30歳・未経験デザイナー。制作会社で働いた半年間を振り返る。
2020年8月、私は30歳・未経験でデザイナー兼ディレクターとして制作会社で働き始めました。
初心を忘れないようここに半年間の記録を記します。
その前に簡単にプロフィールを書くと、私は新卒からWeb制作会社でディレクターとして4年働き、その後事業会社に転職してマーケティング系の仕事をしていました。
私がデザイナーになるまでの道のりはこちらの記事をご覧ください。
2020年8月
・新規案件のブレスト
・デザイナーとして参加する案件の会議に参加
私が就職したのは、Web制作をメインの業務としている制作会社。困っている人がいたら助ける文化のある会社で、少し忙しいけどめちゃくちゃいい会社です。ここに入れて本当にラッキーだったなと思います。
8月はちょうどデザイナーの手が空いていた時期だったようで、8月はあまり仕事をしていません(笑)
2020年9月
・メガネのブランドサイト新規ページワイヤーフレーム・デザイン制作
9月になってやっとデザインの制作案件がやってきました。初めて仕事でデザインできることがめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。
初めてのページデザインは既存サイトの新規ページで、既存ページのルールを踏襲してデザインをしました。既存ページと同じフォントサイズ・マージン・配色で制作するので、難しいものではなかったですが、初めてのデザインにもってこいの仕事でした。
マージンを整えるのと、表の制作にすごく時間がかかってしまい、PCのデザインを作るのに合計24時間もかかってしまっていました・・・!(経験豊富なデザイナーなら7時間くらいでできるんだろうな)
スマホのデザインは8時間でできました。
・スキンケア商品の広告LP企画・設計・制作進行
その他は、ディレクターとしてLPの企画・設計を担当していました。
2020年10月
・メガネのブランドサイト新規ページワイヤーフレーム・デザイン制作
10月も9月と同じサイトの新規ページの制作を担当しました。9月のページより自分の色を出せるページでやりがいがありました。制作時間は、PC11時間、スマホ5時間で大幅に制作時間を縮めることができました。
・投資系コーポレートサイトの下層ページデザイン
アートディレクターがいる案件のデザイナーとしてアサインされました。アートディレクターが作ったトップページのトンマナを踏襲して、下層ページを作っていく仕事です。
この頃まだどのくらいでデザインができるのか正確に見積もれなかったので、PC4ページに5日間、スマホ6ページに5日間とスケジュールを提示された時とても不安でしたが、夜遅くまで働いてなんとかなった感じでした。
この案件で一番印象に残っているのは、最初にアートディレクターがクライアント向けに作ったデザイン提案資料です。クライアントの「らしさ」を言語化し、その「らしさ」をどうデザインに落とし込んだかが説明されていて、それがとてもクライアントに刺さっていました。アートディレクターには言語化力も大切な力なんだと改めて感じました。勉強になります!
2020年11月
・音楽関連ブランドサイト新規ページ制作
・イラストマップサイト企画
・バーチャルプラットフォーム企画
・ECサイトワイヤーフレーム制作
11月は担当している案件数が6つくらいに増え、とても忙しくなりました。書き出してみると、ジャンルが多岐に渡ってるし、やることも企画・設計からデザインまで広いですね。企画の仕事は案件メンバー全員ですることが多いので、例えデザイナーとしてアサインされていても案件の初期から会議には参加することが多いです。もっとデザインに集中できるといいなと思いますが、これはこれでやりがいがあって楽しいと感じます。
・アイコンGIFアニメ制作
10月に制作したコーポレートサイトに使っているアイコンをGIFアニにしようという話になって、After Effectsを使って制作しました。After Effectsを使ってアニメーションを制作するのは2回目で、アイコンアニメーションの作り方をYouTubeでググって求めているハウツー動画がヒットしたのでなんとかできました。毎回新しいデザイン課題対して、自分の力でできるのかヒヤヒヤするので、自己学習してデザインの引き出しを増やしていかないとまずいなと感じます。
2020年12月
・音楽関連ブランドサイト新規ページ制作
・イラストマップサイト企画
・バーチャルプラットフォーム企画
・ECサイトワイヤーフレーム制作
11月から担当しているものを引き続きやっていた12月でした。特に時間を割いたのがECサイトのワイヤーフレームで、コーポレートサイトと比にならないページ数なので根気がいる仕事でした。
2021年1月
・イラストマップサイトデザイン
年が明けて1月。初めてトンマナを決めるところからトップページを作る仕事がやってきました。というか、自分でやらせてくださいって言いました。もしダメだった時リカバリーがきくように、案件メンバーには言わずに冬休みを利用してトップページのデザインを2パターン作成しました。
結果は...「これでいきましょう!」とはならず、アートディレクターにめちゃくちゃ手を入れていただきました。(本当に情けないです、ありがとうございました。)
ロゴ、イラスト、ウェブデザインと盛りだくさんなサイトなので、3カ月間に渡って制作を続け、毎週アートディレクターに提出、ご指摘いただき、修正、クライアントに提出というのを繰り返していました。
毎回毎回アートディレクターには、多くのご指摘をいただき、自分のスキル不足にうんざりする日々でした。(アートディレクターもうんざりしていただろうな。。)
以上が未経験デザイナーの半年の振り返りでした。
ここからは、半年を経験した私からの伝えたいことで締めくくりたいと思います。
これから未経験でデザイナーとして就職する方に伝えたいこと
①ツールの使い方・効率化の本を読みましょう
スキルは一朝一夕で身につかないですが、ツールの使い方なら1日で身につけられるので、「ツールの使い方・効率化」の本を1冊読んでおくのがオススメです。
私は、illustratorで作ったイラストをphotoshopにどう移動させていいかわからず、いちいちpngで書き出してphotoshopに貼り付けていましたw
ツールの使い方を知らないと知らず知らずのうちに、無駄な時間が発生してしまっているので、ぜひ読んでください。
私が読んだのは神速photoshopでした。
illustratorとXDのツール本も1冊ずつ読もうと思ってます。
②たまには未熟な自分を許してあげてください
今の会社は、デザイナーが私を含め6人いて、私以外全員美大卒。そして、ほとんどの方がデザイナー経験5年以上あります。
そんな方々と仕事をすると、自分とのスキルの差に正直めちゃくちゃ落ち込むし、周りの人に迷惑かけてるんじゃないかっていつも心配です。
特に新卒じゃなくて、社会人になってからデザイナーに転身した方は、「〇〇歳なのに」という呪いにかけられて余計に辛いんじゃないかと思います。
経験が違うからスキルの差があるのは当たり前なので、未熟な自分を許してあげてください。
だからって努力しないのは違うと思うので、貪欲に理想を目指し、手を動かし続けていきましょう!
はい、以上がリアルな未経験デザイナーの半年の記録でした。
もし未経験デザイナーで同じような環境の人が見てくれていたら、嬉しいです。
ここにももがき苦しんでるやつがいるので、一緒にがんばりましょうね。
読んでいただいてありがとうございました🙏 デザインのことについてゆるゆる書いていきます。