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「仲がいい」ってどういうこと?

我が家は高校生の娘と2人暮らし。
最近、「仲がいいね」と言ってもらうことが増えました。
娘からも「最近は仲いいよね」と言われたのですが、そもそも「仲がいい」ってどういうことなんだろう、とふと思いました。

仲がいい、の意味を調べてみると、
・互いに打ち解けていること、親しいさま
・ある集団になじんでいるさま
などとあり、結局どういう状態なのかが案外わからない…。

そこで、いったん我が家が「仲がいい」という前提で、仲がいいとは具体的にどういうことなのか、考えてみました。

・たわいもない会話が楽しい、黙っていても楽しい
なにもない日々でも話せることがある。
特に事件? のない日でも、だらだらと話せる相手は、とても貴重だなと思います。本当にちょっとしたことを、「話したい」と思ったときに思ったままに口に出せる相手とは、仲がいいなと感じます。

そして、わたしはあまり話し続ける方ではなく、黙ってぼーっとしている時間もかなり長いのですが、それでも気づまりにならない相手はとても貴重です。
娘は今や、まさにそんな相手になってくれました。

・協力しながら生活している
同じ家に暮らしていても、あまり顔を合わせなかったり、すれ違いの生活になったり、それぞれが同じ家で自由に過ごしているだけだったりと、「同居人」と化してしまうこともあるのではないでしょうか。

コロナ禍前の我が家は、わたしも毎日出社していたため、朝と夜の少しの時間しか一緒にいられず、まさに「ほぼ同居人状態」だった時期もありました。
その状況を大きく変えたのが、コロナ禍のリモートワークと娘の休校期間です。
我が家の間取りの都合により、ほぼ1部屋に一緒にいたこともあって、常に相手の気配を感じながら生活していました。今でも、2人一緒に家にいるときは、相手が今何をしているか気にしながら、それを邪魔しないようにちょっとだけ気を配りながら過ごしています。

・相手の体調や様子に気を配っている
我が家は2人ともお腹が弱い、すぐくよくよ悩む、など似ている部分が多いです。
娘がお腹をこわしたときは、すぐにレンジで温める湯たんぽ? をチンして渡したり、靴下を渡したり。
女性同士ということもあり、ホルモンの影響もしっかり受けます。
朝起きたときに、帰宅後の夜に、日中もLINEで…など、娘の体調や心の状態やリズムについても「どう?」とこまめに声をかけています。

・相手のことが好き
親子であっても、人同士としてはイマイチ気が合わない…ということもありますよね。
我が家もきっと、お互いへの不満はお互いたくさんあるし、信じられない、と言われる行動や価値観もあります。
でも、それとは別に、基本的にいつも「相手のことが好き」という気持ちが続いていたら、仲良しといえるかもしれません。

わたしが時々やっている、「娘と今仲良しかチェック」は、学校帰りの娘と待ち合わせて一緒に帰るときなど、「1日会えなかった娘と会うのがうれしい」気持ちかどうかを心の中で確認するというもの。これは案外、合っているような気がします。

・言いたいことを言い合える、本気で喧嘩できる
変に気をつかわずにいられること、気持ちをそのまま出せること。そして、ときには感情的に怒ったり泣いたりできる相手であることは、とても大切な仲良し要素のひとつだと思います。
お互い、心が伸び伸びいられて、甘えたりときにはイライラをぶつけたり思い切り喧嘩もできたりする(ちゃんと仲直りもする)なら、それは絶対仲良しなはず。

・お互いの人間関係に少し触れている(名前や顔、どんな人だかぼんやり知っている)
我が家は、お互いの人間関係を割と知っている方かもしれません。
娘はわたしの友人や職場の上司などについてほぼ知っています。そして、わたしも娘の友だちや塾の先生、学校の先生について知っています。
そうしておくと、「今日、〇〇がさ~」という会話がより伝わりやすく楽しくなるのでオススメです。

・相手の体に触れる機会が多い
これは夜的な意味ではなく…、手をつなぐ、ハグする、背中に手を置く、頭をなでる、くっついて座る、などのことです。我が家はこの頻度はかなり高いかもしれません。基本的に娘の体にまったく触れない日はないと思います。
こうやって「触れ合う」ことは、会話をすること以上に仲良くいるためのコツかもしれないと、娘が思春期になり心が少し離れそうになったときに思いました。
話さなくても、ちょっと触れられるだけで相手に大切にされていると感じること、あるのではないでしょうか。

人目がない所でも楽しく過ごせる
人前に出ると、ちょっとよそいきになり「仲がいいプレイ」になることはありませんか…? 
わたしは離婚を経験していますが、結婚していた当時、友人夫婦たちと一緒に遊んだときにはまさに「仲がいいプレイ」をしていたことがありました。周りに人がいると仲良くいられるという、ちょっとゆがんだ状態だったなと思います。
他にも、「わたしたちと会っていた時はあんなに仲良く見えていたのに…実はそうではなかった」と、突然離婚した友人夫婦も…。
それ以来、本当の意味での仲良しとは、人前でいちゃいちゃしていることではない、と考えるようになりました。


最後に、一番大切なこと。
お互いが仲良くいたいと思っていて、そのために努力し続けること。
この、「努力し続ける」ことがポイントな気がします。案外、難しいです。
仲良しでいるためには、ただそれさえできていたらいいのかもしれません。