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始まりは2011年


海そばの別荘での最高のひととき

「聞いた?」
「何を?」
「俺らの代から一つ上の代との給料が年間100万以上低くなったらしいよ?」
「えっ!」
2011年!僕には衝撃の事実が発覚。
大企業という傘のもと、いろいろな事に守られ、典型的なエスカレーター式給与体系で育ってきた僕を一気に不成の底に落とすような衝撃の事実。
だって、その年の1月に田舎者の僕が憧れた東京に一軒家を持つという、
田舎者にとっては最高の夢を実現すべく、中目黒に35年ローンで小さいながらに一戸建てを購入していたのです。もちろん昇給を想定した返済計画。
さらには、第一子が生まれ、生活はまさに薔薇色になるはずが・・・
そして追い打ちをかけるように、部署異動。
しかも異動先はこれまでの職場とは違い残業が少なく、給料は減る一方。
妻には、「このままだと中目に住めないかも?」
せっかちな僕たち夫婦はそれから、海に少し近くなる千葉県のマンションを2、3軒すぐに見学に。
「東京の一軒家と、海外そしてサーフィンのできる海そばに別荘を持つ」
という結婚前からの僕の夢は一体どうなるのだろう。
そんな絶望的な状態から、妻が一言。
「そういえば知り合いの不動産屋さんがいるから聞いてみる?」
それが、僕たち夫婦が、東京に一軒家、沖縄(海外みたいなもの!?)、サーフィンのできる千葉の海そばに別荘を持つ夢を叶えることになるなんて!

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