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『月』を観て思い出したこと。

昔あったものは、これからもあり
昔おこったことは、これからも起こる。
日の下には新しいものは一つもない。

ーーコヘレトの言葉(伝道者の書)1章9節

オレはシレッっと聖書を印象するのが好きだ。「楽しい地獄のソーシャルメディア」でも上の文言をなんとなく形を変えて引用している。

映画解説において「○○○は聖書に引用で云々」というのが多いが、どうもああいうのは好きじゃない。というのも、聖書との結びつきを示すのは非常に簡単だが、その意味を解説するのは非常に困難だからだ。

楽しい地獄のソーシャルメディア」でコヘレトを引用したのは、聖書には珍しく決定論に基づいた(奇跡が起きない)物語が記載されているからだ。この世のすべては因果律であり、予定調和であり、逃れられない運命だと。故に地獄のソーシャルメディアだったわけです。

今日『月』(10月13日公開)を試写で観た。このコレヘトの言葉が冒頭で引用されていたが、やはり決定論に基づいた、因果な話であった。

キリスト教は嫌いだが、聖書の法則のようなものを見つけ出すのは楽しい。人の解説で満足することなく、一回は自分で聖書を読むと楽しいと思う。

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