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家づくりで絶対行ってほしい最強ショールーム5選

ショールーム巡り。私は家づくりで最重要項目の一つだと考えている。重要項目ではない。窓計画や空調計画と同じ最重要項目

実物を見ないで商品の良し悪し、自分の家に合うか判断することは不可能。

インスタやメーカーHPの写真をいくらスクロールしても役に立たない。画像加工の技術が発達しすぎていて上手く撮れば本物の3割増しでよく見えるし、盛る盛れない以前に実物との色味や素材感、サイズ感は画像では伝わらない。

ショールームを回りまくった私の経験ではネット上の写真と実物のギャップが無かった商品はたった1割。盛ってない。本当に1割。

「実物の方がいいじゃん!」となったものもあるが「写真ではよく見えたけど微妙」と不採用になったものが多くを占める

こんまりではないが、見た瞬間に「即採用!」とときめいたものだけを選んだので、見て選べた商品とその会社には全幅の信頼を置いている。

ショールーム巡りをせずにネットの写真や住宅会社が持っている小さいサンプルで決めていたらと思うとぞっとする。

現場に物がついて「これこんな感じだったのか。。」とおっかなびっくり答え合わせをすることになる。(採用した商品中で大きなものから小さなものを含めて実物を見ていないのは片手で収まるぐらいには実物主義を貫いたのだが、見れなかったうち8割は失敗している。。)

理想を詰め込んだ数千万の買い物でそんな進め方でいいわけがない。

とはいえ家づくり中は時間が無さすぎてショールームに回るのも大変。

そこで今回は、ショールームを回りまくった私がここは絶対行ってほしい!という最強ショールームを厳選して紹介する。

後半のパートでは、都内のショールームを効率よく回るにはどう移動すればいいか、おすすめの工程表を提案する。

「時間が無いし遠いから都内なんていけないよ」という人にも読んでもらいたい。写真や商品紹介付きで各社を紹介し、マイナーな会社も出てくるので読んでもらうだけでショールーム見学の気分を味わえると思う。

一番読者として即効性があるのはファーストプランが出てきてショールーム巡りが間近の人だと思うが、どちらかというと会社探し中の人にも見てもらいたい

なぜかというと自分がどういうデザインの家に住みたいか、どんな家具やインテリアに囲まれた生活がしたいか方向性が見えないと会社選びができないからである。

和モダンが好きならそれが得意な会社、インダストリアルが好きならインダストリアルが得意な会社を探す必要がある。

実際の商品を見てみると好き、嫌いが言葉にできるようになるので今回出てくる会社のどの商品が好きか、その商品が似合う空間はどんな空間かを考えて会社選びの参考にしてほしい。


ナナが行った31社のショールーム

カウントして自分でもびっくりしているが、設計期間の半年余りで31社のショールームに行っていたようだ。(住宅会社のモデルハウスや完成見学は含めず)

複数のカテゴリーに入る会社は主力商品でカウントし、他のカテゴリーではかっこ書きとする。複数回行った場所は回数を記載。

水回り

  1. TOTO 4回

  2. LIXIL 2回

  3. パナソニック 2回

建材

  1. toolbox 4回

  2. YKK 3回

  3. ダイケン

  4. 瀬尾製作所

  5. IOC

  6. 平田タイル

  7. 名古屋モザイク

  8. アドヴァン

  9. 地元の畳専門店

クロス

  1. リリカラ 2回

  2. サンゲツ

  3. walpa

  4. (toolbox)

建具

  1. 神谷 3回

  2. ウッドワン

  3. ナガイ

  4. シンプソンドア

  5. サンタ通商

  6. (パナソニック)

  7. (toolbox)

照明

  1. オーデリック

  2. 大光電機

  3. アートワークスタジオ

  4. ルイスポールセン

  5. ヤマギワ

  6. イサムノグチ

  7. towards

  8. west village tokyo

  9. (toolbox)

家具

  1. コンランショップ

  2. マスターウォール

  3. fumi

このように振り返ると建材(タイル、床材)と照明を見に行った回数が多い。過去の記事では意匠を上げるために面を意識するということを書いていたが、それを実践している。

また建具をこんなに見てる人もなかなかいないと思う。ほとんどの人が知らないであろう超マイナーな会社にも足を運んでいるので標準のパナ、LIXILを見て「なんかパッとしないな。。」と感じた人は参考にしてもらいたい。

水回りは安いグレードでよかったので優先順位が低く、逆に壁や床につけるものや照明で失敗しないようにたくさん足を運んだ。水回りは他の人の方が詳しいと思う。(せめてタカラぐらいは見とけばよかったと後悔)

期待外れだったショールーム

先にネガティブな話だが、残念だったショールームについて話したい。

行って残念というのもあるが、存在しないことが残念というケースもある。

TOTO(新宿/みなとみらい)

聞いたことしか答えてもらえない受け身の営業。これは担当が悪かったというより大手のショールーム全体として御用聞きスタイルなのだと思う。

TOTOに限らずLIXILやパナなども全体的に同じような印象。(大手という部分もあるけど、これらの会社は言ってしまえば殿様商売。フロアスタッフが何もしなくても知名度で勝手に商品が売れる会社という点も接客姿勢に表れている気がする。いい意味でも悪い意味でも余裕がある)

大手はオプションも多いから全て説明して欲しいが、こちらから聞かない限り教えてくれないので要注意。後から「これがあったならつけたかった」という後悔になりやすい。

目当ての商品かあるなら事前にどんなオプションがあるか調べてから行くことをお勧めする。

浴槽を見るとして壁に貼るパネルや浴槽の形といったコアの部分は紹介してくれるが、オプション一つ一つは教えてくれない。

例えばつながる快適セットというオプションがある。

スマホで風呂の沸かしなど遠隔操作できるサービス。

こういうものをこちらから言わないと存在すること自体を教えてくれない。

大手の水回りショールームに行くときは予習が必須。覚えておいてほしい。

ウッドワン(横浜)

ここは期待値が高い会社だった。LIXIL、パナの建具を見た後にずっとモヤモヤが残り「これをつけたい!」とビビッと来るものがない中、消去法で決める状況に疑問を感じていた。

そこでよりグレードの高い本物素材を提供してる建具メーカーを探して行ったという経緯。

その期待とのギャップが大きかったからネガに入ってしまった。

結論をいうと引き戸を採用したのだが、私が採用した建具メーカーで唯一上吊り戸が無いのがウッドワンだった。レールにゴミが溜まるのも嫌だし見た目も醜悪なのでレールは絶対つけない方針で設計をしていた。

