私の恋バナ⑥ 人生で一番最悪編

仕事はコンビニ店長、だけどなかなかうまく経営できず実力不足に悩んでいました。
オーナーの母からも毎日のように叱責をうけ、相談できる相手もいなくなり…

そんな中毎日1度は笑顔にさせてくれる人がいました。お店に冷凍食品を納品してくれる配送業者の方です。

ある日、荷受のサインをカウンターでしていたところ、お客さんが捨てていったレシートの裏にメールアドレスを書いて渡してくれました。

それからだんだん仲良くなり、プライベートでも会うようになったんです。
100キロ超の巨漢だけど、脂肪ではなく筋肉質で、だけど笑顔がめちゃくちゃ可愛くて、行動力があって…

そんな彼にどんどん惹かれていっているのがわかりました。

お店が上手くまわらなくなり、母からの叱責にも耐えられず、情けないことに店から離れる決断をしました。その時彼が一緒に住もうと言ってくれました。

引越し先は当日までわからずでしたが、生まれ育った地元の近くでした。そこで同棲生活が始まったんです。
しばらく仕事もせずに家事をしていた毎日でした。彼氏はトラック運転手だったので、移動の合間に電話をしてきてはしゃべるという毎日。電話がなった時にトイレに行ってて出れなかった時は、すぐに折り返すんですが怒ってて…
なんだか違う一面ばかりを目にしました。

とある日、私は大好きな彼氏が同棲生活初め後に急に使えなくなった携帯電話に残された写真を見て癒されていました。
いっぱいの写真と、いっぱいのメール。
でもその中におかしなメールがあったんです。
それは、なにもしてやれなくてごめんな、という内容で、彼とおなじ苗字の女性へ向けたメールでした。

親戚?
兄弟?

色々考えました。
バツイチと聞いていたので、別れたあとも性を変えてないのかも、とか。

そしたら今度は押入れの整理をしている時に、年賀状が出てきました。結婚してた時にもらったのであろうものでした。
でもまた今度は宛先が彼以外違う名前の人宛になっていて…だんだん不安になりました。

そして次に目にしたのが、破産宣告書?みたいなものでした。
…。
携帯電話が使えなくなった時に、お揃いにしようと、私名義で2台契約したんです。
辻褄があいました。彼、契約できなかったってことだと。

共通の知人に
何かおかしいんだけど…
とメールをしたらすぐに電話がかかってきました。

聞いてないの?

と、言われなんのことかわからず聞いてみると、彼は既婚者だったんです。バツイチは間違いないのですが最近双子の娘が生まれたばかりだと。

しかし週末婚だったらしく、デートも何度かしたものの彼は実家からの行き来だったので全く気づかなくて…

仕事にも家族が失踪したと連絡があり働けなくなり無職に…
楽して稼ぎたい彼は、怪しい仕事に出ていき何も稼ぐことなく帰ってきて、結果また無職に…
その間必死に働きました。
でももう愛情なんてありません。ただ怒られるのが怖い、それだけでした。

でもまた以前と同じように勇気をだして母に連絡し、家を飛び出して実家に帰ったのでした。

その時には既に店は閉店していて、今でも母には頭が上がりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?