私の恋バナ⑧ プロポーズ編

会社で出会った、バツイチ子持ちのコワモテさん。
全くタイプじゃなかったんです。
でも会社であったあることをきっかけに、一緒に晩ご飯にいくことになりました。

キュンキュンというより、え、ほんとにこの人と食事来てるんだ〜という驚きの方が大きくて、何を話したかもよく覚えていません。

それから、家がそんなに遠くないことからお休みの日に、子供が遊びに行ったりしてる間に、お昼間だけ会ったりするようになりました。

それがいつの間にか定番のデートに。

その時彼の子供は小学生でした。友達のお母さんに面倒を見てもらい時間を作ってくれていたようでしたが、私はそこまでして…と思いました。

彼の子供とはオンラインゲームで1度遊んだことがあるだけで顔を合わせたことはありません。
子供も大学生になり、ほとんど週末は彼女の家に入り浸るようになってから、父親の彼に時間が出来ました。

旅行に行ったり、普通にデートしたりの頻度は増えたものの、ある年の年度末、会社で彼の行動を見て恐怖を覚えました。
元々彼は、相手の事情の把握もせずに見たことを勘違いして怒るなど、感情が先にきてしまうことが度々あったのですが、見た目通り性格も恐くて、一緒に仕事をしている年上の社員に、事務所にいるみんなに聞こえるように怒り散らす毎日が続きました。

いくら彼の方が役職が上でもそれはだめだろうと思っていました。

でもあれだけみんなが見ていたらさすがに誰かに注意されるだろう。
私と二人きりの時は優しいしな…なんて思ってたんです。

ある年の彼の誕生日、お気に入りのホテルを予約してお泊まりしました。
彼はバルコニーでプロポーズしてくれました。
もう付き合って7年になっていました。

彼のことは嫌いじゃなくて、むしろ楽しいことが多いのに、返事が出てこないんです。
結局断ってしまいました。

日常生活で、あんなふうに怒られたら…と思ってしまったんです。
今でも彼とは会社も同じなのでしゃべるときはしゃべりますが、私が結婚してからは一緒に出かけたりすることはなくなりました。

私のことを今までで一番好きになってくれた人だと今でも思います。

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