その中で上吊りができないという会社があるとは想定してなかった。これを採用した後日知る。

上吊りが無いということはレールが必ずつくということ。しかもカラーバリエーションがあるという。

レールが必ずつき、カラバリがあるのにショールームではなぜか案内されなかった。引き戸も設置されてたので小さいサンプルではなく実物で確認できたはずなのに。

ショールームでの対応も満足いくものではないし、レールが無いという点で採用した建具メーカーの中では一番商品仕様が微妙だと思っている。

本物の木を使った住宅設備のメーカーとしては国内最大手なのでもっとできるはず。今後に期待。

追記:Xでコメントをもらったが、洋風ドアだとレールがあるよう。私が選んだ和風シリーズはなさそうです

ユダ木工

ここからはショールームが無かったことで困った会社。

ウッドワンを検討した同時期に和モダンな建具を探していて見つけた。

玄関ドアの断熱性能が高いのでよく玄関で採用する人は見るが、室内建具で採用した人は家アカでは見たことが無い。

https://www.yudawood.com/product/product_int/jihinoki_tategu/

写真で見るとかなりかっこいいのだが、東京どころか首都圏には存在しなく本社でしか見ることができない。

本社はというと広島。。これは本当に萎えた。

しかし自分の目で見た者しか採用しないとスイッチが入っていた私は、1つの建具を見るために広島に行こうかと本気で考えた。

2週間ほど考えたが、結果行かなかった。

似たデザインで神谷の商品があったが30万円ほどと高かったのでそれよりも安くて似たものを探していた。ユダ木工は20万円だが、広島に行ってしまったら交通費でトントンになってしまう。

しかし採用する場所はリビングと廊下の間仕切りなので家のメインとなる建具である。これが失敗したらリビングは台無しになる。

本当に嫌だけど信じるか、と妥協をした。実物を見ずに採用した商品は片手で数える程度。数少ない実物を見なかった商品である。

後日談として商品が施工された新居で実物と対面した。

・・・

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・・・

・・・

・・・

ビビるほどかっこよかった!無垢のヒノキの建具ってこんなかっこいいんやね。(家が完成して写真がちゃんと撮れたら紹介します)

結果は良かったが、再現性が無いプロセスは看過できない。

やろうとすれば都内に6畳の無人ショールームを作ることだってできると思う。

会社が潰れそうということでも無いなら首都圏で見れるようにしてほしい。

パナソニック

「いや、パナは全国にショールームたくさんあるでしょ?」と思うだろう。

何が無いのかというとスイッチ、コンセントである。問い合わせたのだがパナは東京に大きなショールームがあるがそこにスイッチ、コンセントの展示はない。

それどころか首都圏にあるどのショールームにもなく、関西圏の一部のショールームだけというのだ。何それ?

パナは会社の規模、住宅事業が儲かっていることからしてスイッチ、コンセントの展示ができないわけが無い。(パナはスイッチ、コンセントの国内最大手

「最も安定的に高成長が実現できる”勝ち筋”の確立された事業」。パナソニックホールディングス(HD)傘下の事業会社、パナソニック株式会社の品田正弘社長がそう言い切る事業がある。
それは「電気設備資材(電材)事業」だ。私たちが普段電気を使うときに必ず使用するコンセントや照明のスイッチ、宅内の電気配線などを製造している。
電材事業を手がけるパナソニック エレクトリックワークス社(EW社)が、コンセントなど配線器具の市場シェア(販売金額ベース)を試算している。それによれば、国内シェアは1位。比率にして約8割を握り、2位以下とは圧倒的な差がある。
台湾、ベトナム、インドネシア、タイ、インド、トルコでも、シェアはナンバーワン。世界全体だと現在のシェアは2位。だが、海外事業の成長で2030年に1位を獲れるポジションだと胸を張る。

https://toyokeizai.net/articles/-/691896

社長もこんなPR記事まで出しているわけだが、世界狙う前にまずショールーム作ってくれよ!

スイッチ専用の展示スペースを作らなくても、そもそもスイッチやコンセントは店舗にも必要なので既存のショールームに設置すればいいだけである。新しくビルを借りる必要はない。とても小さな場所を取らない商品である。後からJIMBOが新宿で見れる場所があるが、実物がカタログに収まる程度なわけで。

スイッチなんてパナかJINBOぐらいしかないしほとんどの人はパナを使う。注文に限らず賃貸でもマンションでも使われる。

最大手が商品の展示をしないのは怠慢としか言いようがない。

メーカー自ら「スイッチなんて実物見ないでテキトーに買ってください。そのぐらいのどうでもいい商品です」というメッセージを出しているわけだ。

この辺は神谷と全然違う。神谷が建具専業というのもあるが「たかがドアから、だからドアへ」をコンセプトとして、建具一つで空間や生活の質が大きく変わるという説明をしている。

こういう自社の商品の良さを本気で知ってもらおうと努力している会社にお金を落としたい。

https://www.fullheight-door.com/catalog/pdf/selectcatalog2023.pdf

たしかに一般的にスイッチは優先順位がとても低いもの。お金をかけたくない人がほとんどだろう。

でも空間を良くするのには重要なファクターである。高級ホテルでコスモシリーズなんてついていたら幻滅するでしょ。

他を気にしているのに残念な空間の特徴として、スイッチやコンセントのような設備の色合いや形が部屋のテイストと合ってなくて浮いているということがある。

「クロスと床を選んではい終わり。スイッチは標準の一番安いものつけておけばいい」

そういう人もいると思うが、真面目に快適な空間を目指したらスイッチがテキトーはあり得ない。

住宅全体を見れば小さい要素だけど、そのディテールに手を抜くか考え抜くかで空間のクオリティが変わる。

なんでメーカーの人間でも実務者でもない素人がここまでスイッチを考えているのにパナはあぐらをかいているのだろうか。トップシェアで勝手に売れるから?勘弁してほしい。

それでも私はあきらめなかった。Amazonで調べるとスイッチが売っていた。

これ買えば実物見れるじゃん!とひらめき、候補のスイッチを全て注文した。(1万円かかった。。)

スイッチはクロスのサンプルとは違って実物が届くのでこれで確認ができた。

しかしここまでしないといけないことには納得していない。

パナはスイッチに限らず水回りや建具、家電もやっているが今回の家づくりで株が大きく下がった。

当初は建具も検討していたが、スイッチ含めなんか会社として好きになれないなという気持ちが強くなり洗面台だけの採用と最小限に留まっている。(ただシーラインのフロートはいい商品だよ)

