痛み止めが切れる前にまた痛み止めを飲むを繰り返し、翌日も家で過ごす。
相変わらずお腹はどんどん膨らんでいき、圧迫されて起き上がるのも大変。もう水分も食事も取れなくなっていた。
採卵したらお腹の張りがなくなって楽になると思ってたのに、採卵前より遥かにキツイ状態になってしまった。

ネットではOHSS重症では入院に至るとなっていたけど、水分も食事も取れてないし、トイレの量も減ってるからもしかしたらもう入院相当になっているのかもしれない。
わたしの状態を見た旦那からも明日の診察で入院になると思うから少し入院に備えて荷物を持って行った方がいいかもねと言われ、替えの下着と歯ブラシセットを準備した。

夜寝る頃には痛み止めを切らさないように飲み続けても、痛みが勝つようになっていた。
痛がっているわたしを見て救急車を呼ぶかと旦那が慌てる。集合住宅だし、夜だし救急車なんて恥ずかしいし近所迷惑かもと断るも痛みは全然ひいてくれない。
わたしが救急車を呼ばないと言ったせいで旦那は#7119に電話して今から救急で行ける病院はあるかと聞いてくれている。
症状を聞いた窓口の方は何軒かの病院を教えてくれた。その病院に直接電話をするも「産婦人科がないので無理です」「今の時間は産婦人科医が居ないので無理です」「診察は出来ても病室の空きがなかったら入院してせずそのまま帰ってもらうことになる」と言われてしまった。診察後、夜中に遠い病院から帰らなければいけないのかぁと考えて悩んでしまった。うちには車がない。タクシーで行くにしては結構な距離の病院だもんなあ。
この頃には深夜3時ぐらいになっていて、少し痛みが治って来たから明日の朝病院に電話して早目に行かせてもらおうという事になった。

痛がっているわたしを見ながら何軒電話しても受け入れてくれる病院が見つからず、疲れてしまった旦那は胃薬を飲んでから寝ていた。
自分が恥ずかしいからって救急車を呼ぶのを躊躇ったけど、家族の為には我慢しないという選択肢も必要なのかもなと思った。
旦那、ごめんよ。いろいろやってくれてありがとう。