アレッチ氷河_PhotoNetworkさん

温暖化対策の呼びかけ アルプス氷河 お別れを告げる会

2019.9.24追記
国連気候行動サミットの様子を伝える記事をリンクします。

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長が開催した同サミットは、実現が危ぶまれるパリ協定を再び勢いづかせる狙いがある。熱の込もったトゥンベリさんの演説は、サミットの基調を定めるものとなった。
 気候サミットには、当初欠席する予定だったドナルド・トランプ(Donald Trump) 米大統領が急きょ、短時間ながらも出席した。トランプ氏は、地球温暖化が人為的な原因により起きているとする科学界の結論に対し、繰り返し疑念を示している。トランプ氏は会場で、インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の演説を聞き、拍手をした後に退場した。

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ファイナンシャルプランナーの吉岡奈美です。
ニューヨークの国連で、若者気候サミットが開催されたそうです。

【9月22日 AFP】米ニューヨークの国連(UN)本部で21日、「国連若者気候サミット(UN Youth Climate Summit )」が初開催された。スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)ら数百人の若者が出席し、炭素の排出削減努力が不十分すぎると旧世代をたしなめた。前日には、世界各地で気候変動対策を求める児童・生徒らのストライキが行われたばかり。
 国連は、若き活動家や企業家500人を招待したが、米国ビザを取得できず出席できなかった招待者も複数いたと指摘した。
 23日に国連気候行動サミット2019(UN Climate Action Summit 2019)を控える中での開催となった。アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は、2015年の地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」に従い温室効果ガス排出量を削減するよう世界の指導者らに求めている。


そして、スイス東部のアルプス山脈では250名が喪服で登山を行い 「氷河にお別れを告げる会」を開き 地元住民や研究者らが早急な温暖化対策の取り組みを求めたそうです。ピツォル氷河は かつては100mほどあった氷河の厚みが、温暖化の影響で すでに2~5mほどまで溶けてしまったために数年以内の消滅が避けられないそうです。

AFP通信の記事によると、

スイス・アルプスの氷河消失はピツォルが初めてではない。「1850年以降、われわれの推計では500本もの氷河が完全に消失した。うち50本は名前の付いた氷河だ」と、スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETH Zurich)で研究するフス氏は指摘する。それでも、ピツォルは「徹底的に研究されてきた氷河の消失は初めてと言える」という。

と記されており、すでに500本もの氷河が消滅しているという事実にも驚かされました。

わたしがスイスを訪れたのはもう15年近く前なのですが、その時、夏でも氷河スキーができるというのを聞いて 驚いたことを覚えています。このままでは そういう楽しみ方ができるのも あと数年で終わりなのかもしれません。


環境規制を経済発展の妨げと見なし パリ協定から離脱したトランプ大統領。気候行動サミットへは出席しない予定とのこと。

日本で台風の勢力が強まったり、線状降水帯発生による大雨被害が続いていたりするのと同じように、アメリカでもハリケーンの威力が年々増し、甚大な被害が出ていることから、彼の支持層でも「温暖化対策は必要」と考える人も増えてきているという報道も目にしました。

氷河研究者らの主張だけで 何かが劇的に変わることはないのでしょう。
それでも、たった一人の少女の行動が 国連で初の若者気候サミット開催につながったように徐々に環境改善への機運も高まり、世界経済の流れも変わっていくのだと思います。

わたしたちも 環境に負荷をかけずに快適に生活するための知恵を絞り、個人でできる取り組みを行いながら、同時に、世界の大きな動きを見逃さないように過ごしていく必要がありますね。


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