※しかし、次の章で怠慢パナソニックを解決する救世主の照明メーカーが出てくる・・・

タニタ

雨樋を気にするほど意匠にこだわる人が採用するタニタ。

東京にショールームがあるがまさかの一般人お断り。工務店やプロの人しか入れない。

雨樋は説明なんていらなくて物を見るだけでいいから、接客なしで入れれば何の問題もないがそれもできない。

一方で競合の瀬尾製作所は新宿で展示がある。

この時点でタニタはさよならとなった。採用した人がみんな満足しているのは知っているが、自分の目で見れない商品をわざわざ採用することはない。

おすすめのショールーム5選

5つあるが、上からお勧め順で紹介する。

上位3つはどんなテイストの家づくりでも、依頼先がHMでも工務店でも関係なく絶対に行くべき最強のショールームである。

toolbox(目白)

【基本情報】
住所  :東京都新宿区下落合3-14-16
営業時間:火~金曜 : 13時~17時 土曜:10時〜12時/13時〜17時
定休日 :日・月曜・祝日
予約  :必須
駐車場 :有(無料)
食事処 :無し(食事処とはショールーム内ではなく、周辺に食べる場所がたくさんあるかどうかという意味)
サンプル:持ち帰り可(タイル、クロス、塗装品)
https://www.r-toolbox.jp/ex/showroom/

31社のうち断トツトップのキングオブショールーム(ナナ調べ)。

水回りのTOTO除けば他を突き放して4回も行くほどどハマりした。

先の分類では建材にカテゴライズしたが、実際はタイル、照明、クロス、建具、etcと家づくりで必要なほとんどのカテゴリーの商品を見ることができる

名前を知っている人は割といるはずだが、アイアンバーとか小物だけの会社だと思ってないだろうか?それ人生損してるよ!!

部屋のメインとなる商品だけではなく、フックや塗料といった細かい商品も取り揃えている。普通はタイルならタイルだけ、クロスならクロスだけなので効率が悪いが1か所であらゆる箇所に採用するものを見れる。

1か所でN倍の効率。まずこの時点で他のショールームを圧倒している。

「色々置いてあっても餅は餅屋。タイルなら名古屋モザイク、クロスはサンゲツに行った方がいいんじゃないの?」と思う人もいるだろう。
たしかにカテゴリーごとの商品数は専門メーカーより少ない。

しかしそのどれもが高品質。しかもクオリティの割に安い。

他のメーカーなら大量にある捨て商品がtoolboxには無い
どれもが欲しいなというものになっている。だから素晴らしい。

ショールームに入るとはっきり言って欲しいものしかない笑
この会社のデザイナーには賛辞を送りたい。

結果私は20点ほどを採用した(照明、クロス、タイル、フック等々)。私の家の半分はtoolboxでできている。
※ショールームにいけなくともECがあるので遠方の人もぜひHPを見てほしい。ただ商品の販売ページがあるのではなくその商品に込められた思いが記事になっており普通の購買体験とは違う

様子はこんな感じ。

色んなショールームに行ったが天井付けブラケットがここまでついているのはtoolboxぐらい。あまり見る機会が無いと思うがとてもかっこいい。

多くの人が採用するペンダントランプは廊下や天井が低い部屋には不向きだったりするので、天井付けも選択肢に入れることを強くお勧めしたい。

天井付けは工事が必要なので賃貸ではできない。注文住宅感がぐっと増す。

あと木材を持ち込むと無料で試し塗りができるサービスがある。これも非常に珍しい。

ブライワックス、ワトコオイルなどがあり塗らせてもらえる。デスクや床を塗装する予定の人にはとてもおすすめ。

ブライワックスは塗るだけで最高のエイジングができる神商品

ちなみに同様の塗装サービスとしては、よく床の塗装で使われるオスモもやっている。(場所は新宿なので近い)

塗装はPCの画面で色を見ても全く意味が無いというか、塗った時の印象は分からないので必ず実物で確認してほしい。また自分が採用する樹種以外の木材に塗ってもダメなので、採用する樹種を持っていくようにしよう。

飛び込みで行けるショールームもあるがtoolboxは予約制なので予約を忘れないように。

唯一の欠点はごはんを食べるところが周辺に無い。(隣にスーパーだけがあるが、おなかが空きすぎてそこで500円弁当を食べた回もあった。。)

ショールームの聖地、新宿に移動して食べることをお勧めする。

東京遠いよという人は大阪にもあるので近い方に必ず行ってね。

サンプルはタイルやクロスなどがもらえるので必ずスタッフに要望すること

最後にお勧め商品を紹介。

探しても意外とないのが室内窓。YKKやLIXILにはこんなオシャレな室内窓はない。他社でも実物で見れる商品はなかなかなくてネット商品ばかり。

塗装もできるので部屋のテイストやクロスの色にバッチリ合わせることができる。

ちなみに室内窓は外窓をつけたくない場合隣接するリビングなど明るい部屋から採光を取るのに有効(温熱環境の悪化やつけたところで日当たり悪い、外から見てつけたくない位置など)。ただのオシャレなパーツではなく機能的だということがあまり知られてない。

必ずしも外から自然光を得る必要はない、ということを覚えておくと間取りの自由度が上がる。

「シンケンスタイルみたいな空間にあこがれるけど木製サッシは高すぎる。。」という人も木製室内窓なら手が届きますよ。

タイルがとにかくかわいい。名古屋モザイクと平田タイルには申し訳ないが、toolboxが強い。

タイルに関してはwebで見ると質感は本当に分からない。toolboxに限らず実物のサンプルで確かめてほしい。

そしてtoolboxといえば照明なのだが、これは私の家が完成したら紹介する。
デザイン文句無し、金額は1万円切るものが多いので正直敵がいない。

ここは住宅会社決める前に行ってもいいぐらい。いますぐGO!

オーデリック(高井戸)

【基本情報】
住所  :東京都杉並区宮前1-17-5
営業時間:平日:10:00~18:00、土・日・祝日:10:00~18:30
定休日 :年末年始・夏期特別休館日除き無休
予約  :自由見学なら不要
駐車場 :有(無料)
食事処 :有
サンプル:プラン作成有り
https://www.odelic.co.jp/showroom/

toolboxが強すぎるので1位の差は大きいが、それを除けば素晴らしいショールーム。

ここ以上に1度に見れる照明の商品数が多い場所はない。500点以上あるのでは。

室内だけではなく外構用だけで100商品ぐらい置いてあり規模が違う。

ポールセンのように有名ではないのはオーデリックは工事が必要な照明器具がほとんどなので、注文住宅や店舗に関わらない限り一般の人が行くことは無い。デパートに入っていたり路面店もない。

オーデリックの強みは商品数もさることながら、どんなテイストにも対応できる商品の幅。

洋風、ホテルライク、純和風などあらゆるテイストに合う照明が置いてある。そしてインスタで一番見る水面照明にはやはり感動する。私は採用しなかったが、あれを見たら使いたいと思う人が多いのは納得。

