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北鎌倉野草部 61 イタリアンシェフと個別野草観察会

定例の観察会と日程が合わないので、と個別野草観察会を申し込んで下さった大友さんご夫妻。
はじめてお会いする二人は、とても気さくですぐに打ち解けることができました。

野草の説明をしていくうちに、お二人が新宿で経営していたイタリア料店を畳んで、今年鎌倉に移住してきたということがわかりました。
今、ご主人の宏純さんは御成にある人気イタリアンレストランで働きつつ、店舗物件を探しているそうです。

奥さんの奈美子さんはドクダミチンキを漬けたり、スギナをお茶にしたり、葉っぱ療法を試したりしているそう。
会って10分も立たないうちに、野草にとても興味があることがビンビン伝わってきました。

何故、自然療法に興味があるのか。
そぞろ歩きながらお喋りしていると、新宿での生活のことに話が及びました。

ベニバナボロギクを観察中

コンクリートジャングルの中での、忙しい毎日。
疲れてコンビニ飯を食べたり、一食は必ず賄いでパスタ。
多い時は一日2回パスタを食べることもあったそうです。
二人とも常に身体は疲労気味で、胃の調子も悪かったとか。

「入ってくる収入の多くを薬代に注ぎ込んでいたんです。お金はあってもこれは違うと思いました。」と奈美子さんは語ります。
自然の近くで地に足の着いた生活がしたい。
そこで一念発起して、鎌倉移住を決意。
ゴールデンウィークに引越してきたのでした。

新宿時代に「この食生活ではまずい」と、お店で煮物を作り、ご飯を炊いて一日一食は和食に切り替え、小麦の摂取量を減らしたところ、意外なことに疲れが軽減し、宏純さんの花粉症が劇的に改善したと言います。

その経験から、鎌倉での再スタートはグルテンフリーのイタリアンレストラン。
店名も復活を意味する「RISORTO(リソルト)」。
ご自身の舌で確かめた美味しい玄米パスタを使うのだそうですよ。

野草もできれば料理に取り入れてみたいとのこと。
出始めのベニバナボロギク、興味を持っていただけたようです。

物件が見つかったらすぐにでも店をオープンしたいと奈美子さん。
お二人の復活がとても楽しみです。



野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。