パネリストデビューの記録

先日、とあるリアルイベントにて会社を代表してパネリストとして登壇させていただく機会を得た。所属会社も参画している地域ネットワークの定期会合で特別講演会が企画され、その講演内容を深掘りするというものだ。

講演会には100名を超える一般聴講者と報道陣も参加されていた。
パネルディスカッションは約40分で、パネリストはモデレーターの采配に従い意見を述べていく。

事前準備は入念に行なった。

一緒に登壇した他の企業にパネリストは「代表取締役社長」、「執行役員」といった役職層の方々が占めている。仮に個人の意見を述べているに過ぎないと私自身が思っていても、それをどう受け取るかは受け手次第であり発言内容が会社の意見として捉えられる可能性は否定できない。展開を予想しながら、ホワイトリストを作成した。どこまで答えてどこまでは言及しないか事前に整理しておく。

また、序盤に数分間会社紹介を行う時間を与えられていたため、投影資料を準備した。特に珍しくないことであるが、これら対外向けの資料には各関係部門からのチェックが入る。今回こだわったのは、ストーリーである。大抵の人は7分以上、同じ人プレゼンを集中して聴くことができない。時間は5分間に設定して、冒頭にアウトラインを述べた後は後半にメインメッセージがくるようにデザインした。メインメッセージは「参加者に認知いただきたい弊社の製品」であるが、その最後に「自己紹介」を含ませた。

私がこの会合に参加する最大の目的は「ワクワクする人」を見つけることにあった。「ワクワクする人」が後の懇親会でコンタクトを取ってくださるように、自己紹介スライドにはいくつかの「フックポイント」を仕込んでおいた。この加減がなかなか難しいと思う。

結果はどうであったか。

パネルディスカッション後の懇親会では90分食事をとる間もないほど、色々な方から挨拶を受けることになった。準備していた50枚ほどの名刺はなくなり、途中で補充することになった。
過去、ネットワーキングを目的に懇親会に参加することはあったが、このような時間の使い方は初めてであった。今振り返って特に興味深いと思ったことは、「会社紹介」だけでなく「自己紹介」をパネルディスカッション中に済ませていただので、『各人とのお話の中で、その方の仕事内容や関心にフォーカスしてコミュニケーションを取れたこと』にある。
その結果、「ワクワクする人」と過去の懇親会での実績よりも多く出会え、その後のやり取りに繋がっている。

得られた機会を大切に。そしてその機会で得られた出会いを大切に。

そうやって人と人との繋がりを濃くしながら社会貢献につながる技術やサービスを作っていく。そういう生き方は面白い。


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