照明計画の沼にはまる人は多い。おしゃれな照明はインスタを見れば溢れかえっている。

その上で設計士は建物のことは分かるが照明のことは素人と変わらない人がほとんど。別に照明に詳しくなくても建築士試験には合格できる仕組みだから仕方ない。

Xでは「ルイスポールセンはリプロダクト(偽物)で十分」と言っている二級建築士もいた。こんな不勉強な人に相談しても時間の無駄なので照明は施主主導で動くしかない。

しかし、toolboxとオーデリック、間接照明(大光電機とか)の3つを使えば悩むことはない。この3社で照明を9割固めるぐらいテイストごとのカバー率、コスパがいい。(金額的にはtoolboxよりオーデリックが少し高い。でも1万円~2万円なので高級ラインではなく中価格帯)

悩む前にまずtoolboxとオーデリックに行ってほしい。

業者経由では無くてもオーデリックは楽天で同じものが買える。定価の半額程度で流通している。

コストカットしたいなら施主支給可能かどうかは交渉しよう。(できれば契約前にできるかどうかを確認すること)

私はオーデリックで10つほど採用したが全て楽天で購入し、施主支給した。

入口からテンションがアガる
人気の光源が直接見えないライト。寝室におすすめ
日本の伝統工芸を使ったハイグレード照明
トルボーのような照明
フットライト。暗室の状態で感度を確認できる

依頼すると大判の紙にプランを作成してくれる。平面図に写真、型番付きなので非常に見やすい。打ち合わせでも重宝する。

http://maamuro.blog94.fc2.com/blog-entry-192.html

ちなみにここに気づいた人はいないのではと思うが、実は人気の水面ランプの付近にスイッチがある。これがパナソニックのSO-STYLE

写真には写ってないがこの付近にあったはず

前のパートで話した通り、パナはスイッチの展示をしていない。

しかし照明を見に行ったオーデリックのショールームでスイッチをなんとなく見ると「これSO-STYLEじゃん!!」となった。

取り付けられている様子、触り心地を確かめることができた。

パナにはいくつかのシリーズがあるが、家の8割の箇所でSO-STYLEを使うことにしていた。だからこれをどうしても確認する必要があった。

本当にオーデリック様様である。

ちなみにオーデリックでSO-STYLE、新宿ショールームでJINBOを触ったが圧倒的にSO-STYLEの方がよい。

見た目は五分。

しかしJIMBOはとても硬い。かなり力を入れないと押せなかった一方で、SO-STYLEは触れるだけでスイッチが軽やかに動く。

これを確認できたのが大きかった。

超高頻度で使う設備なのでできるだけ体感して選んでもらいたい。カタログで見ても触り心地は分からない。

見た目だけでJIMBOを選ぼうとしている人は実物で確かめることを強くお勧めする。

リビングデザインセンターOZONE(新宿)

【基本情報】
住所:東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー3~7階
営業時間:10:30-18:30
定休日 :水曜日(祝日除く)、夏期、年末年始
予約  :不用
駐車場 :周辺にあり/有料
食事処 :有(地下)
https://www.ozone.co.jp/

またとんでもない施設。東京のパワーを感じる。

ここは1社ではなくビル全体がインテリア系のショールーム、ショップで埋め尽くされている家づくりの城

全てハイエンドなものを扱っているので1社興味がある会社が入っているなら他の会社も見たいものしかないと思う。

見た方が早いのでショップをご覧あれ。

ちょっとバグってますよね。

床材大手のマルホンや朝日ウッドテック、鎖樋の瀬尾製作所、コンランショップと色んなものが見れる。

驚くことに、鎖樋は実際に水が流れているので雨が降った時の心地いい音が聞こえる。

鎖樋は本当に美しい。実際に水が流れているが、新宿という日本で一番ごみごみした場所にいることを忘れる風流な空間。見たら採用したいと思うこと間違いなし。

面白いのが、今まで気づいてなかっただけで鎖樋を知った後に町を歩くと「この家鎖樋だ!」と気づくようになること。デザインがしっかりしている和風な家はかなりの割合で採用している。

知る人ぞ知る商品。だからこそ外観の印象に差がつく。

コンランショップは有名家具、照明がかなり置いてあり、ルイスポールセンの照明はほとんどあるし、イームズなどもある。

最近人気の北欧発の照明

コンランショップも自社商品を出しているが、この記事に出てくるソファは格別だった。

予算100万をかけるならお勧めしたい。単なるソファではなく、疲労回復装置の領域でマッサージチェアと並ぶと思う。

買わないまでも座ると疲労回復ができるのでショールーム周りの休憩に使うとよい。

そして3階にあるOZONEカタログライブラリーでは、建材・家具・住宅設備など 、100社を超えるメーカーのカタログ、サンプルを見ることができる。

サンプルの図書館のようなもの。

そこにJIMBOが置いてあり、実際に触って確かめることができた。

押し感が硬くて愛せない。見た目はいいが超高頻度で使う設備なので機能重視の方がいいかと
https://www.ozone.co.jp/facility/cataloglibrary/catalog-corner/other/

toolbox同様に1つの建物であらゆるカテゴリーの商品を見ることができるのでお勧め。

ただ安いものは置いていない。

家具や建材など内装に予算をかけよう、意匠に力を入れようという人は行ってほしい。

サンゲツ(品川)

【基本情報】
住所  :東京都港区港南2-16-4品川グランドセントラルタワー4F
営業時間:10:00~17:00
定休日 :毎週水曜日(祝日・祭日は除く)、お盆・年末年始、全館休館日(11月第3日曜)
予約  :自由見学なら予約不要(但し、予約を強く推奨
駐車場 :有(有料)
食事処 :有
サンプル:持ち帰り可(数の制限有り。たしか10点)
https://www.sangetsu.co.jp/showroom/tokyo/

とんでもなく広くて商品数が多いショールーム。行った中では一番広かった。

たくさんの人がクロスを選んでいてお祭り状態。ここに行ってテンションが上がらない人はいないだろう。

サンゲツの前に新宿のリリカラに行っていたが、規模の違いに驚いた。

予約がかなり先まで埋まっていたので予約なしで行ったのだが、空いているコーディネーターの人がついてくれて一緒にクロスを選んでくれた。

しかしリリカラでは先に出てきたTOTOなどと同じで提案型ではなく御用聞きだった。結局自分で選ぶしかないんだなと思っていたので、「コーディネーターつけますか?」と言われたときに正直いなくてもいいんだよなと思った。

それが一変、この人がシゴデキのベテランスタッフだった。

部屋ごとのテイストを伝えるとめちゃくちゃいい組み合わせをポンポン持ってくる。ショールームについて担当してくれたスタッフの中でこの人は一番仕事ができる人だった。

私がクロス選びで困っていたのは天井。多分家づくりした人は同じ悩みにぶつかったと思うが、壁に貼るクロスはなんとなく選べる。

しかし天井も選ばないといけない。これが難しい。

もちろん壁と同じ色にするなら簡単。

でも色を変えてオシャレな部屋というのもインスタで見かける。

あまりリビングのような大きな空間ではクロスで色を切り替えることは無いが、トイレやファミクロ、寝室は壁と色を変えた方がいい感じになることが多い

その時に、壁よりも暗くするか明るくするかといった選択肢が出てくるがこれが素人ではお手上げ。頭がパンクする。

しかしこの人は私が壁に使いたいクロスを選ぶと、それに合う違う柄の天井用クロスを持ってくるではないか!

