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祝うこと

お誕生日は産んでくれた両親に感謝する日です。誰かが昔そう言ったのを聞いて、嫌な気持ちになった。

感謝って強制されるものなのかな。自然発生的に湧き上がるものじゃないのかな。感謝が足りないと親に言われ続けてきた私は、感謝という言葉があまり好きではない。

感謝と聞くと、

圧力、強制、義務。そんな胸の重みばかり感じる。肝心の感謝の気持ちとやらはさっぱりわからないまま。素直に言うことを聞かない私の態度は、さぞ親をイラつかせたことだろう。

親の言うように感謝できない自分が不義理な人間に思えてはがゆかった一方、思ってもいない感謝の言葉を述べるほど可愛げのある子どもでもなかった。

今月は子どもの誕生日。

お誕生日おめでとう。

数年前、無事に生まれてきてくれてありがとう、から始まり、

子どもたちは私に感謝の感覚と意味を教えてくれた。

湧き上がるありがたさ。体中が満たされる感覚。何度お礼を言っても言い足りないほど、子どもたちは私にありがたさを噛み締めさせてくれた。

また今年も1歳無事に年を重ねられることの尊さ。元気で過ごしてくれることは当たり前じゃないこと。

お誕生日おめでとう。そう祝えることが、どんなに幸せか、深くかみしめる。

もう私にとって誕生日は、両親に感謝すべき日ではない。

子どもたちへ、ありがとうを伝える日だ。

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