのは、活躍するアーティストのほとんどが10代から20代の若者であり、とりわけ中心的な役割を果たしているのがLGBTQ+を自認する性的マイノリティだという点だ。 そこで志向される音楽性は、既存世界の音楽表現を集約・衝突させ、砕け散った

          パンデミック下に狂い咲く、破壊と越境の音楽「hyperpop」とは何か?