これが無料でいいの?という感想。

だから予約を強く推奨と最初に記載した。最低でも1ヵ月以上先まで予約が埋まっているので、設計打合せが始まったらすぐに予約をするぐらいでもいいと思う。

ただスタッフの中でも能力の差はあるはずだから、外れることもあると思う。これはHMの担当ガチャと同じなので仕方ない。

大光電機(両国)

【基本情報】
住所:東京都墨田区両国4-31-17
営業時間:10:00~18:00
休館日:土曜日、日曜日、祝日、振替休日、年末年始、夏期休暇
予約:必須(数ヶ月待ちなので要注意)
駐車場:無(周辺にコインパ)
食事処:有
サンプル:プラン作成有り
https://www2.lighting-daiko.co.jp/showroom/

間接照明を使うなら必ず行ってほしい。というか間接照明を1箇所も使わないというのは照明計画としてどうかと思うので、行くのは必須だと思う。

ここがすごいのは間接照明のための部屋が用意されていること。ベッドなどが置かれた実寸台の部屋が用意されている。

文章だと伝わりづらいと思うが、照明を見る時の問題を抱える会社は多い。

それは照明コーナーにたくさんの照明がついていること。

普通は同じ場所で10個も20個も壁に照明はつけないわけだが、展示する制約上家での利用とはかけ離れた環境で照明をみることになる

こうなると光量や色温度を確かめることは不可能になる。単なるデザインでしか選べない。

これは照明メーカーの非常に大きな問題だと考えている。

つまりベストなのは真っ暗な部屋で自分が見たい照明だけを点灯させて明るさや色温度、光の広がり方を確かめること

そんな中、大光は打ち合わせスペースとは別の暗室を用意し、間接照明だけを点灯することができる。これは私にとって革命的だった。

光量強め、色温度高め
光量弱め、色温度低め

このように自分が好きな光量と色温度を数字と体感で確認できた。

これをしてなければぶっつけ本番で明るすぎないか、暗過ぎないか、色温度は気持ち悪く無いか確認することになっていた。

なので間接照明を使う人はぜひ行ってほしい。

間接照明をどうやって隠すか断面で見れるのが素晴らしい
寸法までバッチリ

両国なのでちゃんこ屋など駅前は味のある店が多い。

唯一かつ大きな欠点は土日祝日休みということ。あまり一般客は相手にしていないよう。。

尖ったショールーム

ここは万人受けはしないもののこだわりが強い人、「同じような写真はインスタで見たことあるな」という量産型ではなく好きを追求したい人に向けて紹介したい。刺さる人にはぶっ刺さる。

神谷(みなとみらい)

【基本情報】
住所  :神奈川県横浜市西区高島2-19-2 神谷横浜ビル8F
営業時間:10:00-17:00
定休日 :水曜
予約  :必須
駐車場 :周辺に有/有料
食事処 :有り
https://www.fullheight-door.com/showroom/

割と有名どころだがハイドアのパイオニア。ウェルネストホームでは標準。高級ホテルでも使われる。

神谷は掛け率は9割ぐらいとほぼ定価での提供なので、標準にしている会社は非常に少ない。住宅会社としては仕入れても利益が出しにくい商品ということ。

その中で標準にしている工務店なども一部あるが、そういう会社は安さに流されずにいいものを提供する企業姿勢なので会社選びの段階で信頼性に加点できると思う。建具がどこの会社のどのグレードが標準なのかは会社選びで確認して起きたい。

鏡がついているドア。これは多分神谷しかない。狭小住宅のファミクロに非常におすすめ
リビング候補だった格子戸。デザインは店舗でも使えるレベルの一級品。30万超え、天井高が合わず不採用

モダン、シンプルな家を目指すなら採用必須。他のメーカーは確実に下位互換になる。

逆に洋風、木質感が強い家には不向き。(框がある方がテイストに合う)

このドアを採用するのかどうかで住宅会社選びの方向性が変わる。モダン/ラグジュアリー系も自然素材系も得意な会社なんてないのでね。

パナやLIXILにも建具のコーナーはあるが、思い返すと神谷とは違う。

神谷はちゃんと壁がある部屋に多くのドアが付いているのに対し、パナやLIXILの多くは壁が無い場所にドアだけついていて開閉するなど実際の住環境とは違うので集中できない。

建具のために作った空間かそうでないかは大きな違いがある。図面を見てもどんな家になるか想像できないじゃないですか。そこは商品を実際に見たときに「私の家につけたらこんな感じになるのかな」と想像できないとなかなか選べない。

そういう意味も含めて神谷はお勧めです。

サンタ通商(恵比寿)

【基本情報】
住所  :東京都渋谷区東3-14-15 MOビル4F
営業時間:不明
定休日 :不明
予約  :必須
駐車場 :無(周辺にコインパ)
食事処 :有
https://www.santatsusho.co.jp/tokyo-showroom/

施主で知ってる人0では?
実務者でも知らなそうな会社。訪問した際に一般人が来ることは珍しいと言われた笑

有名メーカーにはない尖った商品を輸入している商社。ここは木製の安いドアを探している時に見つけた。

元々シンプソンドアを採用しようとしてたが、卸の会社から見積もりが全く来なくて音信不通、営業担当が困っていたので私の方で別の会社を探そうと思って動いた。

セントレイニアドアという100%木でできた建具を自社商品としてOEM生産している。

框がかっこいい。神谷は框を無くす方向だが、これはむしろあった方がいい

見た目はシンプソンドアとほぼ同じ。

送料込みで10万と本物の木のドアの割には安い。恐らく最安だろう。

塗装品もかわいい

本格的なアメリカンスタイルを提案しており、ショールームに入ると「ここ日本?」となる。

リビングゾーン

アメリカンスタイルを追求したい人はお勧め。スウェーデンハウスの外観で中がこれなら最高にかっこいいと思う。

どういう人が来るかというと、アメリカに住んでいて日本に帰国した人がアメリカの時のドアや内装にしたいというときにこの会社になるらしい。

walpa(恵比寿)

