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粘液多めの化け物フェチ

今朝、『エイリファン・ファイター』(1989)を観ていて気がついた。今更ながら、オレは粘液多めのメタモルフォーゼ映画に興奮するのだ。

『エイリファン・ファイター』は致死性のウィルスに感染した宇宙船乗組員がバケモノに変身。エイリアンテンプレートのように次々と登場人物をぶっ殺していくお話。

ウィルスに感染した人間は、苦痛の末に粘液多めのバケモノになるわけだが、人体としての形を保てなくなった、ヌルヌルベチョベチョの姿は、氏賀Y太氏の漫画を彷彿とさせ、いかんともしがたい興奮をもたらす。

監督のフレッド・ギャロは、クランクインの当日まで脚本を読まなかったそうだが、それでもちゃんと興奮させてくれるのだから立派なモノだ。当時人気だったマーク・シンガーはどんな気持ちで撮影に臨んだのだろうか。あ、ブレイキング・バッドのブライアン・クランストンもでてたわ。若すぎてだれだかわからなかったけど。

クランクイン当日まで、読まれなかった脚本は『狙われた女子高生/スタッブ・イン・ザ・ダーク』(先日リバイバル上映された『スランバー・パーティー大虐殺』の3作目)のキャサリン・シラン。

この性癖、どこから始まってるんだろうなあと思ったら、たぶんカーペンターの『遊星からの物体X』(1982)なんだろうなあ。

どおりで『バイオ・スキャナーズ』とか『デッドリー・スポーン2 惑星からの物体X』に妙な魅力を感じるわけだ。

最近、この手の人体変態映画が足りないような気がする。インディーズでは相変わらずだが、そろそろメジャーどころでも頑張ってほしい。


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