超訳『竹取物語』九 天の羽衣
※この訳は超訳です。あえて原文通りの表現よりも俗っぽくしています。また、所々省略やアレンジを加えております。
なお、超訳にあたって、室伏信助氏の『新版 竹取物語 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫)を参考にさせて頂きました。室伏さんの訳に甘え、緻密さと筆力に脱帽しました。
九 天の羽衣 このようにして、心を互いに慰め・通わせているうちに三年ほど経って、春のはじめから、かぐや姫は月が趣深く出ているのをみて、いつもよりなんだか思い悩んでいる様子。人が「月の顔をみるのは、不吉なこと