20,07,06。私の愛したアルバム⑩
週末に九州を襲った豪雨による水害は週明けと共に全貌が明らかになってきましたが死者20人を超える大災害な上にいまだ雨が降り続いており被害の拡大が懸念されています。
遠く離れた地域での災害とはいえ地球温暖化の影響で異常気象が多発している昨今他人事ではありません。被災地の一日でも早い復興と命を落とされてしまった方々のご冥福をお祈りします。
ネタに困らず書き続けられる「私の愛したアルバム」その10回目はQueenのボーカリストにして稀代のパフォーマーだったFreddie Mercuryの88年に発表にされたMontserrat Caballéとの共演アルバム「バルセロナ」です。
「バルセロナ」 (Barcelona)
1. 「バルセロナ」(Barcelona)
2. 「ラ・ジャポネーズ」(La Japonaise)
3. 「フォールン・プリースト」(The Fallen Priest)
4. 「エンスエニョ」(Ensueño)
5. 「ゴールデン・ボーイ」(The Golden Boy)
6. 「ガイド・ミー・ホーム」(Guide Me Home)
7. 「ハウ・キャン・アイ・ゴー・オン」(How Can I Go On)
8. 「オーヴァーチュアー・ピカンテ」(Overture Piccante)
Freddie Mercuryは85年にソロアルバム「Mr.バッド・ガイ」をリリースしていますからQueen名義以外での2枚目の作品が本作「バルセロナ」です。
Mr.バッド・ガイはリリース時にリアルタイムで聞いたのですがあまり好きになれませんでした。当時のFreddieの好みを反映してダンサブルなナンバーが多く、バラードも収録されているものの、当時流行りだったバックのシンセサウンドがFreddieの作品としては重厚さに欠けるイメージで聞き込む気になれないアルバムでした。
本作が発表された88年当時はQueenに関心が無くなっていた時期だった事もあり、リリースを期待していたというよりも「たまたま情報を目にして」
購入した記憶があります。
「Freddie Mercuryが共演を熱望していた世界的オペラ歌手Montserrat Caballéとのアルバムを発表!」的な記事を見て「今度こそ重厚なアルバムを作ってくれたに違いない」と購入したのですが本作は正に期待以上。自分の好みに弩ストライクな作品でした。
バックにシンセも使われてはいますが控えめなうえ、ボーカルにかける意気込みが前作とは大違い。その上Montserrat Caballéとの共演によってアルバム全体が格調高いムードに仕上がっています。
「ソロを出すならこんなアルバムにしてほしかった」という自分の望みはかなえられましたが、世界的ソプラノ歌手であるMontserrat Caballéと強行なスケジュールを組んでまでアルバムを制作したFreddieにはそこまでしてでも作らねばならない悲しい理由があったのでした。
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