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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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2021年3月の記事一覧

庭と畑の記録 18 カンゾウを移植しました

タイトルを書いて気づいたんですが、「カンゾウを移植」と書くとまるで手術したようですよね。 漢字で書くと萱草。肝臓ではありません。 びっくりした方がいたらごめんなさい。 近くにカンゾウの群生地があります。 カンゾウには、ノカンゾウとヤブカンゾウがあり、ノカンゾウは8月ごろ一重の花を咲かせます。それより早く7月に八重の花を咲かせるのがヤブカンゾウ。 どちらもオレンジ色の花を咲かせます。 ノカンゾウ ヤブカンゾウ ノカンゾウ、ヤブカンゾウの蕾は中華食材の金針菜です。 時々乾

野草食日記 241 キキョウの根っこのキムチ

一昨年の年末に、韓国食材店から取り寄せたキキョウの根の乾物、トラジ。 以前は本の作り方通り、茹で戻してナムルを作ったところ、苦味が残って更に食感も柔らかくなりすぎて今ひとつな印象でした。 それ以来ずっと手付かずで、収納ボックスの中で眠っていたのですよね。 初めてトラジを食べたのは、由比ヶ浜にあった韓国料理を提供するカフェで、そこのは全く苦くなく、コリコリした食感がゴボウのようで美味しかったです。 先月韓国の調味料を取り寄せようとネットを見ていると、トラジのキムチというの

野草食日記 240 ツルカノコソウの胡麻和え

3月初旬、お茶室の庭の手入れをそろそろ終えようかという頃、足元にある岩の淵に瑞々しい葉っぱを見つけました。 これ、何だっけ?!とよくよく見てみると、中に小さな蕾が、まるで巣ごもり卵のように隠れています。 ブロッコリーにも似ていますね。 確か去年の今頃、庭の裏手にある崖にへばりつくように生えていた植物の蕾がこんな風だったかも。 食べられない植物は基本名前の覚えが悪いので、なかなか思い出せません。 数日後、調べ物で甘糟幸子さんの「野草の料理」の目次をめくっているとき、「ツル

野草食日記 238 春の味わい*ニワトコの新芽で天ぷら (食べすぎ要注意!)

うちの横の空き地を借りて昨年、家庭菜園を始めました。 そこに、滑らかな曲線の枝を四方に伸ばす、エレガントな木があります。 植物に詳しい方にお聞きすると、それはニワトコの木ということでした。 セイヨウニワトコの花をコーディアルにすると聞いたことがあります。 目の前にあるこの木の花でも作れるのでしょうか? そう思い調べるうちに、新芽が食べられるとわかりました。 それでは!と早速試してみると、これがとても美味しかった。 いわゆる山菜の風味。 ところがこの美味しいニワトコの葉には