【基本情報】
住所  :東京都渋谷区恵比寿西1-17-2
営業時間:10:00~12:00 / 13:00~18:00
定休日 :木曜日・夏季・年末年始
予約  :不要
駐車場 :無(周辺にコインパ)
食事処 :有
https://walpa.jp/pages/walpa-tokyo

こちらも恵比寿にある輸入壁紙大手。サンタ通商に行くなら併せていくべき。

家づくりで恵比寿はあまり行くところじゃないが、おしゃれな街だからか変わった店がある。(銀座にもあって行ったことがあるが、恵比寿の店舗の方が入りやすくて好き)

サンゲツやリリカラには無いような大量のオシャレクロスが置いてある。クロスの概念が変わること間違いなし。

フェイクがフェイクじゃない
これがクロス
最近キテるジャパンディ。かわいい
HPのパターンやスタイルを見ると家づくりにも参考になる。好きなテイストが見つかるはず

お値段はびっくり価格なのでトイレや寝室などポイントで使おう。

私はオランダとフランスからの取り寄せになりました笑

注意点としてビニールクロスじゃない素材だと施工費が高くなる。可能なら住宅会社選びの時に確認しておきたい。

その他ショールームの感想

ここまで個別紹介しなかったショールームに行った感想。

水回り

LIXIL(新宿)

  • TOTOのエコカラットを見た後は何も惹かれなかった

  • 後から知ったのはLIXILは浴室の床が掃除しやすいように立ち上がりがあるらしい。風呂はもう少しよく見てもよかったかも

パナソニック(みなとみらい)

  • 主に洗面を見た。シーラインは洗面造作するほど予算がない人にとって神の商品だと思う。自分ではかっこよくできたと思っているが、施工が完了したら紹介したい

  • 知っておいてほしいのは洗面はユニットだが、鏡を外すことができること。蛇口やボウル、収納だけを使って上部を他社の鏡を使うということができるので、これをすると既製品のダサさが解消される

フロートはデザイン最高。上にある鏡収納がダメ

建材

YKK(新宿)

  • 有名なアルミからトリプルガラスが並んで熱の伝わりやすさを確認できるのが面白い。これだけでネットで見ていた窓の性能を体感で理解できる

  • YKKで推したいのはサッシが細いスリムフレームと丸窓

330スリムフレームFIX
潜水艦みたいで最高にかわいい丸窓。アルプラしかないよ

ダイケン(新宿)

  • 畳表を見に行った

  • それ以外の商品もあるが特に見る必要なし。デザインの全てから昭和、田舎の親戚の家を感じる

IOC(青山)

  • マイナーな会社。ネットで検索しまくったらヒットした

  • 床材が主力商品でなんと100%竹でできた珍しい床材もあった(面白いと言われるが採用する人はほぼいないそう。。)。私は床材ではなく壁に貼るウッドパネルを見に行って採用に至った。見に行った時点で廃盤で在庫限りという貴重な商品

なんと竹の床材。変わった物を探している人、ぜひ採用して笑
壁に貼れば勝ち確なパネル。本物素材(ゴム)

名古屋モザイク(横浜)

  • 平田タイルで触れたが横浜のショールームはしょぼい

  • 絶対に東京に行こう。webで見る限り超巨大なショールームだと思う。予定がつけば勉強がてら行くつもり

平田タイル

  • 名古屋モザイクと双璧をなす輸入タイル大手

  • 名古屋モザイクの方が有名だが、個人的には平田が好きだった。

  • 商品もだがショールームの見やすさ。平田はタイルが壁と床に貼られていたが、名古屋はタイルが貼られたボードを引き出してみる形式だった。(ただこれは私が名古屋はみなとみらいの小さなショールームに行ったからで、東京にある大きなショールームなら結果は違っていたと思う)

  • 特に土間に使うタイルがショールームの床に直接貼られているので貼ったイメージがつきやすい。

  • toolboxや新宿から近いので先に紹介した会社と一緒に回るのをお勧めする。

アドヴァン(原宿)

  • ボロンで有名な高級輸入建材メーカー。豪邸で使うような床材、タイル、海外製キッチンが置いてある。贅を尽くした家を建てるなら確実に行くべき。内装の系統は明らかに工務店よりHM向け(なんならHMの中でも住友不動産とか三菱地所の系統。最低積水という感じ)

  • ボロンは本当にいい。高いが採用する価値がある商品

地元の畳専門店

  • これは紹介しても仕方ないと思うが、リビングと和室で採用する畳を調達、施工してもらうことになった

  • 畳を検討している人に知ってもらいたいのは畳は畳表(表面)と畳裏で構成される。畳表はダイケンのような会社で商品があるが、畳裏はまた別。柔らかいかどうかは畳裏の材と厚みで決まる。畳店がよかったのは複数の畳表メーカーのサンプルと畳裏のかけ合わせが置いてあり体感できたこと

クロス

リリカラ(新宿)

  • ショールーム巡り序盤に行ったときは楽しかった。後からサンゲツ行ったら天と地ほどの差がありびっくり。リリカラは雑居ビルでとても狭いが、サンゲツは高層ビルで非常に広いフロア

  • 採用は2つだけ。でもどちらも満足しており商品はいい。展示している商品の量はサンゲツより少ない

  • 展示の仕方が異なっていて、リリカラは身長ほどの大きなサイズで確認できるが持ち運べないので壁と天井の色合わせやクロス同士の比較ができない。サンゲツはサイズが小さいが持ち運べるようになっていて比較がしやすい。どちらかというとサンゲツの方が選びやすい

  • 接客は提案型ではなく御用聞き。総合的にサンゲツがお勧め。1日しかないなら確実にサンゲツに行くべき

建具

ナガイ

  • マイナーな会社。とにかく突き抜けたデザインのドアのメーカー

  • ドア1枚ずつ塗装職人が塗装するというこだわりよう。価格が20万円超えるのは仕方ない。パナの量産品も高いものは15万以上するからむしろ安い

  • とっておきの洋風ドアを採用したいならここ。パナ、LIXILでもそのぐらいの金額帯はあるが、同じ金額を出すならナガイの方がクオリティが高い

  • あまり良くなかったのが注文の仕方、費用形態がわけわからないこと。普通のメーカーのようにデザインを選んだら周辺の框などがパッケージになってるわけでなく、パーツごとに選ぶ必要がある。カタログももらったがドアのデザインのページに選ぶ項目が並んでいるわけではないので、何をしたらいいのか分からない

  • そんな選ばせ方なのに当日口頭で「これとこれとこれを選んで注文してください」と言われた。普通、ショールームで選んだ仕様はメーカーから住宅会社の担当に連絡をしてもらえる。しかしナガイは連絡はしてくれないので、施主が通訳する必要があるのだが何を伝えればいいのか分からないので困った。申し訳ないが、私の営業の方に丸投げした。小さい会社で一般向けというよりプロ向けの商売がメインだからこのぐらいの対応しかできないのだと思うが、最低限の仕事はしてほしいと感じた

70年代のアメリカ映画に出てくるようなドア
一生見てられる

シンプソンドア

  • またマイナーな会社が続く

  • 本物の木でできた輸入ドア

100%木なので温かみがあり賃貸で見るようなシートのドアとは存在感が桁違い。ドアによって表情が違う
質感が伝わるだろうか
塗装品も最高にかわいい。子供部屋に使いたい
ハンドルはこんなかっこいいものが100種類ぐらいある。これを見てしまうとLIXILやパナの建具を選ぶ気持ちが消えてしまう

パナソニック

  • 採用可能性があったのは框が入った和風のドアと洋風ドア

  • しかし和風ドアは20万円ほどする中で、似たデザインの神谷の方が明らかにデザインがいい。パナは野暮ったさがある。一番安いグレードならデザインは目をつむれるが、20万出して100点が出せないデザインはキツい

  • 結果、神谷は高すぎたのでユダ木工になった。和風ドアを造作ではなく既製品で採用するならユダ木工がお勧め。しかし先に伝えた通りユダ木工は見ることができない人が多いのでドア選びはこだわると大変である。LIXILの一番安いグレードで満足できたらどれだけ楽だったかと思う

和風ドア。パナの同シリーズの中では最高値だが神谷やユダと比較すると安っぽく戦いになってない
塗装もできる商品。かっこいいがシート感はあるのでこれを採用するなら本物の木でできたドアにしたいと思ってしまう

照明

ナナが命を懸けている照明。中学生の時から電球色と間接照明で生活をしている私が追い求めた照明とは。

ルイスポールセン(六本木青山)

  • AXISというビルに入っている。ここはリビングデザインセンターと似ていてインテリア関連のショップが集まっている

  • 建物の規模は小さいが六本木らしく一流のお店が入っている。汚い格好で行くのは恥ずかしいロケーションなので注意しよう。周辺にいる人はサングラス率高めなので舐められないようにサングラスを着用すること

  • 特に地下1階~2階にあるLIVING MOTIFは超絶センスがいいインテリア雑貨やキッチン雑貨を扱っているのでお勧め

  • 肝心のポールセンだが、PH5はじめ流通しているほとんどの商品とカラー展開を実物で見ることができる。ここは入るのに勇気がいる雰囲気だが、その場で購入はできないので無理な営業はしてこない。「ちょっと六本木に遊びに来たからフラっと寄らせてもらうわ」という雰囲気を全面に出していこう。声の低いダンディなスタッフが案内してくれる

  • Xでも度々投稿しているが、実物を見れば「PH5はジェネリック(偽物)で十分」とは口が裂けても言えない。本物と偽物がどう違うかは一目瞭然。でもそれは単なる見てくれじゃなく、光の広がり方なのでネットの情報で知った気になっている人には一生理解できない。購入するかどうかはともかく、照明の頂点とはどういうものか必ず見てほしい

タスクライトを見に行ったのでPH5は撮ってない
  • ちなみにLIVING MOTIFの1階と地下1階にポールセンは展示してあるので購入ができる。その場で購入したいならLIVING MOTIFに移動しよう。私も4年ほど前にここで購入した。その時は2ヵ月ほどの入荷待ちだった

よくわからないけどおしゃれな雑貨が無限にある
有名なTURN
  • 実は2023年にポールセンのフラッグシップストアが青山にオープンした。ルイスポールセン直営は日本どころか世界初なのですごい店ができてしまった(なんで世界初を日本に作ったのか分からない。そんなファンがいるのだろうか)

  • 私はまだいけてないが、明らかに六本木よりも大きく、照明のコンサルティングもしてくれるらしい。これからの人の優先度的には青山

  • ※書いた後に調べて知ったが、青山ができたことで六本木ショールームは閉館したよう。なので青山に行くしかない。ただAXIS自体は面白い施設なので時間がある人はぜひ

ルイスポールセン東京ストア

ヤマギワ

  • フランクロイドライトはじめ世界の名作照明を扱っている国内最大手

  • ショールームはインテリアに詳しくない人も見たことがある照明ばかりが置いてある。まさに眼福。買う買わない別にして一流品を知るために一度は行くべき

  • 名作照明の中でも惹かれたのはフランクロイドライトでもなくmayuhanaだった。これは絶対に見てほしい。照明をつけない状態でもアートとして美しく、明かりをつけた瞬間の感動もある。安物の照明では得られない体験

  • mayuhanaは一見、紙素材に見えるので衝撃に弱そうな印象だが実はグラスファイバーというガラス繊維(グラスウールに近い)なので触ると弾力があり衝撃にも強い。凹んでも押すともとに戻る形状安定性がある。これは似たような照明、イサムノグチなど和紙でできた商品と比べても優位性がある

これ以上ない美。照明を超えた照明
温かみが半端じゃないヤコブセンライト。採用するつもりだったが無灯時の安っぽさが気になった。フレームが細いので高級感が無い。ちなみに素材は本物の竹
タリアセン
玄関で絶対使おうとしていたフランクロイドライト。本物を見ると意外とパッとしないというか、あまり感動しなかったので他を探すことに
光源が見えない和モダンなライト

イサムノグチ

  • いわずと知れた世界的ブランド

  • ショールームには50点ぐらい置いてあるイサムノグチワールドで圧倒される。でもどれも似た形なのでゲシュタルト崩壊する

  • 日本人なら確実にいいなと思うデザイン。和室を作るなら行くべき

  • 私はmayuhanaの方が好きだったので採用せず(結局mayuhanaも採用しなかったのだが)

  • ヤマギワから近いのでハシゴがお勧め

towards

  • マイナーどころ。インスタ広告で知った。申し訳ないがたくさん見に行った照明メーカーで一番響かなかった

  • インスタの写真は超絶かっこいい。しかし実物はシルエットがよくなかった。照明のサイズが異様に大きくてずんぐりむっくりな印象。日本というよりアメリカサイズの家なら合うのかもしれない

  • 写真で見る印象と実物は全然違うということがよくわかる好例だった。でも私が都内にアクセスが悪ければネットで判断するしかないので注文していた可能性が非常に高い。そのぐらい写真の印象は良かった。やはり見てみないと分からないので採用するものは現場確認に限る

かわいいのだがデカい。4割ぐらい小さいサイズならよかった

アートワークスタジオ

  • 有名ではないが照明に気を使う設計士なら割と知っている会社。konstnarさんとかも使ってる

  • 面白いなと思うものはあったが、3万とか4万するものだったのでちょっと面白いにその金額は払えないなと思い費用対効果の観点で厳しかった

  • 順番的にtoolbox、オーデリック、ヤマギワ、ポールセンを見た後なので最低ラインがかなり上がっているのも要因。一番デザインが近いのはtoolboxだが、価格的にもtoolboxの方が安いので敢えてアートワークスタジオとならず

  • ちなみに1階から2階に上がる階段が私の人生史上最も危険な階段だった。踏み外したら死。でも非常用階段があるのでそちらは安全なのだが、店内階段にも商品が展示されているのでわざわざ危険な方をスタッフから案内される。いくら展示しているからとはいえ、怪我する可能性が高い階段を歩かなくてはいけないという購買体験は酷い。マイナスポイント

west village tokyo

  • 実はtowardsとアートワークスタジオを見た後に3件目として訪問した。1日3件は結構きつかった

  • しかし最後に採用するものが見つかって現場に足を運んだ甲斐があったという1日だった

家具

マスターウォール

  • 高級家具メーカーでデニッシュソファが有名

  • 接客は一流で外車の正規店に行ったときのような案内をしてくれる。事前に間取りの図面を送ってこのリビングにちょうどいいものを探していると連絡していたら、当日なんと3Dパースをパソコンで見せてくれた。私のビルダーはパースは作ってくれなかったので、初めてリビングを3Dで見るという体験。美味しい飲み物も出てくるなど至れり尽くせり。行ったショールームの中では一番贅沢だった(商品で言えばアドヴァンにあるものが一番高いけど接客は普通)

  • 一般的なソファの座面高が40㎝に対し、デニッシュソファは30㎝のロースタイルを提案している。たった10㎝下がるだけで空間がとても広く見えて、座った時の膝がとても楽になる。この凄さは体験しないと分からない

東京にあるショールームの日帰りプラン

前提

都内なので電車、及びタクシー移動を想定するが、自家用車ならこの工程より少し余裕が出る。

東京は道が混んでいる一方で鉄道は発達してるため時間的には電車と車では大差ないが、差が出るのは一日の疲れだと思う。

ただ山手線の内側を普段から運転していなければ道を間違える可能性が高いし駐車場も狭いなど車には厳しい環境。車があっても都内の運転に自信がなければ道の間違えで予約に遅れる可能性もあるので電車が無難かと思う。

平日に行けない人が多いと思うので、土曜日を想定した営業時間でのスケジュールとする。

私は平日に行くことができることもあったので平日メインで回ったが、やはり平日の方が道もショールームも混んでないのでゆっくり見れる。

プラン

10:00~11:30 1社目:toolbox

  • JR山手線 目白駅 徒歩10分

  • 頭が冴えているうちに大本命に行く

  • タイル、クロス、照明を見る。塗装なども含めると最低でも1時間半は必要

11:30:12:00 山手線で移動(新宿へ)

12:00~14:00 2社目:リビングデザインセンターOZONE/水回り・サッシ

  • 建材や家具を見たいならリビングデザインセンター、水回りやサッシならTOTO(東京都渋谷区代々木2-1-5 JR南新宿ビル7・8F)を見に行く。TOTOは同じ建物にYKKとダイケンも入っているのでそちらも効率がいい

  • 新宿にはLIXIL、リリカラなどもあるので見たいものを見よう。新宿の中で移動する場合、意外と徒歩が疲れるのでタクシーも選択肢に入れる

  • この2時間には昼食も含む。どちらも食べる場所は周辺にあるので困ることは無い

14:00~15:00 移動

15:00~16:00 3社目:平田タイル/サンゲツ

  • ここはどちらに行ってもいい。タイルを見たいかクロスを見たいか

  • 平田タイルは新宿からも近く、次のオーデリックも遠くない。電車だと新宿に戻る必要があるが、タクシーならより余裕をもって移動できる

  • サンゲツの場合新宿からはそこまでかからないが、次のオーデリックまで余裕が無い。品川から高井戸は1時間10分ほど電車でかかるのでタイムアタック

16:00~17:00 移動

17:00~18:30 4社目:オーデリック

  • 他のショールームは17時終了が多いが、オーデリックは珍しく18時半までやっている。そのため最後に持ってくるべき(場所も微妙に行きづらい)

  • ゆっくり見るなら1時間半は欲しい。特に外構照明も見るとなると1時間では足りない

  • その代わりtoolboxとここをみておけば照明計画はかなり固まる

詰め込んだが、この1日だけでかなりの数の商品を見ることができる。都内近郊に住んでいない人も、もし周りにショールームが少ないなら遠征も検討してもらいたい。

豆知識

  • 予約制のショールームでも当日行けそうな場合は電話すればだいたい行ける。「自由見学でいいから行かせてほしい」と伝えるとNOと言われたことは無かった

  • 商品は画像だけではなく動画を撮ること。画像よりも動画の方が質感や色合いが実際に肉眼で見たときの印象に近い(Walpaの優秀なスタッフが教えてくれた)

  • 余談だが、HMは「建築費と維持費が高いモデルハウスがあってスタッフが常駐して人件費がかかる。芸能人を起用したテレビCMも打つから広告宣伝費が高い。家にお金をかけられないからぼったくり。工務店はその点モデルハウスもないし広告も打たないからコスパがいい」と工務店好きの原価厨から批判されることがある。その理屈ならこの記事に出てきた多くの会社は東京の一等地にショールームを構え(東京だけでなく全国にも)、住宅のモデルハウスの比にならない人数のスタッフを常駐させ(多いところなら50名以上)、テレビCMを打ったりスポーツチームのスポンサーになってる大企業だから当然自分の家では採用してないはず(パナみたいなナショナルクライアントだけではなく、地味にYKKとかも福士蒼汰を起用)。ショールームも持たない、CMもやらない会社の建材・住設だけで家を建てられるのだろうか

  • インテリアコーディネーターがいる会社の人は一緒に内装を考えると思うが、使いたいタイルやクロス、照明の中からどれでもいいので具体的な商品を伝えるとICからのアウトプットが自分のイメージに近くなりやすい。全体的なコーディネートは素人では難しいので任せればいいが、自分が使いたい商品を1つでも多く見つけて伝えよう。「この照明を使いたい」となればそれに合うクロスやタイルはおのずと決まってくる

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